晩期旧石器時代(約35,000年程前)のヨーロッパでは、芸術という観念はなくても絵画だけでなく彫刻も始まっていたのではないかと考えられています。
Venus of Laussel: an Upper Paleolithic (40,000 ~ 10,000 years ago). Limestone 1.5ft-high.
The Musée of Aquitaine, Bordeaux, France.
動物や女性などの彫刻も見つかっていますが、その技術はきわめて高く、白人に乗っ取られる前のアメリカ・インデアンの文化レベルに近いものだったと思います。 彼らにとって動物や家畜は生活していく上で最も重要で大切なものだったのではないかと考えられます。
アルタミラ洞窟の絵:Altamira is a cave in Spain famous for its Upper Paleolithic cave paintings.
レディーメードの説明に絵画の歴史から始める訳ではありませんが、絵を描くという行為は、いったいどの様にして始まったのでしょうか?
アルタミラ洞窟の絵:Upper Paleolithic cave paintings in Altamira cave in Spain.
スペイン、アルタミラの洞窟の絵がよく引き合いに出されます、残念ながら壁画として紹介されていますが、アルタミラ(Altamira)は、スペイン語でhigh views'という意味だそうで、正確には「天井画」と言った方が良かったのかもしれません。
アルタミラ洞窟の内部: Altamira cave in Spain.
単に壁に絵を描くのと天井に描く行為では技術的に格段の差があります、何故わざわざ手間のかかる天井を選んだのでしょう? 当時は宗教的な自然信仰と言うよりは呪術的なものでしょうが、自然に対する驚異や尊厳のような感情は、現代人と似たようなレベル、と言うかもっと強く感じていたと思われます。
Altamira cave is located near the town of Santillana del Mar in Cantabria, Spain.
そして洞窟は現在の教会のようなものだったのではないかと思います。 教会の天井画が描かれたと同じ理由で、こう言った洞窟の天井画が画かれたのでしょう。
ラスコー洞窟の絵(旧石器時代後期、クロマニョン人):Cave painting in Lascaux (17,300yr-est)
つまり、無意識のなかにも絵画は描いた人が精神的に重要だと考えている事を描いたのではないでしょうか。 そして一種の特別な空間、大切で神聖な聖域を創りだす役割をはたしていたのだと思います。 こう言った絵画は、後の宗教画として発展していったのでしょう。
ショーヴェ洞窟、現在知られるものでは最古と思われる(ネアンデルタール人)約3万2000年前の画
Chauvet Cave (仏:Grotte Chauvet). Vallon-Pont-d'Arc, France.
次にパネル・ペインティング(Panel Painting)の絵を見てみましょう。 このタイプの絵は、マミー・ポートレイト(Fayum Mummy Portrait)がよく知られています。 この絵を見てわかるように現代のポートレイト絵画に比べて表現方法の違いは、殆どありません。
Mummy portrait of a young man; Antikensammlugen, Munich.
この絵が描かれたのはBC1世紀からAD2世紀頃のことです、それ以来顔料や筆の進歩、板からキャンヴァスにと言った技術的進歩はありましたが、表現方法の進歩はゆっくりと変化してさほど顕著ではありませんでした。
Mummy portrait of a young woman; 2nd Century. Louvre, Paris.
Painter with painted statue from a fresco in Pompeii. The Museo Archeologico in Naples.
西暦1000年を機に教会堂の復興が盛んになった西ヨーロッパは、素朴な美術様式が発展し、文字の読めない人々への信仰心を高める役割をしたのでしょう。 その後より自然な人体表現などがされるようになり専門の画家が職業としてうまれて、教会にはステンドグラスなどが使われるようになります。
Venus of Laussel: an Upper Paleolithic (40,000 ~ 10,000 years ago). Limestone 1.5ft-high.
The Musée of Aquitaine, Bordeaux, France.
動物や女性などの彫刻も見つかっていますが、その技術はきわめて高く、白人に乗っ取られる前のアメリカ・インデアンの文化レベルに近いものだったと思います。 彼らにとって動物や家畜は生活していく上で最も重要で大切なものだったのではないかと考えられます。
アルタミラ洞窟の絵:Altamira is a cave in Spain famous for its Upper Paleolithic cave paintings.
レディーメードの説明に絵画の歴史から始める訳ではありませんが、絵を描くという行為は、いったいどの様にして始まったのでしょうか?
アルタミラ洞窟の絵:Upper Paleolithic cave paintings in Altamira cave in Spain.
スペイン、アルタミラの洞窟の絵がよく引き合いに出されます、残念ながら壁画として紹介されていますが、アルタミラ(Altamira)は、スペイン語でhigh views'という意味だそうで、正確には「天井画」と言った方が良かったのかもしれません。
アルタミラ洞窟の内部: Altamira cave in Spain.
単に壁に絵を描くのと天井に描く行為では技術的に格段の差があります、何故わざわざ手間のかかる天井を選んだのでしょう? 当時は宗教的な自然信仰と言うよりは呪術的なものでしょうが、自然に対する驚異や尊厳のような感情は、現代人と似たようなレベル、と言うかもっと強く感じていたと思われます。
Altamira cave is located near the town of Santillana del Mar in Cantabria, Spain.
そして洞窟は現在の教会のようなものだったのではないかと思います。 教会の天井画が描かれたと同じ理由で、こう言った洞窟の天井画が画かれたのでしょう。
ラスコー洞窟の絵(旧石器時代後期、クロマニョン人):Cave painting in Lascaux (17,300yr-est)
つまり、無意識のなかにも絵画は描いた人が精神的に重要だと考えている事を描いたのではないでしょうか。 そして一種の特別な空間、大切で神聖な聖域を創りだす役割をはたしていたのだと思います。 こう言った絵画は、後の宗教画として発展していったのでしょう。
ショーヴェ洞窟、現在知られるものでは最古と思われる(ネアンデルタール人)約3万2000年前の画
Chauvet Cave (仏:Grotte Chauvet). Vallon-Pont-d'Arc, France.
次にパネル・ペインティング(Panel Painting)の絵を見てみましょう。 このタイプの絵は、マミー・ポートレイト(Fayum Mummy Portrait)がよく知られています。 この絵を見てわかるように現代のポートレイト絵画に比べて表現方法の違いは、殆どありません。
Mummy portrait of a young man; Antikensammlugen, Munich.
この絵が描かれたのはBC1世紀からAD2世紀頃のことです、それ以来顔料や筆の進歩、板からキャンヴァスにと言った技術的進歩はありましたが、表現方法の進歩はゆっくりと変化してさほど顕著ではありませんでした。
Mummy portrait of a young woman; 2nd Century. Louvre, Paris.
Painter with painted statue from a fresco in Pompeii. The Museo Archeologico in Naples.
西暦1000年を機に教会堂の復興が盛んになった西ヨーロッパは、素朴な美術様式が発展し、文字の読めない人々への信仰心を高める役割をしたのでしょう。 その後より自然な人体表現などがされるようになり専門の画家が職業としてうまれて、教会にはステンドグラスなどが使われるようになります。