徒然雑感 by おとぼけの父上

R中学のソフトテニスコーチ、エスパルスの応援、その他何でも、日々の雑感を記録していきます。

おめでとう!古江彩佳選手 エビアン選手権見事な優勝

2024-07-15 10:30:53 | その他スポーツ

さて、詐欺コーチの私ですが、中学生を指導することがあります。仕事でも良く言われることに、「お客様に対して業界用語・専門用語は使ってはいけない」があります。ちょっと前に3年生のある選手に、「ストロークする時はしっかり振りなさい!」と指導したら、「ストロークってどういう意味ですか?」って質問されて反省しました。先日は1年生を指導中に、「テイクバックを早くしてボールを待ちなさい!」と指導したら「テイクバックって何ですか?」と質問されました。慌てて、「判らない言葉はすぐ質問してね」と言ったあと、別の機会に「サイドラインを狙って打ちなさい」と指導したら、「サイドラインて何ですか?」と質問されました。コーチのアドバイスが選手に伝わっていない理由が良くわかりました。

 

最近良い事がない!と言う感じの事を何度か書きましたが、

その中でも、平野選手のドイツへの移籍に喜んだ訳ですが、

昨日は何とナント、古江彩佳選手がメジャー大会で優勝を果たしました。

それにしても思う事は、

いつもいつもゴルフの中継と言うか、

WOWWOWにしてもDAZNにしても、

後からゆっくり見ることが出来るので、

ほとんどLIVEを見ることはないのですが、

(夜中の中継が多いですしね)

本当に偶然ですが、

2019年の渋野日向子選手の全英オープン優勝と、

2024年の笹生優花選手の全米女子オープン優勝。

(2020年の時はフィリピン国籍だったので見ていません。)

そして、昨日の古江彩佳選手のエビアン選手権優勝。

3回の日本人によるLPGAツアーメジャー大会の優勝を、

全てライブで視ることが出来た倖せ。

予定を変更して、メジャー日本人2人目の優勝!

ゴルフ全米女子オープン 笹生選手、渋野選手が1・2フィニッシュ

そして本日のエビアンですね。

 

古江彩佳が日本勢4人目の快挙 終盤バーディラッシュで逆転メジャーV(ゴルフ総合サイト ALBA Net) - Yahoo!ニュース

<アムンディ・エビアン選手権 最終日◇14日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>海外女子メジャーの最終ラウンドが終了した。首位と1打差で出た古江彩...

Yahoo!ニュース

 

さて、今シーズンの古江選手はずっと好調でした。

LPGAツアーの中で、古江選手の成績ですが、

・ポイントランキング2位(1位ネリー・コルダ)

・賞金ランキング3位(1位ネリー・コルダ、2位笹生優花)

・バーディ取得数1位237個(2位はマデリーン・サグストロム208個)

・ドライビング・アキュラシー(フェアウェイキープ率)

0.8337で4位(1位は0.8598)

・グリーン・イン・レギュレーション(パーオン率?数?)800で1位

(2位はブルック・ヘンダーソンで731)

・Putts Per GIR(パーオンした時の平均パット数)1.7588で5位

なお、1位は1.7473は勝みなみ選手、2位が1.7474で西村優菜選手です。

・60台で回ったラウンド数は28回で1位

(2位はネリー・コルダ選手で24回)

・アンダーパーでのラウンド数は44回で1位

(2位はブルック・ヘンダーソン選手で32回)

・ツアー平均アベレージは69.8871で1位

(2位はネリー・コルダで69.9756、60台はこの二人だけです)

・トップ10位内のフィニッシュ数は9回で1位

(2位はネリー・コルダで7回)

調べればもっと出てくるかもしれません。

この数値を見れば、メジャー優勝も時間の問題と思っていました。

 

さてこの大会のお話に戻りましょう。

古江選手のスコアです。

コースとしてはパー35・36の71ですが、

初日30ー35でー6、4位タイでスタート。

2日目は30-35でー6、トータルー12で単独トップ。

3日目は33-37でー1、トータルー13で2位タイ。

そして、最終日は33-32でー6、トータルー19で優勝となりました。

 

さて、最終日の古江選手の動向ですが、

前半はー○○△ーーーー〇でー2でラウンド。

その後、後半もスコアを伸ばせず苦戦していましたが、

後半の後半に猛チャージ。

ーー△ー〇〇〇ー◎で見事優勝と成りました。

 

さて、優勝したことがわかっている中で、

古江選手の苦闘の事を書いても、

その緊迫感は伝わらないでしょうが、どうしても書きたい私がいます。

 

最終日前半、2番3番の連続バーディで、

3番が終わってコフリン選手、キリアコウ選手ともー15で並びました。

4番で古江選手がボギーで一歩後退すると、その後突き放され、

8番までに、他の二人とは2打差が付く苦しい展開。

9番で古江さんがバーディを取り一息ついたのも束の間、

コフリン選手もバーディを取りー17。

キリアコウ選手はー16で2位、古江選手がー15で3位。

難しいコースで、ボギーが簡単に出てしまうし、

ダブルボギー、トリプルボギーも珍しくないコース。

全く油断出来ず、でもトップと2打差が重くのしかかるハーフターンでした。

古江選手もまあまあ良いゴルフをしていましたが、

特に優勝を争っていた最終組の2人が古江選手以上に良いゴルフでしたし、

ちょっと前の組のタバタナキット選手も猛チャージ。

 

10番11番で3人とも伸ばせなかった中、

12番で古江選手はボギーを叩き、

トップと3打差の4位に後退しました。

これが本日の最大差であり、

私も優勝は無理かも?って思った瞬間でした。

 

更に、パティ・タバタナキット選手が、

スタート時点のー9から、最終的に-17アンダーまで伸ばしてくるなど、

やはりメジャーの優勝争いは本当に見応えがありました。

特に最終ホールでイーグルでー17にしたのが素晴らしかったですね。

 

さて、次の14番からドラマが始まりました。

メジャータイトルが掛かる状況で、

徐々にトップ選手にプレッシャーが掛かり始めます。

14番はパー3ホール。

古江選手はアンジュレーションが複雑なグリーンの中、

(右から左の傾斜で、芝目は左から右と言うラインでした。)

見た感じ約10メートルくらいのパットをねじ込みました。

これで、1位ー17,2位ー16、3位が2人でー15。

15番がパー5のホール。

古江選手は3オンでしたが、

距離は先程と同様に10メートルくらいの下りのラインを読み切りバーディ。

キリアコウ選手もバーディを取り、

1位が2人でー17、3位が古江選手でー16、

4位がタバタナキット選手でー15です。

 

続いて16番はパー3。

古江選手は2メートル程度に付けてバーディ。

キリアコウ選手も1メートル弱に付けてバーディ。

コフリン選手は1オンするも、

10メートル以上の下りのラインで2メートル以上オーバーしボギー。

この日の初ボギーでした。

これで順位はキリアコウ選手がー18、古江選手がー17、

コフリン選手がー16で3位、タバタナキット選手がー15で4位。

 

もう誰が優勝するかは本当に分からなくなりました。

 

17番はパー4の右ドックレッグのホール。

第1打、古江選手はフェアウェー左のファーストカット。

キリアコウ選手は左の深いラフ。

コフリン選手はフェアウェイ右サイド。

そして、この時、タバタナキット選手は、

最終ホールでイーグルを出しー17まで伸ばしていました。

 

その後、キリアコウ選手はアプローチでダフってチョロをしてボギー。

これで、古江選手、タバタナキット選手、キリアコウ選手がー17。

コフリン選手は1メートル強のパーパットを外しー15。

ずっとノーボギーでトップを走っていたコフリン選手ですが、

優勝のプレッシャーに負けた形になりました。

 

そして運命の最終ホールパー5になりました。

狭いフェアウェイでしたが、古江選手は傾斜で右のファーストカット。

アドレナリンのおかげで、グリーンフロントまで170ヤード程度?

キリアコウ選手は左のラフに打ち込み、

木の枝が打ち込み第2打でグリーンを狙えない状況でした。

コフリン選手はフェアウェイセンターの良いショットでした。

 

古江選手は2オンに成功し、ピンそば約4メートル?

キリアコウ選手は刻み第3打勝負。

コフリン選手は第2打は奥のバンカーまで打ってしまい、

下りのバンカーショットが残って実質優勝のチャンスは潰えました。

(結局パーでした)

その後、キリアコウ選手は、第3打残り120ヤードを、

ピンそば約2メートルにつけ、その後バーディパットを沈め、

古江選手がバーディならプレーオフとなりましたが、

ここで古江選手は遺憾なく実力を発揮し、

素晴らしい読みでこのイーグルパットを沈め優勝しました。

 

長くなってしまったのでここで終了しますが、

153センチとスポーツ選手としては小柄な古江選手。

平均飛距離は250.75ヤードで128位。

1位の選手は279.03ヤード。

飛ばなくてもバーディ数1位の古江選手を見れば、

ゴルフは飛距離ではないと言う事が判ります。

これからもガンバレ古江選手!

ガンバレ日本人選手!です。

コメント
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