音多歌樂箱 オタカラバコ・音楽療法の待合室

東信濃に生息する看護師×出前音楽療法士ハラサチコの覚書。

仕事と生業

2006-06-18 21:39:09 | 多:Workshop
生業(なりわい):生活を営むための仕事。
例:「小説を書くことを―とする」古くは「すぎわい」と読んだのだそうな。

仕事(しごと):何かを作り出す、成し遂げるための行動。しなければならないこと。
例:「やりかけの―」「―が手につかない」

先日、リリー・フランキー氏がこのふたつの言葉の違いについて述べていました。
(ハイのハイのハーイ、で始まる、あの間が絶妙な短編コント番組で)
いわく、今は仕事=職業(稼ぎを伴う)という意味ももっている「仕事」であるが
もともとは「生業として収入を得るための、稼ぎにならないがやらなければ
ならないこと」を仕事と言った、と。へぇぇ・・・

さて、自分に立ち返って考えてみると…ようやく音楽療法が「生業」となって
きたけれど、まだ「仕事」段階でもある部分もありますし、
「きちんと説明する」ことや「対象者に対して誠実である」「対象者を守る」のは
生業を得る、という以前に職業倫理としてまっとうする「仕事」であると思います。
頑張ろう。

きょうは月に一度のお楽しみ、コミュニケーションの勉強会でした。
今回もいろいろなキーワードが出て、濃い時間を過ごしました。
さて、いよいよ次の週末は富山です。
いい仕事ができますように。

めざせ「弾き語り」(弾き歌い、ではなく)

2006-06-18 01:25:12 | 歌:Mimico-piano
某音楽教室の発表会コンサートに出させていただきました。

そこで演奏するのは2回目。前回は迷った挙句、数あるレパートリーの中から
はじめて矢野顕子さんの楽曲を選びました(『Prayer』)。
そして今回。迷うことなく矢野顕子路線を継続。
あなたがいつまでも愛に包まれていますように、とささやくように祈る昨年とは正反対、
親同士が犬猿の仲である若い男女が駆け落ちを図る『Super Folk Song』に決定。
(書いてみたら、けっこうなギャップだなぁ…)
彼女のパフォーマンスの特徴である「歌語り」には到底及びませんが、昨年の暮れに
ライブですごく楽しそうに弾き語る彼女を見て、「マネたい心」がムクムクとふくらみ、
昨日のお披露目となりました。

矢野さんの歌を耳コピーするのは、聴く人に言葉を伝えるトレーニングでもあります。
真似ているうちに、力みが取れてラク~に(でもトーンは保った)声が出るように
なってきました。ずり上げ・下げ(モ○娘。の皆さんは多用してますね)や
ビブラート、声量に頼らないようになると、喉にほとんど負担がかからなくなるので
仕事として歌うことが増えても、喉を傷めなくなりました。
「なりきりアッコちゃん」、発声に悩んでおられる方にはお薦めです。