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日々の気になる出来事を私なりの切り口で動物たちに報道させます。
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[リレー小説]ロKンローライフ 第15話 後編

2006年06月17日 | リレードラマ[創作ネタ]
リレー小説「ロKンローライフ」
書き手も続きが"読めない"リレー小説デス




「ロKンローライフ」
この物語はある無名のギター野郎が
紆余曲折を経て武道館のステージに立つまでを
余すところ無くドラマ化したものになるはずであーる


前回のお話はコチラ

第15話 「ドッキリ」後編

ステージ裏に作られた簡易プレハブ小屋。
ここに俺たち出演者のための個室の楽屋が設けられている。
ドッキリの仕掛け人としてそのままはけてきた俺たち。
俺は今朝と同じように葵たち共々"ガングロ"の楽屋に入っていった。

すると間髪いれずにやってきたのはイベントの統括本部長であるリッキー山口だった。
俺は薄々「このままガングロ共々帰れって事になるんやろうな」と思っていた。
その覚悟は出来ていたのだがリッキーの言葉は意外なものだった。

「オイ、オマエ、リハ無しでも行けるな?」
「?」
「ピンだ、出来るな?」
「え?」
「もしもがあってもアレだぞ、オマエ、分かってるだろうな。
コッチは責任なんてアレだからな。
全て自己責任だ。わかってるよな。あぁ?」

俺はすぐさま頷いた。
するとリッキーはそれを確認するやいなや「オイ、アレだ!鯉貝呼べっ!」と
大声を出しながら楽屋を飛び出した。
そうだ。
この瞬間俺が決勝の舞台にピンで立つ事が決まった。

普通に考えればリッキーにとってこれほどリスクの高い賭けは無いだろう。
俺がもし決勝で下手をしたらこのイベントそのものが台無しになってしまう。
その損害はとんでもないものになりかねない。
しかしあえてそれを逆手にとって利用するようだ。
俺が本番でしょっぱい演奏をやったところで所詮アマチュアが集う決勝。
さっさと俺の時間を終わらせて粛々とイベントを続行すればいいんだ。
さっきもそうだ。
あの異様な雰囲気を打破し、
イベントの空気を持ち直すために取った「ドッキリだった」という手。
そのリッキーの臨機応変な仕切りに頭の片隅でつくづく驚かされた。

もちろんリッキーの中で俺というミュージシャンとしての何かに
そこまで信用できる確信があったからこそだろう。
後で聞いたがどうやらそれはケインの助言があったらしい。
クマジルやユキムラからも俺の事を聞きだしていたようだ。
ただ、思い通りに事が運んでいてますます俺はノリノリになっていた。
そしてもちろんこの時の俺にとってケインは裏切り者以外の何者でもなかった。
押し寄せるケインへの怒りの再点火とともに
時折メガネの親衛隊を思い出してはまた涙したのだった。
メガネ親衛隊のためにも必ず優勝してやる・・・・。
そう今一度気合を入れなおした俺だった。


「さぁみなさん、お待たせしました。
いよいよ天下一音楽会'06のメインイベント。
今年度のチャンピオンを決する決勝戦のスタートです!」

「ウォーーーーーーーーー!!!!!!」
「バモラーーーーーーーー!!!!!!」
「バーミヤンーーーーーーー(桃)!!!!!!」

楽屋に居ても十分伝わるほどの拍手と歓声が場内に響きわたっている。
その歓声は明らかにイベント開始当初と違っていた。
どうやら先ほどの「ドッキリ演出」が逆に功を奏し、
「何が飛び出すかわからない」
そんなイベントを楽しもうとする雰囲気に場内は見事に変わっていたのだ。
俺たちの跳ぶハードルは確実に上がっていた。

このオーディエンスの大きな返りに手ごたえを感じ、
司会の鯉貝ケンも興奮からか声がよりいっそう弾んでいる。
そして満を持して決勝進出者の名を読み上げていった。

「まず北海道ブロックからは、札幌のカラオケボックスで火がつき
狸小路商店街のストリートから飛び出した女子高生デュオ
"狸小路小町"の理恵&絵里」

「ヒューーーーーーーーーー!!」
「おういぇーーーーーーーー!!」
「理恵さまーーーーーーーー!!」
※札幌かにっこフィーバーな男

決勝というだけあって、各ブロックからそれなりに人気のある
アマチュアミュージシャンがやってきたようだ
青森で結成した"ガングロ"もさっき俺にそれを証明してくれた。

「東北ブロックからは今乗りに乗ってるインディーズガールズバンド
先ほども演奏してくれた"ガングロ エンド ザ ルーズソックス"」

「うぎゃーーーーーーがんぐろおぉぉぉぉ」
※メガネ親衛隊(テレフォンサイン)

「関東甲信越ブロックは最近メキメキ力をつけてきた実力派ロックンロールバンド、
ケリーカリー!!!!」

「いぇぇぇぇぁぁぁぁ!!」
※小さいオッサン
「イエーっていえええぇぇぇぁぁぁぁ!!」
※大きいおっさん

俺の代わりにケリーカリーに参加したクマジルも
実力あるケリーカリーのサポートメンバーとして上手くやってるようだ。
やっぱりここに残ってくるだけの力があるんだな。
そして俺の紹介の番がきた・・・。

「関東ブロックからはもう一組。さっきも驚かせてくれた
サプライズゲストのインディーズの新星、
デル・ダイヤモンド☆ローリングクレイドル!!」

・・・・・・・
俺のアーティスト名はいつの間にかそう名付けられていた。
というのも決勝に登場する上で本名で出るつもりだったが
「オマエ、ああいう派手なお披露目しておいてそんな地味な本名で決勝は無いな」
と、さっきリッキーに一喝されたからだ。
もちろん俺の目的はケインを打ち破ること。
ローリングクレイドルというプロレス技自体がそもそも地味じゃないかと
ツッコミを入れることもできたが、
もはや名前などどうでも良かったので素直に受け入れた。

その後中部・北陸ブロックの爽やか系男性デュオの"KAJI"、
四国ブロックのヘヴィメタルバンド"魔タンゴ"、
中国ブロックの謎の覆面ミュージシャン"山田光雄"
九州沖縄ブロックのHIPHOPユニット"黒蝿"と紹介され
そして最後に奴の名が読まれた。

「近畿ブロックからは4月にメジャーデビューしたダンスユニットチーム
"ケインwithテューン"!!!」

「キャーーーーーーーー!!!ウキャーーーーーーー!!!」
※黄色い歓声

わかってはいたけどやっぱり人気あるんだ・・・。
その黄色い声援がますます俺を刺激する。
決勝が始まる前から一方は女の子からの熱い声援、
一方は野郎どもからのブーイング。
悔しさと羨ましさからちょっと気分を落ち着かせようと楽屋を出た俺、
すると通路でバッタリ"狸小路小町"の理恵とはちあわせた。


第15話「ドッキリ」 後編 終わり

この小説はフィク・・・です



で、あとがき。

ということで第15話引っ張りましたがこれで終了です。
さぁこれから決勝です。
皆さん思うがまま描いちゃってください。
とりあえず各バンドやキャラについても適当に作っただけなんで
気にせず自由にキャラ付けして転がしてちょ。

オイラはメガネ親衛隊、
今後完全レギュラーで行きます。

さて、ではきゃす☆さん、理恵との会話からよろしくね。

ロKンローライフ 第15話 後編 終


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
出揃ったな。 (きゃす☆)
2006-06-18 11:51:49
さて、これからどうしてくれよう?

理恵様か・・・もう一回ジタバタしてみようかな。



いろいろ展開が楽しみやね。

スリリングな話になるように頑張ってみるわ。
返信する
きゃす☆さん♪ (ota)
2006-06-20 16:15:27
ごめんよ~遅くなりましたm(_ _)m



好きなように煮て下さい、

焼いてください。

そして食ってください(・・・意味深)



>スリリングな話になるように頑張ってみるわ



おおっ楽しみです♪

気長にお待ちしてますのでのんびり作ってね~!
返信する

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