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[リレー小説]ロKンローライフ 第15話 前編

2006年05月27日 | リレードラマ[創作ネタ]
リレー小説「ロKンローライフ」
書き手も続きが"読めない"リレー小説デス




「ロKンローライフ」
この物語はある無名のギター野郎が
紆余曲折を経て武道館のステージに立つまでを
余すところ無くドラマ化したものになるはずであーる


前回のお話はコチラ

第15話 「ドッキリ」 前編

それは俺が「ケイン勝負だ」とタンカをきってからの
わずか数秒の間にクロックアップしてるかのように思ったことだ。

葵のバンド"ガングロ エンド ザ ルーズソックス"にコッソリ参加して
NOHの夏フェス、「天下一音楽会'06」のステージに立った俺。
ケインに対する嫉妬からきた子供じみた真似だと分っていても
こうまでしなければ気持ちが収まらなかったんだ。
アイツが俺たちのバンドを辞めてわずか数ヶ月
のうのうとメジャーデビューしているなんて・・・
やっぱり納得できなかった。
見返してやる舞台は・・・・ここしかなかった。

「Boooooooooooooooo!!」

場内に今まで聞いた事の無いブーイングが響き渡る。
これはプロレス会場にお呼びでないタレントがやってきてリングインした時のような
そんな殺伐としたブーイングだった。

「殺されるかもしれない」

俺はそう思い一瞬震え上がった。

そう、・・・・・つい調子に乗ってしまったんだ。
"ガングロ"のメンバー、「優衣」に変装して舞台に立っていた俺だったが
ガングロがこんなに人気のあるバンドとは正直思わなかった。
そのあまりの観客からの歓声のウェーブに
俺は気持ちがイッちゃって今置かれてる"ガングロの一員"という立場など
どこかへすっかり飛んで行ってしまい、
気付けば"自分が売れている"と錯覚していた。
そして打倒ケインという自分の目的だけをいきなりこの大舞台で声高々に訴えてしまっていたのだ。

そりゃあ客も驚くよな・・・。
そして怒るよな・・・。
目当てのバンドのギターがどこの馬の骨とも分からん野郎だったわけだから・・・。
モーニング娘。のコンサートを見に行って
メンバーの一人に女装した男が含まれていたとしたらファンなら誰でも怒るだろう。
"岡村さん"がこっそり入っているのとはワケが違う。
しかもその男がモーニング娘。とはまったく関係の無い
「AKB48!勝負だーー!」といきなり言ったようなもんだ。

・・・・戦略をミスった。
本戦でガッツリ決めてから正体をバラせばよかったんだ・・・。
どうせ今日は優衣は来れないんだし・・・・。
でも・・・・今となってはもう遅い・・・。

そう思いめぐらせながらあまりのプレッシャーに自然とステージを去ろうとしたときに
このイベントの統括本部長、リッキー山口が俺に問いかけてきたんだ。

「オマエはアレか?ケインの知り合いか?」

その時の俺にとって"ケイン"は禁句以外の何者でもなかった。
条件反射のように俺は言った。

「・・・俺はケインを倒すためにここに来た。今ここで、アイツと勝負させろ。」

またやってしまった・・・・・。
えーーいままよ!とやってしまった。
調子に乗ってしまうと俺はついつい自信過剰になって回りが見えなくなる。
友達と飲みに行って喋るだけ喋ったあと気持ちよくなったら
いつの間にか寝てしまうタイプなんだ。
でも・・・気持ち良いんだから仕方が無い。

「カ・エ・レ!カ・エ・レ!カ・エ・レ!カ・エ・レ!」

しばらく落ち付いていた観客たちだったが
俺のあっちょんぶりけな発言によって再び怒りの帰れコールが始まった。
あまりのパワフルな群集心理に俺もリッキーも顔が引きつった・・・。


第15話「ドッキリ」前編 終わり

この小説はフィク・・・です



で、あとがき。

すいません。
とりあえず思いついた続きを書いてみたら
とんでもない長さになったんで、
区切りのエエ所で3つに分けました。
このあと中編、後編と続きます。

この殺伐とした状況に主人公はやはり追い出されてしまうのか!
リッキーがステージに上がったその訳は!
そして天下一音楽会決勝進出者の全貌がついに明かされる!

と、とりあえず盛り上げておいて次回も宜しくね。


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ロKンローライフ 第15話 前編 終


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