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「ロKンローライフ」
この物語はある無名のギター野郎が
紆余曲折を経て武道館のステージに立つまでを
余すところ無くドラマ化したものになるはずである
前回のお話
第7話「破壊」
♪あーーーーいあーーむあーーんちキュイリストッ!
あーーーーいあーーーーんあーーあーーーなぁきーーすっと
am10時
目覚まし時計代わりにしている携帯の着うたが鳴った。
「うおっ!?ヤベ!!!寝過ごした!!!」
今日予定していたバイトの面接は9時だった。
だがいつもの癖でタイマーセットし直すのを忘れていたのだ。
「あーーーーーー・・・・・・」
髪の毛をバリバリかき上げ、タバコを鷲掴みにするととりあえず一服した。
そして頭の中で状況を整理する。
だが、出てくる答えはみな同じだった。
そんな時、俺はいつも逆を取るようにする。
「しょうがない。一応ダメ元で行ってみるか・・・・」
とりあえずこっちに出てきてから買っておいた似合わないリクルートスーツに身を固め
寒空の下を歩き出した。
道中不動産屋をみつける。
ガラス一面に張り出された賃貸物件の数々を眺めるうちに
今のホテルからも近くライヴハウスにも乗り換えなしでいけそうな
格安のワンルームマンションを見つけた。
「震度5強で倒れたりしないかな・・・」
不謹慎だとは思ったがあまり安いと何かあるんじゃないかと考えるようになった。
だがよく考えれば今のホテルだって都心からは少し離れてる。
それにこの広さと間取りならこんなもんかと納得して
また帰りにでも寄ろうと歩を進めた。
やがて面接する引越し屋の本社ビルにやってきた。
「えーーっと・・・ハカイ引越センターは・・・ここか
ネーミングセンス悪い会社やなぁ・・・
ま、そんなトコ面接くる俺もどうかやな・・・」
ぶつぶつ独り言を言いながらビルから出てきたOLらしき女性に声をかけた。
「あの~今日バイトの面接に来た者ですけどどこに行けば・・・」
「え?あ、はい、えーーっと・・・・・アレ!?」
「あーーーー!?葵???」
「何してるの??こんなとこで?」
「ってかそれこっちのセリフや!・・・オマエここで働いてんの?」
「あのねぇ・・・気安くオマエなんて言うなよなキミィ!」
そういうと葵は辺りを見回したあと、
俺の腕を引っ張り人気の無い自販機の前に連れて行くと小声で言った
「・・・私ここではそれなりの役職就いてんだからね」
「えっ!・・・・マジ??」
「私の父さんがココの重役だからね~」
「え!!重役?」
「そ、」
「・・・・は、・・・えっと・・・とりあえずごめんなさい」
「なんで謝るの?」
「いや、・・・・ふーーん・・そうなんや・・・・」
「恐れ入った?」
「まいった。コーヒーおごるわ」
「ありがと・・・で、それはそうとそんな変な格好してココで何してんの?」
「変・・・て、あ!そうそう、いや・・・」
そうだった・・・・俺は面接に来たんだった。
今朝の事を話すと葵はゲラゲラ笑った。
少しカチンときたが自業自得だし仕方ない。
葵は「何とかかけあってあげる」と言って階段を駆け上がっていった。
俺は恥ずかしさから何としても早くここを脱出したいと思ったが、
葵の好意を無視するわけにいかないし、
とりあえずここは休みが必要だ。
コーヒーで一息入れながら待つことにした。
「そういえばどっかのアーティストもそんな歌を歌ってたなぁ」
などと考え事をしながら数分が経った頃、葵が帰ってきた。
葵は開口一番「面接OKだって」と不服そうに言った。
何でそんな顔しとんねんと文句も言う間もなく面接を受けさせられた俺だった。
「お疲れさま」
面接も終わってビルを出ようとした時に葵が声を掛けてきた。
俺は深くため息ついたあと・・・・。
「ヤバイわ~。めっちゃ恥ずかしいわ~。面接官ずーーーっと半笑いやったで」
「まぁアンタの軽ーい情報と今日の事情を説明しておいたからね」
「はぁ~それでか・・・・・ってか情報ってなんじゃい!?」
「まぁ、ほどほどに・・・あることも・・・・・無いことも」
「はぁ?怖ッ!オマエ個人情報保護法で訴えてやる!」
「いつでもどうぞ」
「まぁでも・・・助かったわ。ありがとな」
「採用されてご飯でもオゴって貰ってから聞きたいねぇ、それ」
「はぁ?・・・ああわかったわかった。採用されたらな」
「じゃね」
「んじゃ」
「あ、そうそう、アンタのそのスーツ、ハッキリ言って・・・」
「?」
「はふふフニャフニャ」
「ハッキリ言えボケ!」
・・・・久しぶりに、
それもちょっと胸躍る清清しい気持ちの帰り道だった。
清清しいついでに不動産屋によると、
今朝目をつけていたワンルームマンションを現地でチェックした。
なかなかいい部屋だった。
一応仮押さえしてもらい、ホテルへの帰り道にふと思った。
「・・・・東京にやってきてちょっと後悔したけど、
東京も結構ええやんかと感じるなぁ・・・おっ、出来た。
~TOKYOは 怖いばかりじゃ 無いぞYUI
・・・サラリーマン川柳にでも冷やかし応募するかぁ」
浮かれ気分ならロッケンロー状態のままフラフラ帰る俺。
「今晩のメシ買わなきゃ・・・・あ・・・・?」
ふとコンビニの横にあるCDショップに張り出されていたポスターを見て愕然とした。
そこには"メジャーデビュー"の大きな文字が躍ると共に
とっても見慣れた顔があった。
「・・・・・・ケイン」
清清しい気持ちはあっという間に破壊された
第7話「破壊」 終わり
この小説はフィクションであり、実在する人物・場所・事象とは一切関係・・・って事です
みんなやってるからオイラもあとがき。
とりあえず、葵との再会シーンとか設定は「ベタやなぁ~」
っていうツッコミはやめてください。
これしか・・・ないやろ・・・・。
で、次に書くであろう人にお聞きしたいんだけど。
"スタバでキャラメルマキアートなのか何なのかは知らないけど、
そいつで服汚されて平手打ちした相手に気安く携帯教えちゃって
しかも主人公からかける前に自分から電話しちゃって
あげくライヴに誘われたからって気軽に付いて行って、
あまつさえ飲み会にも夜更けまで参加しちゃうという
超ゴキゲン娘な葵と主人公がそこまで親密になったきっかけとなる
多分かなーーーーりムズ痒くなるであろう熱いエピソードは
いつか語ってくれるんだよね?"
オイラその辺かなーーーり楽しみです。
(楽しいからこうなったらとことんハードル上げまくってみよう)
でもそれをあえて語らない方が斬新で面白いのかな・・・
そんな魅惑の第5話はコチラ
って事で次回はそんな誰かがアップします
葵、及びクマジルにしても、これから何人かでてくるやろうバンドつながりの内の一人ってぐらいの設定やってんから。
恋愛も含めていろんな意味でおねいさん達は必要やから登場させたんやけど。
設定で言うと、葵は10代の予定になってます。
まぁ考えてみるわ。
よっしゃ!想定内より嬉しいぜ(笑
"葵"については5話を読んだ上でどう考えても10代に思えなかったんで・・・。ってか年齢とかそれらしい事書いてなかったから勝手にイメージを作った。スマソ。
主人公と同じくらいかと思ったから20代前半で考えたよ。まぁ会社の役職っつっても大したもんでもない、葵のオヤジのおかげみたいな部分で。ご都合主義でよろしく。
葵のオイラの設定としては、そんなオヤジのレールに乗ってるのが嫌だからバンドでウサ晴らしてるって感じ。だから昼はOL、夜はバンドギャルの二面性を持たせた。その辺は多分リレーしていく上で変わるかもしれないから今のオイラの中での設定。
恋愛関係が芽生えるのか、芽生えているのかは好きにしてください(笑
オイラはケインはもとより、葵、クマジルを物語のなかで重要なミュージシャンとして登場させる展開を構想してまっせ。