奇跡の肥料

2011年09月19日 16時26分32秒 | B地点 おかか

 

 

ヒガンバナが、もうすぐ咲きそうです。
でも、よく見ると ――

まったく開いていないツボミも、いくつかあるのです。
おかか先生は心配になって、未熟なツボミに話しかけてみました。

「おい、大丈夫かね? あんたら、ちゃんと咲けるのかい?」
未熟なツボミたちは、おかか先生に答えました。

「私達は、生まれつき虚弱なのです。きっと咲くことはできないでしょう」

「ふ~む、それは可哀想だな……」
「よしっ! 私が一肌脱いでやろう!」

すたすた
おかか先生は、四つ葉のクローバーを探しました。
「よ~し、これを使うぞ……」
「頭に載せて、一心に念じるのだ!」
「どうか、栄養たっぷりのオシッコが出ますように……!」
そしておかか先生は、未熟なツボミの根本に、オシッコをしました。

しょしょ~
すると ―― 未熟なツボミが、ふくらみはじめたのです!

むく むくむくっ
ぱっ
ぱっ ぱっ
未熟なツボミが、どんどん開き始めました!

ぱぱぱっ
「ふっふっふ……。どうだ、おい? すごい威力だろう?」
「先生、ありがとう! おかげで咲くことができそうです!」

ぱーっ
「わっはっは~! 大成功だ!」