やりすぎ

2011年09月08日 16時41分33秒 | B地点 おかか

 

 

オムイ外伝 第六部(驚天動地篇) 第15話

 
「オムイ打倒の技を、遂に完成させたとな?」
「はッ!」
「如何なる技か? 申してみよ」
「蹴りでございます……!」
「蹴り技か! 面白い。このわしを蹴ってみよ!」
「ははーッ」
「でえ~い!」
ビシッ
「ぐはッ」
「もう一発!」
「でえええ~いッ!」

バキーッ
「ぐはーーーーッ!」
ガクッ
「ふッふッふ。如何です?」
しーん

← 気絶
気絶したのみならず、全治三ヶ月の重傷。

「え、ええッ!?」
彼は始末書を書かされた上、謹慎を命ぜられた ―― 。

「そんなあーーーーッ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


可憐なる侵入者

2011年09月08日 11時09分29秒 | 一期「二以上」会

 

 

二階の自室から階下に降りた私の目の前に ―― 猫がいた。

私も驚いたが、猫も驚いたようだ。

真っ黒の幼猫である。生後数ヶ月というところか。

開いていた戸口から、家の中に入ってきたらしい。

猫は、玄関の部屋に逃げ込んだ。

どうやら、前日に撮影された猫と同一の個体らしい。

(※参照、「くろいねこ」

とにかく逃げたいようだ。

だが、玄関のドアも窓も閉まっているので、「袋のネズミ」である。
猫はおびえて、パニックを起こしてしまった。

天上に這い上がって、ドサッと落ちたり。やたらと逃げ回って、花瓶を倒したり。
そして、こんな所に入り込んでしまった。
ウサギさんのぬいぐるみと、ツーショット。

―― などと言っている場合ではないのだが。
私とて、むやみに猫をおびえさせたわけではない。

さしあたり、猫の健康状態と、どれだけ人慣れしているかを、把握したかったのである。状況によっては、何らかの対応をせねばならぬ。

この猫の首筋をつかむことは、かろうじて(ごく短時間)可能であった。かなり暴れるので、抱くのは無理であった。性別を知ることは、できなかった。

うす汚れてはいたが、外傷などは見当たらない。
或る程度は人慣れしていること。健康そうであること。

この二点はわかったが、とにかく暴れて、危険なので、この場ではそれ以上、どうしようもなかった。

私はドアを開けて、猫を逃がしてやった。
―― 以上は、午前の出来事である。



そして、この日の午後。

なんと、当該の猫は、隣家のガレージで、のんびり休んでいた。
数ヶ月前からちょくちょく目撃されていることを考え併せれば、恐らく、誰かが継続的に給餌をしているのだろう。「半ば飼われている」のかもしれない。

その後も時々、この猫は、姿を見せてくれる ―― 。