土佐っぽ

四国は土佐国のもんが、日々の中で思いゆう事や、得手勝手な考えを書きよります。どうぞよろしく。

メディアの自己責任

2011年08月12日 20時29分07秒 | Weblog
不適切テロップ 民放連「東海テレビの原因解明不十分」(朝日新聞) - goo ニュース

東海TV社長 番組打ち切り発表
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1704675&media_id=2

小泉純一郎が、国会でも答弁したが、
「自己責任」
これは、2004年10月のあの事件に端を発する。

2004年10月28日、
ザルカウィを名乗る犯行グループが、ウエブサイトに声明を出した。
それは、
ニッポンの自衛隊がイラクから48時間以内に撤退しなければ
人質とした香田証生さんを殺害するとの内容。
日本時間29日午前2時7分がタイムリミットということになる.
31日未明、香田さんと思われる首を切断された遺体がバグダードで発見され
斬首動画が世界を駆け巡った。

あの時、国会でも言いたい放題で自民党や多くの議員が、
「自己責任」を豪語したが、
一般の個人が「自己責任」を言うならともかく、
政府関係者や、議員、さらには内閣総理大臣が、それを発言というのは、
到底許されるようなものじゃあない。
しかし、メディアの多くは、それを追従し、
したり顔のコメンテーターは、あらゆる避難を浴びせた。
ほんの、一部を除いて・・・・

今回の東海放送の処分やら番組の打ち切り。
これは、
社長の言を借りれば、
「番組の継続は岩手県の方の心情から難しい」と。

なんという言い訳かと思う。

もしも、岩手県民の怒りが無ければ、
番組は継続するし、
言いたい放題も、そのままだと。

どういう番組か見てないので、あれこれ言うのはとは思うが、
ウイキペディアによれば、
主婦をターゲットにした番組で、東海3県での情報をバラエティ形式で提供していた。
月曜から金曜までの週5日の帯で放送を行っていた。
という、午前中の大番組。

影響力はあまりにも大きい。
すくなくとも、
番組を製作する段階、
それから、
その番組での発言やテロップに、画像や動画など、
それが、どういう影響を与えているのか、
その辺の意識が、メディアからどんどん消滅しているらしい。

楽しければ、
おもしろければ、
視聴率を稼げれば、
番組なんて、一過性だから、、

そんな、メディアの常識が、
あまりにもおぞましいと。

それこそ、
自己責任をまったく意識もしてないし、
さらには、
全部、なんでも他者責任にしたらいいという、
そういう、、感覚に、どうしようもない憤りを感じる。
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偉大なる教育の成果

2011年08月12日 09時33分37秒 | Weblog
ドラマのTシャツに原爆通称名、配慮申し入れ(読売新聞) - goo ニュース



テレビ局スタッフというのは、
結構な高学歴な方々らしい。
すくなくとも、知人のほとんどが、
有名大学を卒業している。

それに、
ドラマスタッフも、数人レベルじゃあない。
数十人がスタジオなりに入り、注視しているはず。

放送するまでに、
だれも、リトルボーイを知らないというのは、

教科書の内容だけを教えれば。
教科書以外は、教えると指導対象教員になる。
入試関連内容のみを授業で伝える。
入試関連内容のみを、試験に出す。
点数だけが、勝利への路であり、
それ以外の雑学は、無用だ。

すくなくとも、
ヒロシマやナガサキ原爆は、
入試には出にくいし、
もちろん、
文科省の学力テスト(全国学力・学習状況調査)に
出るはずもない。
いやあ、、
それさえ知らない社会科教諭もあふれているだろう。

エノラゲイ
ファットマン

など、まずは、知らないだろうから。

ただ、
ジャーナリズムが崩壊し、
今や、この国にそういうものの存在さえ無くなっている、、、
一部、極小の自由報道協会などを除いて
だから、そういう配慮を期待することも、、
無意味なのかもしれない。

思い出すのは、
まだ、小学校ぐらいの時、
母親と、服を買いに行ったとき、
英語でプリントされたシャツなどは、
絶対に買うなと、言われた。
どんな、いやらしい事が書いてあるか、不明だと。

エログロや性犯罪、等々の言葉が書かれているからと。

英語の理解がない時代、
そういう、、ある種の偏見があったが、
英検やトイックなど、
英語に熟知した人間が多い現在では、そういう危惧はないだろうに。

しかし、
語学や数学でも国語も、
学問は、あくまで道具でしかない。
誰もが幸福になれる権利を有する社会の実現。
その為の道具でしかない。

その道具を、点数や勝利のためだけに、、、
死にものぐるいで教育してきた、
その大いなる成果とも言える。
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相棒と香田証生さん事件

2011年08月12日 09時19分37秒 | Weblog
『相棒』、節目の“season10”が10月より放送だという。


ニホンという国の中で、
政府や権力に逆らう、
それをよしとする、ドラマなんぞ、
そうそうではしない。
と、ほとんどあきらめていた。

昨年だったか、
映画バージョンのを見た。
夏の入院中に知人が見舞いにと。

「まっこと、、ニホンのドラマは見んき、、いらんに。」
と、言うと、
「どうせ、よさこいの大音量の中でヘッドホンで映画見るやったら、
これ、、絶対に、、おすすめじゃき」と、

しぶしぶ、まあ、、と。
で、数日後か、手持ちの映画も見たし、、
ほいたら、、これしかないかあ、、、、

いやあ、、
これ、、衝撃を受けて、
それ以後、
ツタヤに、

たしかに、ほとんどに、政治的色彩は濃いものになっている。
斬首されるシーンが世界をネットで駆け巡った、
九州の香田証生さんの事件を、確実に意識した内容。
犯人の特定はそれほど難しくはないが、
ただ、あの「自己責任」という言葉がこの国を支配した、
小泉政権の中でも、特筆すべき愚行を、あえて、、
そこに、驚いたし、そして、踏み込んだ人間の感情をドラマ化している。

亀山と伊丹のドタバタが、番組の中の思考をそらす部分があるが、
それは、それでおもしろい。ただ、時にうっとうしくもなるが。
しかし、連綿とした権力への抵抗、そこに喝采する人たちが多いだろう。

おもしろいのは、
あの刑事部長役の内村警視長殿、
別番組の「水谷が裁判官をやるドラマ」では、仲良しの刑事役。
そして、けっこう相棒の出演者がアレコレ出たりしている。

まあ、、あれこれ言うよりも、
一度、見てみてもらいたい。

やっぱり、素晴らしいのは、
最初のオープニングのシリーズと、
2シリーズぐらいまでじゃろうか。

毎回、多様なゲストが出て、
水谷のしょぼい演技を、、、確実に、、カバーして、
彼が、光るように、、、。
何よりも、相棒の寺脇康文の存在は特筆。
枯れなくして、杉下右京は存在し得ないだろう。


ところで、香田証生さんの事件。
あの時、
どうしようもない怒りと、未来への恐怖があった。

一市民であり、個人である人間に、国家が、世論が、
なにより、メディアが自らのジャーナリズム性をかなぐり捨てて、
一斉に攻撃した。
「自己責任」という象徴された言葉で。

あの時から、
貧しくなるのも「自己責任」。
安い給与も、「自己責任」。
自死するしかないのも「自己責任」。
リストラされるのも「自己責任」。
と、
個人へのあまりにも強い圧力が、
社会的圧力が、当たり前になった。

しかし、
東電への「自己責任」論は、
ほとんど、政府内部からは聞こえない。

今や、
被爆するのも、「自己責任」
福島から転居するのも「自己責任」
などに、
なっている。

大企業や、政府官僚、議員らの、、
悪行三昧は、国家権力の中でまもられ、
多くの市民は、個々の自己責任を追及される。

あの、香田さんの事件で、
多くの市民が、彼を、彼の家族を攻撃した。
だから、
天につばすると、同じだとも言えるが、
今も、あの時も、、メディアに登場する、
言いたい放題のコメンテーターには、
いよいよ、、腹がたつ。

相棒の新シーズンが始まるという、
いやあ、、楽しみ。


香田さんの事件に関して。

香田さん事件とは2004年にヨルダンのイスラム過激派組織が香田証生さんを拉致、
イラクからの自衛隊の撤退を日本政府に要請したが、当時の小泉内閣は拒否する。
そして、「自己責任」だからと、ほとんどニッポン政府は彼を見捨てた。
結果、香田さんは首を切られ処刑された。その映像はネットに流れ、世界で話題になった。
コメント (2)
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