土佐っぽ

四国は土佐国のもんが、日々の中で思いゆう事や、得手勝手な考えを書きよります。どうぞよろしく。

「弁士中止」を忖度で。

2019年08月19日 23時14分17秒 | Weblog
「弁士中止」は、
戦前の治安維持法下で言論の自由が封殺されていた時代、演説会等で官憲が発言を制止した言葉です。

この10年の間、自治体が憲法擁護や反原発の集会などの後援を中止したり、NHKラジオで研究者の発言に制限が入るなど、社会が日本国憲法の理念や理想から遠のいて、あの時代に戻っていると感じるのは私だけでしょうか。

高知でも5年前から、とさ電の電車「平和憲法号」が走らなくなりました。

終戦記念日を迎え数日が経た今、私たちはこの日に何を祈り誓うのでしょう。
戦後、私たちは戦争を憎み誰もが幸福になる社会を目指してきました。
その象徴として日本国憲法を制定したはずです。

人々は勇ましい言葉を歓迎し、時に喜びます。
「みんなと同じ方向」に行かないと不安にもなります。
でも、その陰で泣き苦しむ人がいる事も忘れてはいけません。
あの戦争が、それを教えてくれたではありませんか。

人間は学ぶ生き物です。
だからこそ教育が必要ですが、人に勝ち強くなる為に点数を取るだけの教育は、平和や人権とは真逆の教育です。
憲法を遵守する立憲主義や、人権を守る為の民主主義をもう一度学び合い、大きすぎた代償を払って得た「平和」を、その実現と継続を何度でも繰り返し祈り誓いたいと願いたいと強く思うこの夏です。