労働時間や、給料や、休日など、そういう労働条件は、
明確に労働関連の法規に明記されている。
しかし、この国の労働者は、
ほとんどが、そういう法律を知っていたとしても、
「しかたがない」で終わらそうとする。
確かに、一人だと、雇用者から徹底的な圧力や、
嫌がらせ、さらには、クビなんてことにもなろうが。
しかし、
なぜか、この国の労働者は、
我慢すること、耐えること、会社に尽くすこと、
それが、とてつもなく美しいものだと感じているらしい。
それは、
中卒だろうが、高卒だろうが、大学でだろうが、
学歴なんてものには、まったく関係なく、
この国の、ある種の異常な状態だと、、言える。
それは、
学校教育の中で、
徹底的に教え込まれているから。
与えられる教材と、
それを、こなせば、喜ぶ教師。
一方的な評価システム。
そして、それだけに執着する保護者。
自分で選ぶとか、
自分で、考えるとか、
そういう事を徹底的に排除したのが、
学校教育。
部活動で、監督の命令に忠実であり、
監督の言うがままに動く。
そして、
勝利すると、
褒美をもらえる。
競争することで、社会が向上するということではなく、
自分だけが、、向上すればいいという発想、、
そこには、
なんでも、無理矢理。。。が、当たり前になる。
学校の教員の残業時間は、
サラリーマンの中でもダントツだという。
もちろん、他の職種が楽だとか、、そういう意味ではない。
生徒に関係するあらゆる作業を労働時間に組み入れれば、
毎日、12時間以上は当たり前になる。
持ち帰りの仕事もある。
テストの採点、ノートの確認、あれこれ。
ニッポンの経済は、
実は、そういう低賃金で長時間労働をさせられている、
そういう人たちによって支えられている。
そして、そのほとんどの人たちが、
自分を無力だと認識している。
少なくとも、会社に対して、
少なくとも、県教育委員会に対して、
少なくとも、、、権力を持つ人たちに対して、
警察や、自衛隊などなど、、
しかし、
選挙における投票行為。
これで、社会を変える事は、、
実は、あまりにも簡単にできる。
民主党の愚かさもあろう。
しかし、
この、民主党の愚かさ、、は、
主権者が創り出したともいえる。
監視しなかったから。
世論として、個々が意見を表明しなかったから。
そう、
まるで、
無力であることを喜ぶように。