土佐っぽ

四国は土佐国のもんが、日々の中で思いゆう事や、得手勝手な考えを書きよります。どうぞよろしく。

教育実習の必要性

2019年05月18日 19時06分32秒 | Weblog
教育実習で「ハラスメント」を受けた。

と言う記事やツイッターを見る。
指導案の書き直しを夜中までや、
日誌の書き直しなどなど。
はては、
セクハラまで。

そもそも、教員と言うのは、
その年の3月31日までは学生として、黒板に向かい座っている。
しかし、
その年の4月1日からは、黒板を背に、指導する。
と言うとんでもなく逆転の状態になる。

教科の授業行う場合、その教科の理解は教科書以上でないといけない。
中学校の社会科の教科書を見た事がだるだろうか、
この内容を指導するには、学生時代に部活に熱中し、バイトだけをした
そんな学生では、到底指導できるものではない。

数学や英語などの様に、ある程度の知識を与えればよいものと違い、
社会科は、知識だけではなく、「知恵」を育む必要がある。
そう、
あらゆる情報を総合的に収集し、そして、そこから思考して何らかの解決につなげる。
しかし、
多くの社会科教員は、暗記のみを強要して、理解や社会科学を伝えようとはしない。

それは、教員にそれだけの知識も無く、教科観さえ存在しないからだ。

公教育に係るものは、日本国憲法の理念と理想の実現を徹底追及しなければいけない。
そうでない者は、
明らかな憲法99条違反となる。

しかし、そんな自負を持つ教員は、5%未満だろう。

そこに、この国の不幸がある。

教育実習は、絶対に必要だ。
しかし、
実習までの教育学部や教員養成課程の中に、
あまりにも、オソマツさが見える。

教育学部を中心とした教員養成課程の大改革。

これこそが、教育を変える事につながる。


部活動の功罪

2019年05月15日 22時14分27秒 | Weblog
多くの中高学校での部活動賞賛は、今に始まったものではない。

実際に、国立の附属中学校での実習生指導の時、
部活の指導をしたいが為に教員を志望した学生は半数以上いた。
彼らにとっては、採用試験は監督になる為の道具であり、
授業よりは部活動で生徒の人生をよりよくできると言う、、
ある種盲目的信仰とも言える「盲信」状態があった。

だから、実習に来ても、放課後の部活指導をしたいがため、
と言う学生は少なくなかった。

では、部活動の効果又は、有意義なものはなにか。

それは、上意下達に疑問を抱かず、鵜呑みのごとく命令を聞く。
と言う、非常にある意味使いやすい労働者、又は部下になる。

これだろう。

ほとんどの中高の部活では、試合等におけるスタメンは、
生徒が決定はしない。
監督の専権事項のはずだ。
だから、
強豪校の監督の家には、中元歳暮などの貢物が大量に届く。

部活保護者会等での酒宴では、会費もタクシー代も、保護者会が持つ。
などなど、異常なまでの殿様扱いはいくらでも例がある。

であれば、保護者も生徒本人も、監督をひたすら神のごとくあがめる。
これは、どうしようもなく当たり前の帰結になる。

では、害は、なんだろうか。

それは、間違いなく、「ブラック社会」を構築した最大原因だと言う事だ。

個人の幸福や利益よりも、チームの幸福と利益を最優先する。
部活の練習に参加しないと、
試合に出れないのは当然としても、
チームから村八分にされる。
中高校生にとっての、最大、最高レベルの『恐怖』が徹底して与えられる。
と言う事だ。

これが、12歳から18歳、さらには、大学の22歳までの間、
延々と、それも、強烈に徹底した方法で「徹底恫喝」された時、
ほとんどの若者は、男女を問わず、そういう日々があたりまえになる。

これこそが、部活動の最大の罪だ。

世界最高レベルの憲法を持つ国で、
個人として尊重もされず、組織論と言う忌まわしいものの中で、
「チーム・・・」などの中で異端者は徹底的に無視される。
そういう事を学校で教師から叩き込まれる。

少なくとも、部活動は、
学校教育にはなじめない。
だからこそ、学習指導要領の中にもなんらの記載が無かった。
そこに、2行ほどの記載が入った。
それは、これだ。

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第4 指導計画の作成等に当たって配慮すべき事項

生徒の自主的,自発的な参加により行われる部活動については,スポーツや文化及び科学等に親しませ,
学習意欲の向上や責任感,連帯感の涵養等に資するものであり,学校教育の一環として,
教育課程との関連が図られるよう留意すること。
その際,地域や学校の実態に応じ,地域の人々の協力,
社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団体との連携などの運営上の工夫を行うようにすること。

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では、、、、、、
自主的自発的な活動が行われているか、完全に否である。

強豪校には専門の監督が絶対に必要で、
昨年度の地位から落ちた監督は、
いかなる授業の素晴らしい教員でも、
いかなる学級経営の素晴らしい教員でも、

最悪、最低の評価になる。

ここに、部活動を信望する恐ろしさがある。