ヒロイン

ー雪が綺麗と笑うのは君がいいー
土曜日に見た満開の桜、かつて君と出逢った大学の桜の下で。
何度も通った、君が前から歩いてきたこともあったね。

もう懐かしい日々になって、君への声の掛け方も分からなくって。
後輩に声をかけて君に声をかける気概もなく。

後輩と桜の下を歩く、ゴメン桜が綺麗だとはしゃぐのは君がいい。
季節が巡ってあなたが思い出になり、もう離れようと思ったこともあった。

だけどやっぱり君がいい。執着でも固執でも盲目でもなく。
とても穏やかな気持ちでまっさらな洗いざらしのシーツのようで。

おはようと言って君からおやすみ。例え前みたいに会えなくても。
君からの返事で生きていける。
思い出だけでは心もとないけど、あなたの今をひとつずつ知りたい。
僕がいなかった数年間のことも、今のあなたのことをひとつずつが宝物で。

やっぱり君がいい。手に入らなくてもいい。一緒に笑い合える日々を迎えることができるのならば。新しい僕らだけの関係を築いていこう。

地獄への門

今を絶望といわず底の底だと言わずしていつを指すというのだろう。
徹底的に翼は手折られ、もはや私は飛ばずに天を仰ぐ。
昼休憩もなく常に追われ１箇所も間違うことのできない資料作成。
相談もできずやることもできず信用を失い身動きが取れなくなっていく。
かつての記事にぞっとした、躍進の先になにがあると。

私が東京の本社勤務になってから1年半が経った。
今までの私ならば忙しいけどやりがいを感じていただろう。
ところがどうだ、1ミリもやりがいを感じることが出来ず辛い落ち込むことに自分の首を絞め続けている。私は丈夫だから窒息しないし手足もまだ繋がっている。
目も取れてはいないし代わりに顔から笑顔は消えたのだ。

本部のいくつもの案件の対処や影響力ダメージの高さなり本当にそれがなにひとつワクワクできない。前は好戦的上昇志向だったけどいつのまに殺された心と存在、ここに来たのが終わりのはじまり。

遠い空から思うのは

10年前、1000キロ離れた距離の都市へ辞令で空を飛んで住んでいた。
もう10年なのかと思うのと、無事にその都市を旅立ててほんとうによかったと安堵した。

あなたのこと

ふと悟った。あなたとハイボールがあれば私の人生とても楽しいよ。

めずらしくひとりでハイボール飲みたい気分で飲んでて向かいに思い浮かべる野はひとり。不思議なんだよなほんとなんちゃない話しかしてないのに。

相手もすごいしゃべるわけでも面白いこと言うわけでもないのに私自身が楽しいの。付き合いたいとかドキドキするとかじゃない。だけど絶対熱を帯びる。好意があふれだす。私はあなたとただ楽しくハイボールを飲んで、野球に行ければそれで楽しい。それを望む。待ちわびてる。

好きだ

好きだ。一緒に過ごせて本当によかった。この人に出会えて、一緒の時間を過ごすことで深く知ることができた。

この人に出会えたことが今年で一番の幸せ。果報者だ。あんなに不器用で冴えない人なのにどうしようもなく愛しい。

しあわせ

私はしあわせだ。果報者だ。

こんなに好きな人がいて、1秒でも長く一緒にいたいと思って過ごしていた。

はなれていてもつながっていると思える。そしてどんなときでもばちっとつながれる抜群の安定感の相棒もいる。

大好き

どこにいたって楽しいから。 安心してねって9月の私を抱き締めてあげたい。

不安なことは何もないよ、得意なことをしごとの主戦上にできて、そのうえ大好きな人達とは変わらず会えてるよ、心配ないよって。会って付き合ってくれる優しい先輩。

2022/12/21

好きということ

私にとっての好きは相手のスペックとか条件は必ずしも大切なことではない。

確かに好む傾向はあるかもしれないけど、私にとって一番大切なことは相手と私の関係性が全てだ。

友達からお付き合い、相手のことを知って仲が良く、本音で話せるそういうざっくばらんだけどピンチになれば誰よりも駆けつける、笑って出掛けて飲んで仲良くなれるってこと。

年齢とか性格とか条件では見失う。

自分とどれくらい心地よくて何度でも会いたくて大切だと思うかどうか、自分の気持ちに正直になること。

私が好きになった人ということが全て。

アイラブ

何度も何度でも手を伸ばす

シンプルに好きだ。電話しようと何度もディスプレイと格闘する。

なんちゃない電話なんに、何度もしてる電話なんにがらにもなく久しぶりだからと緊張してる自分をおかしく思う。

何コールして久しぶりの声はなんだか嬉しそうだけどそっけなくしようとしてて面白い。仕事の話をして、話きりだそうと思ったら、今月いつ帰ってきたの？って嬉しかったな。そして約束した。また連絡するんだ。やっぱり好きだなこの人が。シンプルに好き。犬や猫みたいにペットみたいに好き。

眠りの森の

ひとりでひとり暮らしの家で過ごす時間は無音に近く、研ぎ澄まされる。
恐ろしいほど時間がゆっくりで、自然と考えるのは浮かぶのは薄着のあの人のことだ。
寒くなったけどまだコートを着ないのだろうか、疲れてはいないだろうか、無理してないかちゃんと寝ているのだろうかってまるで子供みたいでおかしみがある。
無意識レベルで本当に大事で楽しくて、そして気づいてないのは私本人だけだったのだ。

ずっと前からみんな気づいて見守っててくれたんだね。本当に楽しそうな私を見ていた。
シンプルに楽しく一緒に過ごしたい。ずっと心地よくて大好きだ。