おおわだ保育園 子どもたちの様子

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

歯について

2024年06月28日 17時37分24秒 | その他

歯について

 

6月4日は、昭和初期に日本歯科医師会が「6(む)4(し)」にちなんで「虫歯予防デー」と呼ばれるようになりました。現在では、厚生労働省、文部科学省、日本学校医師会、日本歯科医師会が主体となって、6月4日から10日までは「歯と口の健康週間」と定め、歯や口の中全体の健康を見直す一週間とされています。

 

歯の役割

食事やおやつの時に、食べ物を細かく嚙み砕いて消化しやすくする役割はもちろん、実は「発音を助ける」「表情を作る」「体の姿勢やバランスを保つ」「物を噛むことで脳に刺激を与える」など、私たちの毎日の暮らしに不可欠な役割も担っています。

特にこどもの場合は、顎や顔の成長と歯(歯並び)が大きく関わっています。

また、歯の本数が多いほど、健康寿命が長いという調査もあります。

歯の健康は、日々の口腔ケアの積み重ねです。歯科定期健診や、正しい口腔ケアを心掛けましょう。

 

歯の生え方

乳歯

p2_0301

 

乳歯は全部で20本です。乳歯が生えることで物を噛むことができるようになり、顔の形も整います。こどもにとっては「自分で食べる力をつける」役割も担っています。

順番や時期が異なる場合もありますが、生後8ヶ月から下の乳中切歯、上の乳中切歯の順に生え、その後から奥へと順に、2~3年かけて生えそろいます。

乳歯は、虫歯の進行が早く、この時期の虫歯や歯並びの問題は、次に生えてくる永久歯に影響します。

乳歯は、永久歯に比べて

①軟らかい

②歯の厚みが薄く小さい

③特に歯の表面で一番硬いエナメル質が永久歯の厚みの半分であり、石灰化が弱い

そのため、一度虫歯になると

①進行が速い(5~6か月で神経近くまで進行します)

②広範囲に広がる

③歯と歯の間の見えないところまで大きくなる

④こどもたちはほとんど痛みを訴えることなく、虫歯が大きくなる

 

歯磨きの習慣を身に付けましょう

虫歯予防のためには、歯磨き習慣が大切です。虫歯菌が糖をエサにして酸を発生させて、歯を溶かしていくのが虫歯です。特に乳歯は虫歯になりやすく、進行が速いと言われています。生え変わるけど、やはり乳歯も虫歯になったら大変です。こどもたちの歯はいずれ永久歯に生え変わりますが、乳歯の虫歯と永久歯の虫歯は強い関連が認められています。乳歯だからと言って油断はできません。また、乳幼児期は口腔清掃や食習慣などの基本的な歯科保健習慣を身につける時期として非常に重要であり、生涯を通じた歯の健康づくりに対する波及効果も高いと言われています。こどもたちが、自分でも意識して、食後や就寝前の歯磨きの習慣が身に着くようにしましょう。

 

歯磨きの基本

①毛先を歯の面にまっすぐあてます。毛先を歯と歯茎の境目、歯と歯の間にきちんとあてます。

②軽い力で動かします。歯にあてた時、歯ブラシの毛先が広がらない程度で行いましょう。

③小刻みに動かしましょう。約5~10㎜の幅で小刻みに動かし1~2本ずつ磨きましょう。

④仕上げ磨きでは、1か所につき20回以上、ブラッシングは3分程度が目安です。

⑤ブラシや持ち手の形がシンプルで、年齢や口の大きさに合った歯ブラシを使いましょう。

⑥乳児はカーゼで拭き取るように磨くのも効果的です。

 

年齢に応じた歯磨き方法

0歳:口の周りや頬を触り、歯が生えていなくても、時々口の中(舌や歯肉)を観察する習慣をつけましょう。

1~2歳:食事の最後はお茶を飲水をしましょう。1歳8か月頃には歯磨き習慣が出来ることを目指しましょう。ブクブクうがいの練習を行いましょう。(初めは水の量を少なめに)

3~5歳:歯ブラシをしっかり握って持つことができるようにしましょう。こども自身で一か所に付き10回はブラッシングをできるようにしましょう。上手にできる子は、4歳児で歯の裏側まで、5歳児では奥歯の裏側まで磨けるように練習しましょう。

 

仕上げ磨きのコツ

前歯のコツ:上唇と歯肉を繋いでいるスジ(上唇小帯)の部分に歯ブラシがあたると痛く、歯磨きを嫌がる原因となるため、あたらないように注意しましょう。

奥歯のコツ:奥歯は歯ブラシを奥から前に動かしましょう。奥歯の溝に歯垢が残りやすいです。

こどもが自分でしっかり磨けるようになるのは9歳くらいです。それまでは、大人の仕上げ磨きが必要です。

 

嫌がられないコツ

①歯磨きスタートした頃から、こどもの口元を触るなどスキンシップをとり、慣れさせておきましょう。

②おうちの人と一緒に楽しい雰囲気で歯磨きをしましょう。

③歯磨き中に数を数えながらすると、歯磨きの終わりが分かり、こどもも頑張ることができます。時間がかかるとこどもが飽きてしまうので、短時間で手早く丁寧に行いましょう。

④力が強かったり、歯ブラシが歯茎にあたると痛いため、不快感を感じます。注意しましょう。

⑤こどもが眠くなる前や、機嫌が悪い時に行うと歯磨きを嫌がる原因になるため避けましょう。

 

歯磨き中の事故に注意しましょう!

自分で歯ブラシを持って磨くようになったこどもで注意したいのが、歯磨き中の事故です。歯磨きの場所を決めたり、ながら歯磨き(歩きながら、ふざけながら、テレビを見ながら等)をしないように約束して、こどもの事故を防ぎましょう。

 

虫歯にならないために

①食べたらすぐに磨くようにしましょう。食後30分以内に歯磨きをすることで菌の繁殖を抑えます。就寝前は念入りに磨きましょう。

②だらだら食いは虫歯の要因です。食べる時間を決めましょう。

③砂糖量の少ない物を食べましょう。スポーツドリンクの飲みすぎにも注意しましょう。

④定期的に歯科受診をしましょう。虫歯は早く発見し治療することで永久歯に影響を残さずに済みます。

 

保育園では昼食後に歯磨きの習慣を付けるようにしています。

歯磨きをして虫歯ゼロを目指しましょう!


 
この記事についてブログを書く
« あお 3歳児 防災訓練・体育... | トップ | 土曜日保育 異年齢 水遊び »
最新の画像もっと見る

その他」カテゴリの最新記事