無会派 大竹功一の独り言

福島第一原発から約80キロの白河市在住。市議会議員7期目。
老病傷保護犬猫たちと暮らしています。

白河ウッドパワーの県内瓦礫処理問題について

2012年03月14日 21時28分02秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 昨日3月13日の日本経済新聞に、白河市内の企業が、放射能汚染瓦礫及び樹皮ゴミの受入れを開始するという記事があり、市民より問い合わせをいただきました。

 福島のバイオマス発電所 汚染がれき受け入れ
東証マザーズ上場のファーストエスコが運営する福島県白河市のバイオマス発電所が13日から、放射性物質による汚染濃度が高いがれきや樹皮ゴミの受け入れを始める。福島県内に多く残る汚染がれきは処理先がほとんどない状態が続いているが、行政の支援を受け、適切に処理すれば安全を確保できるとして受け入れを決めた。
 バイオマス発電所の出力は1万1500キロワット。毎日380トン程度の建築廃材などを燃料に使っている。13日から、1日20~30トンのがれき受け入れを始める予定だ。
 高圧洗浄機などを使って1キログラムあたり100ベクレル未満まで除染してから、がれきを受け入れる。焼却すると数千ベクレルの高濃度の放射性物質を含んだ灰が残る。
 いわき市や郡山市、田村市などからの受け入れを想定。大気中に放射性物質はほとんど放出しないとしている。         2012年3月13日 日本経済新聞より


 この記事の影響か、昨日と本日のファーストエスコ株価はストップ高だそうです。

 白河のバイオマス発電所とは、大信の中新城にある白河ウッドパワー発電所です。大信地区の住民からも苦情の声があがっています。この情報を得て、昨日、担当課に対し、事実関係の確認をしたところ、担当課も全く知らないとのことで、情報収集を依頼しました。本日朝一番で、担当課に出向き、事情説明を求めました。市当局としては、本日、県の担当者を呼び、事実関係についての説明を求めるとの回答でしたので、現在委員会開催中ですが、昼休みに副市長から説明を受けました。

 副市長の説明によれば、白河市は何も説明を受けておらず、県担当者に対して事業の即時停止を求めた。県の担当者(林業振興課)は、当該事業者に対して、その場で連絡をし、事業の停止をさせたとのことです。
 また、県担当者の説明によれば、新聞記事では13日から受け入れ開始とあるが、13日に行われたのは材料の搬入のみであり、本日より焼却開始予定であったが、開始前にストップしたとのこと。尚、県担当者は、「これは試験的焼却」と説明したようですが、日本経済新聞に掲載された内容と違う説明には納得いきません。試験的であろうが、何であろうが、このような重要な事項が何も知らされていなかったのは事実です。

 市民からは、「嘘の多い行政の弁明を簡単に信用することはできない」との声もあります。市役所は、新聞各紙を購読しています。職員の中には、各紙に目を通す役割の者もいるはずです。誰も何も知らなかったという弁明を市民は信じるでしょうか。「信用できない」「裏切られた」との声も寄せられています。

 県担当者は、何を考えているのか。白河市をどこまで愚弄するのか。近隣住民に何も説明することなく、全国紙に「汚染がれき受け入れ」と掲載されたわけです。

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3月11日、追悼のキャンドル

2012年03月11日 16時24分32秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 本日3月11日、東日本大震災より1年が過ぎました。

改めて、震災により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。また、被災された方々に、心よりお見舞いを申し上げます。

 今日、白河市図書館で東日本大震災追悼式が行われ、参加しました。追悼式には、亡くなられた方々のご遺族も参加されました。また、午後5時20分より、白河市図書館駐車場において、キャンドル・ナイトが行われるそうです。私もキャンドルに祈りを込めてメッセージを書かせていただきました。キャンドル・ナイトでは、追悼の花火も打ち上げられるそうです。行ってみたいと思います。


 3月13日、キャンドルナイトの写真と動画を追記させていただきます。



白河市 東日本大震災追悼 キャンドルライト

西郷村議会、議会ライブ中継開始

2012年03月06日 08時20分38秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 昨日より、白河市の隣に位置する西郷村村議会では、議会のライブ中継を開始しました。昨日、西郷村議より情報をいただき、拝見させていただきました。西郷村議会ライブ中継・動画 また、議会閉会後10日ほどして録画を動画で配信する予定とのことです。

 議会の動画中継及びライブ中継については、以前より私も議会事務局等に要望しておりましたが、予算の都合上難しいとの回答でした。西郷村のライブ中継予算を聞くと、十分に可能ではないかと思われますので、今後調査・要望をしていきたいと思います。

 西郷村では、白河市よりも早くにガイガーカウンターの無料貸出しを開始しました。今回も白河市よりも早くに議会ネット配信を開始。西郷村の行動力・活気を感じます。

 さて、小さなお子さんと母子避難中の妊婦さんよりコメントをいただきました(諸事情により、避難場所や子どもの年齢など個人を特定できる情報は除きました)。
「(賠償見直し問題について)お願いします。諦めないで頑張ってください。経済的にギリギリです。もう限界で避難も続けることはできないと思います。さまざまな講演会にでていますが、白河市の放射線数値は当然賠償させるべき高い数値だと思います。泣き寝入りしたくないです。どうか、頑張ってください」

 遠い地での、小さなお子さんを連れての母子避難は大変なことだと思います。また、ご自分も妊娠中ということです。慣れない地での生活の上に、ご自分の体調管理と子育て、本当に大変だと思います。他にも避難先からブログにアクセスしてくださる市民がいます。皆さん、好きで避難しているわけではありません。また、経済的な事情により、避難したくてもできない人もいます。すべては福島原発事故が原因です。賠償は当然です。今後も諦めずに頑張ります。

 また、自主避難者を受け入れてくださっている自治体の皆様、支えてくださっているボランティアの皆様に心より感謝を申し上げます。どうぞ宜しくお願い致します。

この状況を一人でも多くの人に知ってもらいたいと考え参加しています。
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賠償区域見直し問題、西白河郡町村議会連絡協へ白河市議会参加保留

2012年03月02日 17時26分40秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 先日のブログで、29日に西郷村商工会館で行われた白河市議会と西白河郡内町村議会の連絡協議会の設立総会を傍聴したことをお知らせ致しました。翌日の新聞記事でも報じられ、同僚議員や市民の方々からも内容について質問を受けました。これに参加したのは、白河市議会では議長と特別委員長のみであり、私は会議内容を確認するために、独自に一般傍聴しました。

 この総会で、白河市議会は参加を保留することになりました。昨日、全員協議会の中で、議長及び議会事務局長より他議員に対して、内容について説明がありました。説明が足りない部分等について私から補足説明をさせていただきました。議員の中には参加するべきだと考える議員も少なからずいるようです。参加保留の理由は、新聞報道の通り「白河市議会側が問題視したのは、規約案に盛られた活動内容の『県白河・会津地方原子力損害賠償対策本部に対する意見の具申』という条文。白河市議会側は『市議会の特別委員会は調査・研究をして議長に提言するのが目的。意見具申の権限はなく、条文と整合性が取れない』などとした。対策本部と足並みが乱れることを懸念したとみられる。(3月1日民報新聞)」

 上記の理由でしたが、他議会の方々からは我々の議会も、白河市議会と同じような内容で特別委員会をつくり、議長に対して提言することになっている。しかし、ここに集まった議長及び委員長は、この問題ならば各議会の議員も理解していただけると考えていると思うので白河市の議長も参加を表明すべきではないか。また我々議員も賠償対象区域問題について、多くの住民から苦情、要望を受けている。通常ならば各議会の議長等が意見集約し、対策本部等の会議で意見の集約等を諮る機会もあるのかもしれない。しかし本部の会議が一度も開催されていない以上、何も意見を伝える場も現在はない。今回、議員の務めとして各議会の議長及び特別委員長が各議会の意見を集約し、それを持ちより、対策本部に具申することは当然のことであると考える。白河市議会が考えている本部長が白河市長ということと、各議長が対策本部理事になっていることがもう一つの理由ならばおかしい。各議員の自由な意見をこの連絡協議会で集約し、具申してもらい、我々各議長は対策本部で主旨を説明しながら各理事等の理解していただくことが必要ではないのか。このような意見が相次いで白河市議会に対して出されましたが、結果は上記のように保留。
 総会終了後、他議会議員より「白河市議会は、賠償区域見直しについてやる気があるのか」と私に問いかけがあり、返す言葉もありませんでした。ちなみに、対策本部が設立された時、議員への説明がないまま、議長判断で参加を表明しようとし、対策本部設立総会直前の全員協議会において同僚議員から説明を求められ、その席上で参加すべきとなった経緯もあります。参加すべきと議長が判断するならば、とりあえず参加し、各議員への説明・説得をし、それでも参加すべきではないとの結論が出た場合には、事情を説明した上で退会すれば良かったのではと思いました。

 たくさんのコメントありがとうございます。「署名は無駄だったのか」「避難したくても経済的にできない」その他、賠償区域見直しに関してのコメント、ありがとうございます。我々議員も政府の対応に対して憤りを感じています。西郷村村議会が玄葉大臣に陳情に行った際には、事前に知らせていたのに、事務所の外で秘書が書類を受け取っただけだったと聞いております。市民の皆様からのご意見にも、大臣の地元田村市や地盤である須賀川市には支払われるが、須賀川市は白河市より低い放射線量だ。これは政治的な何かがあるとしか思えない。納得いかない」というご意見をいただくことがあります。私も同感です。また、市民の皆様、近隣町村の皆様から、「諦めない」という強い意志を持ったご意見をいただきます。この差別的な対応に、納得いかないと言い続けます。「不屈」というコメントをいただきました。その精神で頑張りましょう。

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