無会派 大竹功一の独り言

福島第一原発から約80キロの白河市在住。市議会議員7期目。
老病傷保護犬猫たちと暮らしています。

給食問題、農家も保護者も子どもたちも皆同じ被害者

2011年06月14日 06時45分26秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 昨日は議会一般質問2日目。5人の議員の質問が行われました。昨日、ある議員の質問の中で、学校給食問題に触れるものがありました。

 具体的な内容としては、

「他県の教育委員会では、地元産の野菜や牛乳を使用しないことを決めた。これに対して、白河市ではどのような対応をするのか?私としては(某議員)今後も白河産や県内産の野菜や牛乳を使用してほしい。」


再質問でも、強く

「ぜひとも今後も地元産の野菜及び牛乳を使ってほしい」


このような質問が行われました。

現在の白河議会を象徴するような質問であると思います。


教育委員会の答弁としては、

「現在使用している野菜及び牛乳等は、国・県から安全が認められているので、今後とも使用していきたいと考えている」

というものでした。


 また、別の議員からは、「白河市内でも白坂地区や大信など放射線数値が高い地域もあれば、表郷や東地域のように白河の中でも放射線数値が低い地域もあるが、一ヶ所計測しただけで一緒にされている。それでは農産物生産者は困る。もっと細かい調査をしてほしい。」という質問がありました。答弁としては、「今後、国の指示もあり、細かい調査を行う予定です」でした。


 国や県から詳細な指示がないために、農家の方々も翻弄されていると思います。田植えを遅らせ、その後、耕運機で耕し、田植えがされました。マスクもなく仕事をされている方々を複雑な心境で見ていました。国や県は、今後を考えた指示を出す必要があったと思います。土を削り、その後耕せば放射線数値は激減したはずです。ヒマワリを植えるなどの除染を積極的に行い、その間の収入は国や東電が補償する必要がある。

 現在、「風評被害」と言われていますが、これは補償したくないからではないでしょうか? 畑や田んぼの放射線数値を見て、世界は「汚染された土地」と言うでしょう。それを風評で片付けようとするのは、補償をしたくない者たちの考えではないでしょうか。農家の方々に、補償をしてもらいたい。農家を保護するのであれば、まずはそれを訴えるべきです。判断能力のない子どもたちに、保護者が拒否しているのに、無理矢理食べさせることではないと私は思います。


 農家も子どもたちも保護者も皆、被害者です。

風評で片付け、補償を先延ばししようとする者と対立する必要があります。


コメントありがとうございます。全部読んでいます。「校庭の汚染土除去時の住民説明会」は、必要だと思います。私も学校近くに住んでいますので、お気持ちは理解できます。これは、本来は東電に運ぶべきものです。

今、白河市に必要なのは、除染と補償だと考えています。市民の皆さんは、出来る限り被曝をしないようにしてください。




 
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市民の勝利!白河市内全学校校庭の表土除去決定

2011年06月11日 08時33分17秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 白河市が市内小中学校・幼稚園・保育園の表土除去を決定!

 昨日、私の質問日でした。質問内容は、事前に質問書を提出するので、役所はわかっています。この質問書提出日に、議会で全学校校庭の表土除去を市長は発表するだろうと推測していました(ブログに書いてあります)。これは市長派の議員の行動によりわかったものです。そして、予測は当たりました。私の質問よりも少しでも早く発表したかったのでしょう。6月9日付で市役所HPで発表され、6月10日の新聞に掲載されました。予想通りでした。

 さて、これは私の質問により決定されたものではありません。多くの市民のメール・手紙・電話が市役所を動かしたということです。

 市民がつかんだ勝利です


 それだけ多くの声が集まった。市民の声が動く気もないものを動かしたのです。今後、自分の手柄だと言う者が何人も登場するでしょうが、間違いなく市民の力が市を動かしたのです。皆さん、ありがとうございました。


 昨日の私の質問内容です

1.東日本大震災に関連して
 (1)放射能汚染問題について
   ①現在の調査方法及び範囲について
   ②教育委員会が所管する問題について
    (校庭の表土除去・学校給食・プール使用)
   ③観光施設等として利用している公園の問題について
   ④一般家庭の汚染状況について
   ⑤汚染土壌及び落ち葉等の処理の仕方について
   ⑥農畜産物等の対策について(安全性の確認)
   ⑦被ばく等による健康診断等について(母乳・内部被曝)
 (2)災害復旧について
   ①災害復旧の進捗状況について
   ②被災者への支援及び補償等について
 (3)災害時の対応について
   ①各自治会等の連絡体制等について
   ②高齢者等の安否確認等について
 



 この中で、一歩前進したものが他にもありました。放射能に汚染された落ち葉等の処理方法ですが、今まで通りに可燃ごみとして出していいそうです。これは、クリーンセンターの焼却装置が最新鋭のものであるため、放射能汚染された落ち葉でも焼却が可能だということがわかったからだそうです。しかし、土の処分方法は決まりません。今後も要望を続けたいと思います。

 さて、質問項目の1-②では、学校給食問題についても質問しました。これについては、まったく前進していません。福島県の主たる産業は農業であり、白河市議の約7割が農家及び農家を支持母体とする議員です。合併後、白河地域選出議員も農家の親類などを訪ねて回っていると聞きます。
 市は、「風評被害」「国が認めた基準をクリアしている」という考え。農業が主たる産業の福島県、農家が支持母体の議員が殆どの白河市。重い現実があります。そんな中、現在たくさんの子どもたちが白河市から避難しているそうです。県や市がこの状況では、今後避難は増えるでしょう。

 皆さん、学校給食についてどのようなご意見をお持ちですか?福島県産野菜と牛乳の利用について意見をお聞かせ下さい。この厳しい現状を変えるのは、皆さんの声しかありません。

 ある市民の意見です。「年齢的にはリスクのない中年でも被害を受けていない地域の野菜と牛乳が食べたい。サイゼリアは白河産の野菜の利用を中止した。それは一般消費者が店に来なくなるからだろう。外食チェーンが利用を中止しているのに、学校給食では中止しないとは、理解できない。これでは避難を考える保護者が増えるばかりだろう」


 農家の方々も被害者です。補償を求める必要があります。また、土壌改良を行う必要もあります。それらの費用も請求するのは当然です。

 「風評被害」と「実害」

 私は、実害であると考えていますが、議会では笑われています。しかし、この放射線数値で「被害はない」と言い続けることは、世界から笑われることになると思います。このままで観光客は来ますか?数カ月すれば忘れてしまうことですか?あきれるばかりです。


 この他の質問事項については、後日報告したいと思います。また、コメントいただいた中で、ガイガーカウンターでの測定を希望する方がいました。私が事務局を務めるNPO法人白河花里倶楽部ブログのコメントかメールに連絡をください。白河市内の小さなお子さんのいる家庭を優先し、無料測定したいと考えていますが、簡易測定器であることをご理解ください。これは、現在有料で商売として測定を行う業者が問題となっていることを憂慮し、決定したものです。今後は、各家庭に一台の放射線測定器配布を求めていきます。


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白河市関の森公園・南湖森林公園で放射線数値測定

2011年06月07日 08時29分04秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 昨日6日は、定例議会開会日でした。市長から議案説明及び現在の市の情勢について話がありました。放射線数値については、「安全な範囲であると認識している」ということで、今後も風評被害に負けず企業誘致等を含め邁進するとのことでした。

 さて、先日6月3日の午後、白河市関の森公園と南湖森林公園で放射線数値を測定しました。先日、県南地方振興局で見た資料(衛星から測定)では、旗宿の一部の色が濃くなっていました(放射線数値が高い)。





 一番下の半円形の部分が旗宿の一部のようです。

 まず、駐車場で測定。





 最大で0.20マイクロシーベルト(地面)。市役所の駐車場で測定した時と同じです。コンクリートは、雨で洗い流されるようで、低い数値を測定する場所が多いようです。次は芝生で測定。





 地面最大数値で0.96マイクロシーベルトですので他の公園と比較すると低い数値です。芝を刈った後だったこと、大雨の後だったことなどが影響しているのかもしれません。この公園はきれいに手入れされていました。

 白一小の数値が文科省の発表数値より低かったので、校長先生に質問したところ、芝生での測定値が下がってきているということでした。ただ、地面より空間の方が高いということで、私の推測では、近くに高い場所があるために空間が地面より高いのではないかと思います。家も同じようなことがあります。

 全体として他の公園よりも低い数値の関の森公園ですが、土の部分で比較的高いところがありました。


白河市関の森公園で放射線数値測定



 最大値は1.67です。これも他の公園より低い。とすると、衛星で測定した地図は、山の杉などに付着した放射能が放ったものを測定したのでしょうか?まだまだ不明な部分が多いようです。

 公園敷地内のお店に入ると、元市議の三森さんが蕎麦を打っていました。





 風評被害により観光客が減り打撃を受けているということでした。週に4日、お店で蕎麦打ちをしているということです。白河の関のある関の森公園は、自然いっぱいの素晴らしい場所で、蕎麦も美味しい。私も大好きな場所です。

 三森さんの圧力により、数値を低くしていると思われると困ります。簡易測定器ではなく、役所の測定器で再度測定してほしいと思います。雨などの影響で数値が変わっている可能性もあるので、お城山公園や南湖公園なども再度測定したいと思います。

 この日、もう一ヶ所南湖森林公園でも放射線数値を測定しました。


南湖森林公園で放射線数値測定



 最大で1.92マイクロシーベルトです。南湖公園も同程度でしたので、測定器が壊れたわけではないようです。ただ、関の森公園から移動する際に電池を入れ替えました。それほど、関の森公園は予測より低い数値でした。あの地図は何だったのか。

 
 放射能を放置すれば、地下に浸み込み、次世代に問題を残す結果になります。もう手遅れの部分もありますが、出来る限り除去し、数値を下げる努力をし、それを結果と共にアピールすることが復興につながると思います。
 この原発事故により景気が低迷し、打撃を受けている方々も被害者です。政府と東電は補償しなければなりません。

 テレビなどでも報道されていますが、福島県内の住民間で温度差があり、「放射能」いついて発言すると批判されることがあるそうです。風評ということで事実を覆い隠したい人たちの温度と、子どもの健康を心配する若い世代の方々の温度と、かなりの差があるようです。しかし、スーパーではミネラルウォーターが売れています。マスクをした若い人を見かけます。これは、原子力を推進してきた世代と、知らなかった世代との温度差でもあるように思います。

 私は、原子力発電所は要らないと思ってます

 安心安全というならお台場にでも建てればいい

今、我々世代がハッキリ言わないと、推進世代は反省しない。被害者の福島県民が、被害を訴えなければ、日本は原子力発電を止めない。


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新たに福島県内4カ所が20ミリシーベルトを超える数値に!

2011年06月05日 08時47分04秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 新たに福島県内4カ所で、年間積算線量推計値が20ミリシーベルトを超えたようです。福島民報20ミリシーベルトを超えると計画的避難区域となります。


 文部科学省が3日に公表した「福島第一原発周辺の放射線量調査」で、新たに伊達市の2地点・南相馬市と飯館村の各一地点で、年間積算線量の推計値が20ミリシーベルトを上回りました。


 詳しい資料は、文科省HPにあります。福島第1及び第2原子力発電所周辺の放射線量等分布マップ


 上記の資料の中で、5月11日(前回)と5月25日(今回)の資料を比較してみました。


               (前回)         (今回)

郡山市麓山(59キロ)   14.5(mSv)  →   9.8(mSv)
福島市入江町(62キロ)   8.3      →  18.4
福島市小倉町(59キロ)   9.4      →  15.0



 郡山市では、放射線数値が下がったために、年間推計値も下がったようですが、反対に福島市では放射線数値が上がっているようです。上がるということは、今現在も放射能が飛んでいているということになります。そして、約60キロ地点での汚染が続いているということは、80キロ地点の白河市も無関係ではありません。今後、風向きによっては数値が上がることもあるのかもしれません。

 問題は、今も飛んでくる放射能です。


 福島市が、計画避難区域となる20ミリシーベルトに限りなく近い数値になっている。これは風評ではなく実害です。早急に、子どもたちを避難させる必要があると思います。

 また、白河市も他人ごとではありません。放射線数値を監視する必要があります。


 学校給食の問題・・・10日に質問します。先日コメントをいただいた母乳の問題も質問します。水道水への不安も広がっています。これも水道事業所に見学に行くつもりです。

 行政は、今のフクシマの現状を直視する必要があります。子どもたちに安全なものを食べさせたいと願う親心を風評で片付けていいのでしょうか。私は、ガイガーカウンターで庭の土を計測し、野菜の栽培を中断しました(ビニールハウスを除き)。2マイクロシーベルトの数値を見て、食欲は湧きません。もちろん、農家の方々も被害者です。補償を求める必要があります。

 風評で片付けずに、子どもの命と健康を最優先に考えましょう。私は、保護者の方々が批判を恐れて言えないことを言う立場だと考えています。10年後30年後に健康被害を受け批判をされるよりは、今大人たちに批判された方がいい。経済を優先し、原発を乱立させた大人たちのつけを子どもに払わせてはいけない。この問題、ある意味覚悟をして取り組んでいきたいと思っています。



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内部被曝の恐怖について語る老医師

2011年06月04日 07時50分17秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 昨日9時半より、私の一般質問の「聞き取り調査」があり、役所に行ってきました。放射能関連の質問ですが、広範囲の部署が関係するために、約30人の職員が私を待ち受けていました。驚きました。過去最高の人数です。聞き取りは午前中いっぱいかかりました(私一人で)。午後は3人の市議の聞き取りが行われたようです。

 午後、旗宿関の森公園に放射線数値測定に行きました。公園内のレストランでは、元市議の三森さんが蕎麦を打っていました。まだ写真をアップしていないので、次のブログに載せたいと思います。
 昨日は、母の定期往診日。胃ろうになってから往診していただいてますが、助かります。いつも夕方お願いしています。介護は、社会的な制度も含めて皆さんの協力がなければ続けることは難しいと感じています。

 さて、アエラという雑誌の新聞見出しに内部被曝のことがありました。この分野では有名な肥田医師への取材とあり、購入したいと考え本屋に行きましたが・・・2つの本屋で売り切れでした。皆、考えることは同じです。

 4月下旬に、広島で脱原子力のイベントが行われたようです。その時のゲストは、肥田医師と川内村で電気の要らない自給自足生活をしていた女性(現在は避難し実家に住んでいるそうです)。94歳の肥田医師の話は貴重です。3.11後、米国は「80キロ圏内の米国人に避難」するように指示を出しましたが、原爆を落とした国だからデータを持っているために、その指示が出来たとのことです。フランスやドイツは、東京からも逃げるように指示したようですが、これも「知っている」からということです。「東北を失った」と世界は考えている・・・この言葉の意味を頭では理解していますが、心では否定し、そして今もここに住み、今後も住みたいと願っている。この複雑な心境を川内村に住んでいた女性が話しています。真実を見ている福島県民は、共感する言葉だと思います。


肥田舜太郎医師と福島の女性



肥田先生は「内部被曝の脅威」という本を出版しています。





白河の図書館にはありませんでした。





「低線量内部被曝の脅威」は、米国の原発160キロ圏内での乳がん等の発生率調査などを根拠に、低線量内部被曝の怖さについて書いているようです。高いですが、注文しました。

 肥田医師は、内部被曝の症状は今年秋から来春頃からあらわれると予測しています。原因不明の下痢などが症状としてあげられるそうです。


 「東北を失った」と言っている政治家もいるようです。しかし、世界のフクシマでは、「風評被害で迷惑している」「この程度の数値なら問題ない」「放射能のことばかり言うと観光客が来なくなる」等という言葉も聞かれます。
 私は、これは実害だと考えています。そんなことは、ガイガーカウンターの数値を見ればわかることです。もし、事故後のチェルノブイリの人々が「これは風評被害、大丈夫ですから来てください」と言ったとしたらどう思いますか? レベル7 これを世界は知っています。

世界のフクシマは、政府と東電に補償を求めていい!

 この状況に放置するということは、福島県民を捨てるということです。断固抗議するべきです!

 福島県民全家庭にガイガーカウンターの無料配布を!
 マスク・ミネラルウォーターの無料配布を!
 母乳、内部被曝の無料検査を!
 今後、放射線特有の病気になった場合、全額治療費無料に!
 県内全域の放射線除去をし、放射線数値を以前レベルに!


等など、国や県にも訴えていきたいと思います。

市役所の職員の方々、このブログを見てくれているそうです。市民の皆さん、声をあげましょう!



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