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温泉にゃんこのネコ散歩

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秋深し…1

2005-10-07 20:03:48 | ギャラリー&カフェ
久しぶりに日舞のお稽古。今日はレンガ色の袷(あわせ)を着てみた。衣替えの10月からは、帯も半襟も帯揚げ帯締めも、もう冬支度となる。7・8月の絽と紗、6・9月の単(ひとえ)、着物の世界では、季節がはっきりしている。まだちと暑いが、秋色の着物はしっとりとして心地よい。

「老松」という難しい踊りにチャレンジしているため、お稽古の後はヘロヘロ…。行きつけのギャラリーカフェ「あっぷるはうす」に寄り込み、ひと休み(^^ヾ カウンターに座ると、華やかな香りが漂っている。ふと見ると、目の前に金木犀の花が生けられていた。

アイスコーヒーでひと息つき、オーナーさんや常連さんと温泉や屋久島の話など…。そろそろ失礼しようかと思ったところで、
「これ、よかったら食べない?」
と昆布の添えられた栗お赤飯が出てきた。ほっこりとした優しい秋の味がする。いつも食いしんぼネコに特別な美味しい物を与えてくれるこのお店に感謝!

すぐ隣にある大宮氷川神社では「観月会」が催され、月明かりに照らされた本殿前の舞台で雅楽や巫女舞の奉納がされるという。秋の一夜、そんなひとときを過ごすのもいい。



ひなたぼっこという場所

2005-10-03 20:04:55 | ギャラリー&カフェ
前出のネコ写真家の石橋照子先生の大宮ソニックシティでの個展が明日幕を閉じる。さいたま市にある石橋先生のご自宅は「ひなたぼっこ」という週末だけ開くフォトギャラリーになっていて、3年前のオープン時には、にゃんこも猫の手並みのお手伝いをさせていただいた。このギャラリーが今月いっぱいでクローズとなる。今は亡きご主人や愛おしい猫たちの思い出が詰まったご自宅を建て直して、今度は平屋の落ち着いたギャラリーに生まれ変わるという。

ご主人がいなくなった後に写真を始めた石橋先生はみるみる頭角をあらわし、近所の牧場ののら猫を撮るのをライフワークとした。これをまとめたモノクロの写真集「ぼくの住処-牧場ののら猫物語」に登場する猫たちの姿は、たくましく少し悲しい。みずからの病をも乗り越え、また新たなことに向かって進む石橋先生。その行動力には、いつも驚かされる。今度はどんな世界を見せてくれるのだろうか?

紫陽花の頃、母とともに「ひなたぼっこ」を訪れた。お茶とお菓子をいただきながら、個展の話と建てかえの話をうかがった。
「先生、お家を建てかえるなんて、また思い切ったことしちゃうんですね~!やっぱB型ですね(^^;」
「まわりにいるA型の人がいろいろ動いてくれるから大丈夫なのよ(爆)」
人やねこ達の心の痛みを知った上での優しさとバイタリティが、見る人の心を打つのかもしれない。



アライグマ☆行方不明

2005-06-13 21:32:42 | ギャラリー&カフェ
桶川の「ブラッドベリ」で開催されていた中尾雅昭氏の個展の終了前日、予約しておいたアライグマ君付きアイビーのプランターを受け取りに出かけた。午前中のせいか、まだ人影も少ない。再度ゆっくりと作品を拝見して、テーブルの上にある予約済みの作品をもらって行こうと思って見たところ…あれっ?アライグマ君がいない。
「きっとちっちゃいから、無くならないようにどこかにしまっておいてくれたんだろう」
と思って声をかけたところ、困ったような顔をしたオーナーさんが、
「お話聞いてませんでしたか…。申し訳ありません、中尾さんが何の気なしにヒョイッと他の作品に乗せた間に、それが売れてしまったようで。必ず同じものを作ってお送りすると言っていたんですが(――;」
とお話さえた。ええっ!いなくなっちゃったの…あのアライグマ君に惹かれて決めたのに(TT)しばらくショックで立ち直れない。ペンギンはいるのに…、シロクマさんもいるのに…。開始早々に展示してある作品を持って帰ってしまったら悪いなぁと思って遠慮したのだが、こんなことならその場で持って帰って来ればよかった…。

立ち上がったキュートなアライグマ君には、すでに「荒井君」という名前まで付けてあるのに、カナスィ…。とにかく落ち着こうと思って、テーブルコーディネーターの鈴木久恵さんが用意してくれた、お茶とケーキで気持ちを静めた。絶品のケーキを食べながら、穏やかな鈴木さんやそのお友達の美人カラーコーディネーターさんとお話している間に、だんだん血糖値も上がって癒されてきた。このハプニングも何か意味があるのかもしれないと思い、くれぐれも後から送って下さるようにと頼んで作品を包んでもらった。アイビーのキュートさが、荒井君のいないことを思い出させる。中尾さん、アイビーが寂しがっているので、早くニュー荒井君を送って下さいね(0^;

この日ゆっくりとお話をした鈴木久恵さんは、以前お教室を開いたり雑誌のページのお手伝いなどもしていたプロフェッショナルな方で、お子さまが生まれたのをきっかけに仕事の量をセーブして、今は無理せずできることだけ続けていると話してくれた。こういう自然体で流れに逆らわない感じには、最近とても共感してしまう。こんな素敵な人は、きっとまた時期が来たらいい感じで世に出て行くのだろうな~と、何となくそう感じた。アライグマ君がいなかったことはショックだったが、そんなこんなでいい時間を過ごすことができた。今にゃんこの部屋では、アイビーが順調に育っている。後は荒井君が来るのを待つだけだ…。

PS)その後、中尾氏から丁寧なメールをいただいた。今は安心して、ニュー荒井君の到着を待っています(^^

中尾雅昭氏の器→
http://plaza.harmonix.ne.jp/~wakizaka/nakao.html
ブラッドベリ→http://www1.linkclub.or.jp/~bradmogu/



中尾雅昭☆うつわ展

2005-06-01 20:09:39 | ギャラリー&カフェ
にゃんこ、中仙道の道沿いの宿場町に住んでいるが、残念ながらあまり昔の面影は残っていない。隣町の桶川は、いまだ宿場町の雰囲気漂う好きな場所で、よくお散歩に出かけている。カフェギャラリー「ブラッドベリ」は、古い材木商の建物を使ったカフェで、特にお気に入りの場所だ。その裏手で、初夏にぴったりのうつわ展が始まった。

ダンディなおじさまと言った感じの陶芸作家、中尾雅昭氏のつくる器はシンプルかつ爽やかなテイストで、それぞれのシーンに合わせて使ったら、生活の中に素敵な色が生まれてきそう♪やわらかなアイボリーのボウル、ペンギンさんの花差し、深みのあるグリーンのソーサーetc…。
「ああ、こういう器に似合う、素敵なおうちが欲しいわぁ~」
なんて思いながら見ていたら、
「どうぞ、こちらで休まれて下さい」
と声をかけられた。今回のテーブルコーディネイトをされている桶川に住む鈴木久恵さんが、来訪したお客様のためにケーキを焼いて来ており、それをお茶とともに中尾氏の作品にのせてサービスしてくれているのだった。

こういうのは、遠慮しないでいただくことにしている。だって、この場でしか体験できないことだもん!美味しい紅茶と、チョコレートケーキをいただいている窓際のテーブルの上に、可愛いアイビーの鉢がある。ちょこんとのっている白い物体が可愛い。
「これ、ネコじゃないですよね?」
「ああ、今話題のレッサーパンダとニアミスのアライグマ(笑)」
2cm足らずだが、ちょこんと立った姿が愛らしい。思わず、
「これ、予約していきます!」
と言っていた。

最近、花を見ながらのお散歩を始めてから、植物のある暮らしの豊かさに気がついた。さて、このアイビーアライグマ君、どこに置いて育てようか?さりげなくキュートな中尾氏の作品たち…、これをきっかけにはまってしまいそうな予感が(0^;

中尾雅昭うつわ展→http://www1.linkclub.or.jp/~bradmogu/c_kikakuten_nakao3_99.htm
ブラッドベリ→http://www1.linkclub.or.jp/~bradmogu/



竹之内貴裕氏☆写真展

2005-05-11 21:32:36 | ギャラリー&カフェ
月光写真の若き写真家、竹之内貴裕氏の写真展が、宇都宮のギャラリー「花野」で始まった。にゃんこ、この方の作品が大好きで、「浅間に昇った月」の写真がお部屋にかけてあるし、写真集「Once in a Blue Moon」に付いているCDも月を眺めながらよく聴いている。2年前に新宿でやった個展で初めて目にしたのだが、それからいっぺんにファンになってしまった。

ギャラリー「花野」は、東武宇都宮駅からちょっと入ったネコ道の先にあった。お庭にはシャガが咲き、大正15年建立という大谷石造りのレトロな雰囲気の建物の地下を、ギャラリーとして貸し出している。冷たい石であるが、自然物ならではの温かみも感じる大谷石の空間に、蒼い月光写真たちは以前からそこに居たようにおさまっていた。深海のような、星空の下のような…竹ノ内氏の作品にピッタリの場所だと感じた。白根山の湯釜に星が降る情景や、富士山頂の鳥居の下に広がる雲海の写真が神秘的で心に迫る。
「山自体に執着心があるわけではなく、やはり標高が高い方が星が綺麗なので、そこに行ってしまうんですよね」
と静かに語る竹之内氏は、少年時代からの星屋さんだ。はじめに☆ありき…星が好きで、月光写真にはまったと言う。竹ノ内氏の写真は、過酷な状況下で撮られたものが多いが、なぜか甘くロマンテック♪氏の優しさが、作品に現れているのかもしれない。

深く贅沢な時間を堪能して1階に戻ると、そこはアンティークショップ。骨董や和の小物、そしてにゃんこの大好きな着物も並んでいる。アンティークの着物は、昔ながらの小粋な柄があって素敵なのよね(^^ 斬新な物や渋めな物を着させていただく。これだけで、ワクワクしてしてしまう。おまけしてもらって、初めての紬をゲッチュした。思いがけず、1ヶ所で2度美味しい旅となった。宇都宮という町は、大谷石造りの古い建物が残っている。隠れ家のような場所もたくさんありそうな匂いがする。この写真展が無ければ、このギャラリーを知ることも無かっただろう。星空が結んでくれた不思議なご縁に感謝である。

竹之内貴裕氏HP→http://www.netlaputa.ne.jp/~ttake/
ギャラリー花野→http://miya.girly.jp/shopguide/data/hanano.html