「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」という映画は、私の心の還る場所だ。
その根幹は、
「地球はそれ自体がひとつの生命体であり、人類はもとより、動物も虫も草も風も水も岩も、すべてが繋がった大きな生命として生き続けている」
という考えである。山本氏の話を聞いていて、ふとこのことが頭に浮かんだ。私たちの意志が間違った方向に向かえば、この地球はどうなっていくのだろう…。
山本氏が「老いの風景」を始めたきっかけは、阪神淡路大震災の取材時に知り合った同郷のジャーナリスト須田治氏との出会いがあったからこそだと言う。この須田氏も2年前に突然の病に倒れ、若くしてかえらぬ人となってしまった。山本氏は参加者からの質問に対して、
「死を目前にした人にカメラを向けるのはとても嫌で辛い作業だが、<その存在を、伝え残す>というのがカメラマンとしての自分の仕事だと思うし、その点は信念を持っている」
と強く語った。天から与えられた仕事…まさに山本氏にとってフォトジャーナリストという仕事は、天職なのだと思う。
その一方で、
「鮮やかなブーゲンビリアの花を見ると、死のことを思い悲しい気持ちになる」
と語る。タイなどでは、死者にブーゲンビリアの花びらを握らせ棺もその花で飾る。いろいろなものを見てきた山本氏の作品は、いろいろな思いを引き出すきっかけとなる。HPでもその一端に触れることができるし、写真展を見ればいっそうその思いを強く感じられることだろう。写真が展示されている2階の窓からは、ソメイヨシノの古木が間近に望める。まだ数輪しか開いていなかったが、最終日には華麗に咲き誇ることだろう。その中で見る「老いの風景」は、どんなことを感じさせてくれるのか?そして、絢爛なイメージの桜にもその儚さゆえに、「死」の匂いがあるように思うのだ…。
山本宗補氏HP→http://homepage2.nifty.com/munesuke/
写真展「老いの風景」→
http://homepage2.nifty.com/munesuke/photoexhibit-oi-part1-postcard.htm
(玉蔵院・枝垂桜)
その根幹は、
「地球はそれ自体がひとつの生命体であり、人類はもとより、動物も虫も草も風も水も岩も、すべてが繋がった大きな生命として生き続けている」
という考えである。山本氏の話を聞いていて、ふとこのことが頭に浮かんだ。私たちの意志が間違った方向に向かえば、この地球はどうなっていくのだろう…。
山本氏が「老いの風景」を始めたきっかけは、阪神淡路大震災の取材時に知り合った同郷のジャーナリスト須田治氏との出会いがあったからこそだと言う。この須田氏も2年前に突然の病に倒れ、若くしてかえらぬ人となってしまった。山本氏は参加者からの質問に対して、
「死を目前にした人にカメラを向けるのはとても嫌で辛い作業だが、<その存在を、伝え残す>というのがカメラマンとしての自分の仕事だと思うし、その点は信念を持っている」
と強く語った。天から与えられた仕事…まさに山本氏にとってフォトジャーナリストという仕事は、天職なのだと思う。
その一方で、
「鮮やかなブーゲンビリアの花を見ると、死のことを思い悲しい気持ちになる」
と語る。タイなどでは、死者にブーゲンビリアの花びらを握らせ棺もその花で飾る。いろいろなものを見てきた山本氏の作品は、いろいろな思いを引き出すきっかけとなる。HPでもその一端に触れることができるし、写真展を見ればいっそうその思いを強く感じられることだろう。写真が展示されている2階の窓からは、ソメイヨシノの古木が間近に望める。まだ数輪しか開いていなかったが、最終日には華麗に咲き誇ることだろう。その中で見る「老いの風景」は、どんなことを感じさせてくれるのか?そして、絢爛なイメージの桜にもその儚さゆえに、「死」の匂いがあるように思うのだ…。
山本宗補氏HP→http://homepage2.nifty.com/munesuke/
写真展「老いの風景」→
http://homepage2.nifty.com/munesuke/photoexhibit-oi-part1-postcard.htm
