電車予報(車両運用の話)-10

《前回の続きです》

~電車がこない~

そんな時は…まず会社に電話する。
イライラしても始まらないのでいろいろ観察することにする。天気と同じでいつも晴天とは限らない。

どこかで「危険を知らせる信号」が出て電車が止まっているらしい。信号と言っても赤信号の様な信号が出るわけではなく、無線で「ピピピ」と鳴るだけの信号で「防護(ぼうご)無線」という。防護無線は危険な状況を確認した乗務員が事故を未然に防ぐために発報するもので、この無線を受信した電車は止まらなければならないことになっている。したがって、広範囲にわたってダイヤが乱れることになる。

しばらくして電車がやってくる。でも、いつ発車するか分からないとのこと。ホームにある表示器に「通知」という文字が点滅している。これは「出発時機表示器」というもので、ホームの一番前と後ろにあり、運転士と車掌に指示を出す装置である。「通知」というのは「通知運転」が発令されているということで、事故等の場合に停車場(主に駅のこと)と停車場の間に旅客の乗車した列車を長時間停車させないために出す指令である。つまり、次の駅のホームはすべて列車でうまっている(「在線(ざいせん)がある」という)ので発車しないでくれということ。駅間で止めようものなら旅客が勝手にドアをあけて線路におりてしまいもう一度「防護無線」という最悪のシナリオが待っている。
しばらく見ていると「通知」の点滅が早くなり、そして表示が消えた。
やっと運転再開。

しかし、ここからが勝負。

《つづく》
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (Unknown)
2005-11-19 12:41:33
隊長!

「出発時期表示器」、時期ではなく、タイミングの「時機」であります!
 
 
 
ラジャ! (ONDA201)
2005-11-19 17:53:22
訂正完了

 
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