昨日、近所で一匹のヤマカガシを発見、観察しました。
成体(成蛇)です
近年、本種の姿を見かける回数が減ったな~と思っていますが、路上轢殺個体はあいかわらず見かけます。
臆病でおとなしい性格で知られますが、写真を撮りたいため近づくと逃げ出しました。
追い詰めたわけではないのですが、一緒になって10mくらい横歩きすると、急に立ち止まり、首から体前部を広げ、コブラのように大きく見せてきました。
威嚇のポーズです。
また首の後ろにくっきりと盛り上がった部分がありますが、2列の頸腺(毒液)を突き出すかのように見せてきました。
誤解のないように一言だけ。
ヤマカガシは極端に恐怖心を与えられた場合は「窮鼠猫を噛む」というように自衛の手段をとるということを付けくわえたいと思います。
(参考)ヤマカガシメモ
・分布は本州、四国、九州と周辺の島、ロシア沿岸州、朝鮮半島から中国南部まで。亜種・タイワンヤマカガシは台湾の高地に生息する
・体長40-150㎝
・新緑期の4-6月と秋の10-11月の年2回交尾する
・寿命は野外で6-7年くらい
・森林内や水辺(水田)に棲息し、カエル類を主に餌とする(とくにヒキガエルを好む)
・体色や斑紋に色彩変異がある(例えば、関東では赤みがかる個体が多く、関西では小さな斑紋を含むオリーブ褐色になることが多い。九州の一部では黒い斑紋が多く出るらしい)。
老熟すると背面はオリーブ褐色になる。腹面は黄褐色
・性質は比較的おとなしい
・口の奥の方に小さなナイフ状の牙があり、深くかまれると上あごのデュベルノア腺から毒が傷口に入る。また首の後ろにある頸腺には毒腺(黄色い毒液)もある。頸の毒は敵から身を守るため、牙の毒は餌を動けなくするのに役立っている
・幼蛇の首の黄色い帯は鮮やかになる
*参考文献
千石正一編(1979)「原色両生・爬虫類」家の光協会、比婆科学教育振興会編(1996)「広島県の両生・爬虫類」中国新聞社、疋田努(2002)「爬虫類の進化」東京大学出版会
成体(成蛇)です
近年、本種の姿を見かける回数が減ったな~と思っていますが、路上轢殺個体はあいかわらず見かけます。
臆病でおとなしい性格で知られますが、写真を撮りたいため近づくと逃げ出しました。
追い詰めたわけではないのですが、一緒になって10mくらい横歩きすると、急に立ち止まり、首から体前部を広げ、コブラのように大きく見せてきました。
威嚇のポーズです。
また首の後ろにくっきりと盛り上がった部分がありますが、2列の頸腺(毒液)を突き出すかのように見せてきました。
誤解のないように一言だけ。
ヤマカガシは極端に恐怖心を与えられた場合は「窮鼠猫を噛む」というように自衛の手段をとるということを付けくわえたいと思います。
(参考)ヤマカガシメモ
・分布は本州、四国、九州と周辺の島、ロシア沿岸州、朝鮮半島から中国南部まで。亜種・タイワンヤマカガシは台湾の高地に生息する
・体長40-150㎝
・新緑期の4-6月と秋の10-11月の年2回交尾する
・寿命は野外で6-7年くらい
・森林内や水辺(水田)に棲息し、カエル類を主に餌とする(とくにヒキガエルを好む)
・体色や斑紋に色彩変異がある(例えば、関東では赤みがかる個体が多く、関西では小さな斑紋を含むオリーブ褐色になることが多い。九州の一部では黒い斑紋が多く出るらしい)。
老熟すると背面はオリーブ褐色になる。腹面は黄褐色
・性質は比較的おとなしい
・口の奥の方に小さなナイフ状の牙があり、深くかまれると上あごのデュベルノア腺から毒が傷口に入る。また首の後ろにある頸腺には毒腺(黄色い毒液)もある。頸の毒は敵から身を守るため、牙の毒は餌を動けなくするのに役立っている
・幼蛇の首の黄色い帯は鮮やかになる
*参考文献
千石正一編(1979)「原色両生・爬虫類」家の光協会、比婆科学教育振興会編(1996)「広島県の両生・爬虫類」中国新聞社、疋田努(2002)「爬虫類の進化」東京大学出版会