面河山岳博物館へようこそ!

石鎚山系と久万高原の自然、博物館の活動などを紹介するブログ

ソウシチョウ

2012-04-30 22:44:17 | 自然

4月27日の午前中、土小屋白石ロッジの職員の方からの電話。

「くちばしと翼の一部が赤い、きれーな小鳥が建物にぶつかって死んでた。」

一発でソウシチョウと分かり、死体が欲しいので持ってきてもらうようにお願いしました。

昼過ぎ、土小屋から下山した関係者の方から無事死体を受け取って撮影したのが下の写真。

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本当にきれいな鳥です。

ソウシチョウは中国南部や東南アジアが原産の野鳥で、現在、石鎚山系でも目撃例が非常に増えている外来種です。

もともと飼育されていたものが逃げ出し、ブナ帯のある高標高地で増えているようです。

ヤブの中で繁殖を行うウグイスと競合する可能性が指摘されています。

さて、石鎚の生態系にはどんな影響を及ぼすのでしょうか・・・

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ウズムシ

2012-04-29 23:06:41 | 自然

面河渓のアケボノツツジの状況ですが、亀腹やパノラマ台もいよいよ終盤に、岩場にはヒカゲツツジの花が目立つようになりました。

国民宿舎スタッフによると、本流の苔の桟道奥ではまだいい状態の木があるとのこと。

ちなみに土小屋、白石ロッジからの情報(4月27日)では、岩黒山はまだ蕾の場所が多く、石鎚スカイライン中盤ぐらいが見頃。

今年は遅れていますね。

さて、今日は変わった生き物、ウズムシを紹介します。

プラナリアといえば知っている方も多いはず。

この名前が有名なのは、プラナリアの体を切っても再生することができるというすごい能力がよく知られているためでしょう。

たとえば2つにちょん切ったとしても、数日で再生し2匹になってしまいます。

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こいつです。博物館前の川で採集しました。

岸辺の岩盤上の細流中に、半分ほど浸かった小石(手の平でにぎれるぐらい)があり、それをめくると裏側にくっついてました。

めくるたびに出てくるのでこの辺りでは普通種でしょう。

ヒルのようですが、全くグループが異なる動物です。

ヒルは環形動物といって、ミミズと同じ仲間。輪っかが連続してつながったような体をしています。実際、体をよく見るとはっきりとリングが繋がったような筋が見えます。

それに対し、プラナリアは扁形動物といい、平たい体をしていて、ぶにゅぶにゅと伸びたり縮んだりできます。ヒルのような筋は全くありません。

写真のプラナリア(ウズムシ)の種名ですが、以下の論文で面河川のウズムシの分布がまとめられていますのでそれを参考にすると、ナミウズムシ Dugesia japonica が該当しそうです。
※論文中ではDugesia gonocephala の種名が使われています。

川勝正治・伊藤猛夫, 1963. 四国石鎚山系の淡水産プラナリアの生態調査報告. 日本生態学会誌, 13(6):231-235.

この論文によれば、ナミウズムシは面河渓の標高1000m付近まで見られ、それより高い場所になるとミヤマウズムシPhagocata vivida が優先するようです。

また、標高1000~1200mあたりでは2種は混棲しているらしいので、その棲み分け様式が非常に気になります。

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写真が小さいのでわかりにくいかもしれませんが、プラナリアにはかわいい目があります。

これを知ると、こういう感じの生き物をキモイと思っているあなたも好きになってしまうはず。

拡大写真がこちら。

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ね。かわいいでしょ。

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面河渓のアケボノツツジの開花状況

2012-04-26 21:35:35 | 自然

まだまだ肌寒い日の多い面河渓。

今年はアケボノツツジがいつもより長く楽しめています。

先週土日の台風並みの低気圧、そして昨日の大雨を経てもなお、多くの花が残っています。

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亀腹のアケボノツツジ。

ピークを過ぎつつあるものの、なかなかの見応えがあります。

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ヒカゲツツジもかなりの数を見ることができます。

淡い色ですので、新緑の色と混ざって見逃すことも。
ゆっくり歩きながら注意して探してください。

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アケボノツツジとヒカゲツツジの競演。

面河ダムに水を送る承水堰から国民宿舎のほうに100mほどいくと、対岸の大きな岩壁があります。
古い文献によると「屏風巌(びょうぶいわ)」という名前が付けられているこの崖には、アケボノとヒカゲを並んで見ることができます。

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トサノミツバツツジ。

博物館から面河渓までは道沿いでたくさん見ることができます。
この花も今年はよく頑張って残ってくれてます。

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ホオノキの巨大な新芽も開いてきました。

亀腹から奥、本流を苔の桟道、霧ヶ迫の滝まで入っていくとまだまだアケボノツツジは楽しめそうです。

鉄砲石川も同様と思われます。

この調子ではGWに岩黒山、瓶ヶ森に行っても、アケボノツツジの開花にはフライングぎみかもしれません。

今年は面河渓がおすすめです!

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春の企画展「天下ノ絶景面河渓」、開展直前です。

2012-04-25 22:09:13 | 展示・イベント

昼間ではとてもいい天気。

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博物館のすぐ横にあるサワグルミの巨木。
高さは20m以上あるでしょうか。
芽吹きが始まっています。

博物館前の沢沿いをなんか甲虫っぽいのがぶーんと飛んでいってます。
ハエやハチの仲間もぷんぷん飛び回っています。

でも、そんな虫たちの姿をゆっくり観察、撮影している暇はありません。

だって、28日(日)から展示がスタートするんですから。

そう、三坂道路開通を記念する企画展、「天下ノ絶景面河渓」が始まります。

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面河渓の観光開発史を紹介する今回の展示。

GWは石鎚山系、面河渓でアケボノツツジを楽しんだ後(もちろん前でも)、ぜひお立ち寄りください。

展示室はまだまだ準備の途中です。

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あと2日。どんどん展示物が並べられていく快感を味わいながら・・・

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モモンガクラブ「イタドリを知って食べよう」を開催

2012-04-23 22:48:50 | 展示・イベント

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イタドリというと道端に生えているのを採って、皮をむいてそのまま齧る、という食べ方が一般的。

しかし、久万高原では、皮をむいて5㎝ぐらいに切ったものを炒め煮にするという、かなりおかず的な食べ方をしています。

食卓に普通に並ぶという意味では、タケノコと肩を並べるような存在です。

しかし、あの酸味や山菜特有のシュウ酸が残っていてはおかずになりません。

塩漬けや水につけておくなどして、これらの「クセ」を処理する技術が伝わっています。

4月22日(日)、この技術を学び、地元の食文化を知るため、モモンガクラブで「イタドリを知って食べる」を開催しました。
参加者は16名。

内容は以下。
○イタドリとはどんな植物か?(分類や生態など)
○見つけ方
○どれぐらいに成長したものを採取するか?
○皮のむき方(実習)

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○酸味やシュウ酸を抜くための塩漬け(実習)
○塩抜き
○調理(実習)

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そして、お待ちかねの、

○食べる

イベントは昼ごはん直後のスタートでしたが、子供は食べる食べる・・・
イタドリの炒め煮は大人気でした。

下処理と調理の指導は博物館受付のジュンコさん。

意外に簡単な下処理、おいしい味付け方、ドロドロにならない火の通し方などなど、これまで培ってきたものを惜しみなく披露していただきました。

食べるもの、食べることを科学する楽しさを皆さんには知ってもらえたようです。

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