面河山岳博物館へようこそ!

石鎚山系と久万高原の自然、博物館の活動などを紹介するブログ

ツバメの巣のダニ

2018-07-15 15:56:31 | 展示・イベント
特別展「家の中のきらわれ生物」準備中です。

開展まであと6日!

久万高原ではツバメたちの2度目以降の繁殖活動がおこなわれています。

小さなヒナが巣から顔を出しているところも、もう大きくなって飛び立とうとしているところもあります。



さて、そんな巣の中にすむダニを紹介しましょう。



今朝採ってきたばかりトリサシダニと思われるダニです。

体長はわずか0.5㎜ぐらいでしょうか。

ビン詰になっていますので外からよく観察できます。


ツバメの巣にまるめたティッシュを投げ込み、数秒でそれを回収するとくっついていることがあります。

もちろん素手じゃないですよ。
長いピンセットを使っています。

今日は巣立ってしばらく使われていない巣3つで採集をしましたが、ダニがいたのは1個だけでした。



拡大した腹面です。

どれぐらいの率で寄生されているのか分かりませんが、ツバメの巣があるということはそこにダニがいる、と思ってください。

通常積極的に人から吸血することはありませんが、宿主が死んだり巣立ったりすると、移動して人を襲うこともあるそうです。



世の中には知らなくてもいい真実というのもあるのかもしれませんね。


今回の特別展では、このビン詰のダニを生きたまま展示します!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿