面河山岳博物館へようこそ!

石鎚山系と久万高原の自然、博物館の活動などを紹介するブログ

夜の講座「古い絵葉書とパンフレットでたどる面河渓の観光開発」

2018-11-24 10:04:55 | 展示・イベント
今年最後となる夜の講座です。

自然史に関する内容ではありませんが、面河渓の歴史、特に開発史を知ることは、どのように自然が変わってきたかを考える上でとても重要です。

今回は昭和初期に日本中が熱狂した一大イベント「日本新八景」の選定を中心に、それ以降バンバン発行された絵葉書、パンフレットのお話をしたいと思います。

学芸員個人のコレクションをドバっと公開します。



夜の講座「古い絵葉書とパンフレットでたどる面河渓の観光開発」

◎日 時:平成30年11月30日(金) 19:00~20:10
◎場 所:久万高原町面河支所2階会議室(久万高原町渋草2431)
◎定 員:40名(会場サイズからこれ以上は立ち見、もしくは入場できない場合もあります。)
◎講 師:面河山岳博物館学芸員
◎参加費:無 料
◎申 込:面河山岳博物館まで氏名・住所・連絡先をお知らせください。
      電話:0892-58-2130 FAX:0892-58-2136


夜の講座「ハエトリグモの話~つぶらな瞳のハンター、その素顔~」のご案内

2018-10-13 19:19:47 | 展示・イベント
10月の夜の講座はみんな大好き、ハエトリグモがテーマです。

まんまる目玉でけむくじゃらが可愛いクモ

家の中でぴょんぴょん跳ねてるクモ

公園の柵の上や建物の壁をちゃっちゃー、と歩くクモ

それがハエトリグモ。

そんな名前聞いたことないよ、といっても、誰もがきっと見たことがあるはず。







こんなやつです。(マミジロハエトリ)

ね、知ってるでしょ。


今回は横浜市在住のハエトリグモ研究者、須黒達巳さんが夜の講座に参上。

愛媛初上陸、いや四国でも初めてでしょう。

今、野外に持ち出せる小さな図鑑として文一総合出版が発行しているハンドブックシリーズが人気です。

私も個人で「タンポポハンドブック」に「バッタハンドブック」「ハムシハンドブック」「コウモリハンドブック」など10冊以上コレクションしてます。

このシリーズの中でも売れに売れて重版出来!にこぎつけたのが、須黒さんが著者の「ハエトリグモハンドブック」です。

美しい写真に詳しい解説!人生で一度でもハエトリグモに興味をもった人なら、「はまる」と思います。

ぜひぜひ、レアな機会ですのでご聴講ください!




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「ハエトリグモの話~つぶらな瞳のハンター、その素顔~」

◎日 時:平成30年10月13日(土) 19:00~20:20
◎場 所:久万高原駅やまなみ2階・研修室(上浮穴郡久万高原町久万202-3)
◎講 師:須黒 達巳さん (慶応義塾幼稚舎教諭、日本蜘蛛学会評議員)
◎参加費:無 料
◎申 込:面河山岳博物館まで氏名・住所・連絡先をお知らせください。
      電話:0892-58-2130 FAX:0892-58-2136
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秋の企画展「モズのはやにえ」が始まりました。

2018-09-29 16:33:21 | 展示・イベント
本日より、秋の企画展「モズのはやにえ」がスタート!






「モズのはやにえ」って、名前ぐらいは聞いたことある方、多いのでは?

  ああ、あのカエルを木の枝に突き刺して殺すやつでしょ

  モズは刺したの忘れてしまうんよねー

  そういえば、MOZUってドラマあったよねー(西島秀俊、かっこよかった!)

展示チラシを配っているとそんな声が。

モズ?はやにえ?、え、なにそれ?って方はほとんどいませんでした。名前だけはよく知られているようです。

でも、モズがどんな鳥で、どんな生き物を、いつ、どうやって、はやにえにするのか?そして、何のために?

「モズ」と「はやにえ」の実際は全くと言っていいほど、知られていません。


今回の展示では200点を超すはやにえの実物と写真を展示しています。

また、モズの生態や姿も理解しやすいよう、剥製や解説パネルのほか、生態動画も用意しています。

期間は11月25日(日)まで。

ぜひ、ご来館ください。


チラシのpdfはこちらからダウンロードください。  ⇒秋の企画展「モズのはやにえ」チラシ

夜の講座「愛媛と久万高原のトンボ」のご案内

2018-09-19 16:56:14 | 展示・イベント
特別展も終わって、片付けと同時進行で秋の企画展準備を進めています。

更に同時進行で9月夜の講座も準備。

今回は長年温めてきたネタ、トンボがテーマです。




長年と大げさに言いましたが、講師の武智礼央さんは大学の後輩で、いつか得意のトンボの話をしてよー、と数年前からお願いしていました。

もっともトンボが身近な存在となる秋の稲刈りシーズンに合わせて、やっと企画が成立。

1時間じっくり愛媛と久万高原のトンボについて学んでみませんか?

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夜の講座「愛媛と久万高原のトンボ」

【主な内容】
・トンボってどんな昆虫?
・愛媛のトンボ、久万高原のトンボ
・楽しい!ヤゴの脱け殻探し
・種を見分けるコツ
・赤トンボってなにものだ?
・トンボの多様性が意味するもの
・トンボとの思い出とその魅力

◎日時:平成30年9月19日(水) 19:00~20:20
◎場所:久万高原町産業文化会館 研修室(住所/上浮穴郡久万高原町久万188)
◎講師:武智 礼央さん (日本トンボ学会会員)
◎参加費:無 料
◎申込:下記まで、氏名・住所・連絡先をお知らせください。
面河山岳博物館  電話:0892-58-2130 FAX:0892-58-2136
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久万高原町役場HPからはチラシのダウンロードができます。


特別展「家の中のきらわれ生物~天井裏と床下の百鬼夜行~」案内その8 家の守り神?アオダイショウ

2018-08-23 10:53:29 | 展示・イベント
特別展「家の中のきらわれ生物~天井裏と床下の百鬼夜行~」開展中です!

田んぼや野山で見るヘビは、あ!ヘビだ!かっこいい!って感動します。

でも、家やお店の中で見た時はギャーってなるんですよね。

ゴキブリにも同じような感覚があります。

たぶん自分(私)のテリトリー(家の中)に入ってきた異物に対する防衛反応ではないかな?と思っていますが、実際のところは。

みなさんはどうです?共感していただけます?


アオダイショウは体長2mを超すこともある大型のヘビで、九州から北海道までの日本中に普通に見られる種類です。



これは久万高原町菅生(すごう)の水田地帯で捕まえたアオダイショウで、頭部を踏みつけて尻尾を引っ張り上げると、私の身長(173㎝)より30cm以上は長かった、という2m超えの大型個体。


主に田んぼや畑の周囲にすみ、カエルやネズミなどを食べています。

石垣の隙間や擁壁の水抜き穴を隠れ家としてよく利用しますので、春から初夏にかけては道端や壁で日向ぼっこしている個体をよく見ます。

道路を渡っていることも多いので、車で踏みつぶさないように注意しないといけません。




この写真のように、古い家の屋根裏や物置に棲みつくことがあり、家ネズミを食べてくれるので「家の守り神」として大切にされていた時代もあったようです。

現代はそれほど寛容にヘビの存在を認めてくれそうにないですが、久万高原町のような山間部では古い家にやはり今でもよくいるようです。

木のぼりが得意で、木の上の鳥の巣を襲うこともあります。



ヘビの腹部に並んだ腹板は地面をひっかけることができる構造をしていますが、アオダイショウはその端っこが角ばっているのが大きな特徴。

これでよりしっかりと体を確保しながら高い所に登っていくことができます。

天井裏に登ることができるのもこの構造のおかげです。

つまり、他のヘビが利用できない高所の獲物もエサにするため、結果的により人の暮らしに寄りそうようになったと考えられます。