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特別展関連イベント、特別講演会「家の中のおじゃまむし~あなたの知らない小さな同居人~」のお知らせ

2018-08-18 13:13:08 | 展示・イベント
特別講演会のご案内です。

今回は家の中にでてくる小さな害虫がテーマです。







題して「家の中のおじゃまむし~あなたの知らない小さな同居人~」です。

 日時:8月18日(土)13~14時半

 場所:久万高原町産業文化会館・研修室(愛媛県上浮穴郡久万高原町久万188)

 参加費:無料



元愛媛大学ミュージアム教授で、微小甲虫やシバンムシの分類がご専門の酒井雅博先生に約90分ほどご講演いただきます。


先生は衛生害虫にも造詣が深く、ご著書に「わが家の虫図鑑」があります。

これは分かりやすく家の中に出てくる虫を解説してくれる読み物的図鑑で、今回の特別展準備ではバイブルのような存在でした。


ご専門のシバンムシに始まり、カツオブシムシやチャタテムシなどの食品害虫や貯穀害虫など、家で悪さをする昆虫の本当の暮らし・姿を知ることができます。




昨年の当館イベントで微小昆虫について解説をする酒井先生です。

優しい語り口でマニアックでふか~い話が飛び出します!

お楽しみに!

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特別展「家の中のきらわれ生物~天井裏と床下の百鬼夜行~」案内その7 トビズムカデの脱皮殻

2018-08-16 17:12:13 | 展示・イベント
特別展「家の中のきらわれ生物~天井裏と床下の百鬼夜行~」開展中です!

飼育しているトビズムカデは体長が20㎝を超える超大物です。

大きすぎて、もう脱皮しないかなーと思っていましたが、なんと8月10日、気づいたら脱いでました。

体がフニャフニャなのがよく分かります。







脱皮前はエサを食べなくなると聞いていましたが、確かに7月下旬にクロゴキブリをモリモリ食べて以降は、アカウシアブやミルワームなどを口元に持っていっても嫌がるばかり。

どうやらこの時、すでに準備に入っていたようです。

普通、脱皮殻は食べてしまうので、完品が手に入るのは飼育の醍醐味。


拡大写真がこちら。



体の後部に靴下を丸めて脱ぐかのように皮を寄せ集めているのが分かります。

脚や頭部などを実際にどうやって脱いでいるかを見てみたかった、残念です。


この抜け殻は、ムカデ飼育ケースに貼り付けて一緒に展示しています。
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特別講演会「害虫100万匹を飼育する仕事の話」(8月9日)の様子

2018-08-15 12:38:15 | 展示・イベント
8月9日に特別展関連イベント、特別講演会を実施しましたので、その様子をご報告します。




参加者80名、たくさんの方にご聴講いただくことができました。

アース製薬㈱での害虫飼育の仕事の様子や害虫の生態について、100枚を超すスライドで紹介され、参加者の皆さんは興味津々でした。

兵庫県赤穂市にある研究所の害虫飼育施設は、基本的に一般公開されていないため、今回紹介いただいた飼育の様子写真やノウハウは普通、見たり聞いたりできない内容。



また、飼育しているから分かる、ゴキブリやハエ、カなどの生態には驚きっぱなし。

・ゴキブリはバックが苦手なので後ろからではなく前から殺虫剤をかけたらよい

・ゴキブリは脚先の爪の間に吸盤状のパッドがあり、それでガラスに張り付く

・ヒトスジシマカは1950年代までは日本の分布北限が北関東だったが、現在は東北地方まで含まれている

・アカイエカは成虫越冬、ヒトスジシマカは卵越冬

などなど、とても興味深い話が実際の写真で解説され、とにかく分かりやすかったです。




講演後には有吉さん(写真右端)への質問とサインのお願いで長蛇の列ができ、

「将来はそちらの研究所で働きたいです!」という高校生まででてきました。

害虫飼育というと決していいイメージをもたれませんが、それを突き詰め、分かりやすく説明する工夫をすれば、たくさんの人をワクワクさせることができるんです。

博物館の展示手法にもつながる、とてもいい講演会でした。
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特別展「家の中のきらわれ生物~天井裏と床下の百鬼夜行~」案内その6 生きたきらわれ生物の展示

2018-08-13 18:25:51 | 展示・イベント
特別展「家の中のきらわれ生物~天井裏と床下の百鬼夜行~」開展中です!



お盆の繁忙期を迎え、たくさんの来館者で博物館内はとてもにぎわっています。



博物館の玄関を入って受付を済ませると、まず最初に楽しむことができるのは、生きたきらわれ生物の展示です。




手前から
アカイエカ、イエバエ、ミカドオオアリ、キョウトゴキブリ、オオゴキブリ、ヒメマルゴキブリ、マダガスカルオオゴキブリ、グリーンバナナゴキブリ、トビズムカデ、トビズムカデ幼体、アシダカグモ、コアシダカグモ、ヤマトシロアリ

を並べています。

きらわれ生物とはいえ、ちゃんとした生き物。

出来るだけいい環境でいい状態で見ていただきたいので、毎日の水槽掃除や体調管理は欠かせません。

エサと水は常に新鮮なものを与えています。


一番奥には、家の中に入ってくるゴキブリでもっともきらわれている、チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ(愛媛には分布していない)の3種を展示しています。

といっても、通常はこの状態。




外側からはゴキブリたちが見えないようにしています。嫌いな方への配慮です。

勇気を出して扉をあけると、なかなかすごい光景が目に飛び込みます。




写真はなるべくゴキブリが写らないタイミングで撮りました。ホントは水槽ひとつに15頭は入っています。



これを見ても思ったほど皆さん、キャーキャーいいません。

何重にも施されたこのゴキブリとの壁と距離は、意外と人を冷静にするのかもしれません。




大人気のヒキガエルもいますので、ぜひ博物館まで見に来てください。


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特別展「家の中のきらわれ生物~天井裏と床下の百鬼夜行~」案内その5 クロゴキブリの天敵動画

2018-08-12 22:38:06 | 展示・イベント
特別展「家の中のきらわれ生物~天井裏と床下の百鬼夜行~」開展中です!

お盆期間中は通常休館日となる月曜日も臨時開館で皆様のご来館をお待ちしてます。


アンケートを見ていると、今回の展示で最も人気があるのはやはり「ゴキブリ」です。

もちろん同時に一番気持ち悪がられているのもゴキブリ。

家に出てくる代表的な種類がクロゴキブリです。

殺しても死なない、1匹見たら100匹いる、どんどん増える、と半ば都市伝説化したこのゴキブリの存在感。

しかし、殺したら死にますし、1匹見つけたところで100匹もいるわけないし(もちろんゴキブリが増える条件の場所では何十頭もいることがあります)、ふ化してから成虫になるのに1~2年かかるのでどんどん増えるということはありません(なかなか増えないのです!)。

この得体のしれなさが逆に今回の展示で最も人気がある理由なのでしょう。





展示室のゴキブリコーナーで多くの方が足を止めて見入るのが、この動画です。

サトセナガアナバチという寄生蜂がクロゴキブリを狩っている一部始終を見ることができます。

高速で走り回るクロゴキブリを大あごで捕まえたハチは、胸部の神経球を狙って毒針を指し、適度に痺れさせます。

そして、巣穴までこの獲物を運び込むのですが、その際、触角を引っ張りながらゴキブリを歩かせます。

獲物の体が大きいので掴んだまま飛んで運ぶことはできず、まるで嫌がる飼い犬を引っ張るように、ゴキブリをぐいぐいと引きずっていきます。

そして巣穴に獲物を押し込むと、1個の大きな卵を産み付け、入口を木くずなどで塞ぎます。

産まれた幼虫は生きたゴキブリを食べ、成虫になることができるというわけです



今回、展示している動画は大阪市立自然史博物館からお借りしました。

小型容器のなかにハチとゴキブリを放ち、実際に行われる狩りの様子を来館者に見てもらったときのものです。

ですので、子供やそのご家族が驚いている様子の音声が入っています。

それが関西弁のいい感じの解説になり、動画の臨場感を高めてくれています。

ぜひ、展示室でご覧になってください。
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