ぐるりと眺められる里山の桜は満開を迎えているけど今年はいつものように
華やかな雰囲気がしないのです、お天気のせいかしら、雪まで降ったりして
左足に違和感を感じてからもう半月以上たっているのです、
<整形外科に行ってみよう>と思うまでも数日ありました。
<手術になるかも・・・紹介状だすからMRIを撮ってきてください>
そういわれてちょっと遠い病院までタクシーででかけ
コロナ騒ぎで玄関口では体温を測り、消毒液を手にしながら二つの処置を
済ませた印の小さな星型のシールが胸元に貼られる。
しばし待たされMRIと撮り終えるころから左足の痛みが増してきている。
それでも整形外科までCD-Rを持って診察を受ける
<手術するほどではないね、痛み止め薬と湿布で様子見て、ふた月ぐらい
かかるね> どうでもよいからもう帰りたい、横になりたい!!
次の日の朝、ドアホンが鳴るので、杖をつきながらドアをあけると
お隣りの奥さんがたっていらっしゃる!
<なんでもおっしゃってね、ゴミ出しもしますからね>
えっ、私がタクシーから降りる姿を見られてのかしら・・・と思ってると
<私、MRIを撮りにいらした病院でお見かけしていたんです勤務しているのよ>
なんて偶然!越してこられてからまだ数年でご夫婦とコーギー犬と静かに暮らして
いらっしゃる、私はずっと年上なので、お会いすればご挨拶、短い会話、
可愛くて一度も私に向かって吠えることもない<ザックくん>に話しかけたりぐらいで
いましたが、見つけてくださったのですね、本当にほんとうに嬉しかった~!!
<八時までにドアの前に置いて下されば持っていきますから・・・>感謝でした。
お言葉に甘えて一週間、お願いをしていましたら、封筒にメモが入っていて
優しい言葉とともに何かあったらご遠慮なく!と電話番号も記してありました。
優しい気づかいにほんとうに感謝です。
杖を片時も離さずに家の中をうろうろしながらすべて一日仕事で過ごしていますが、
今朝はじめて集積所まで歩いてみました、冷たい風でしたが杖を片手にゆっくり
歩きながら涙が・・・、<大丈夫!大丈夫!>ってつぶやいているのです。
やはり80という年代は自分が思っているより心して暮らさなければいけない
ことを学びました。 ふた月ぐらいはかかると思って気長に・・・なんて
言われ、痛み止めとかぶれる湿布を処方されましたが、それもやめている今、
もう少し様子をみながら過ごします。
明後日から4月、気持ちを入れ替え、少しを勇気を出して歩を進めてみようと
思いはじめています、やはり4月はそんな気分にさせてくれますね、
4月中に杖から離れることができたらいいね、自分を励ましています。