最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

2日目のクリニカ マロ での講義から。

2005-11-26 15:42:29 | Weblog
大航海時代(15世紀から16世紀)。西洋のヨーロッパと東洋のアジアの異なる文化や芸術、哲学を繋ぎ世界に冠をなしたポルトガル。
石畳の坂道から海を臨めば思いは過去へと広がっていく。

さて、今日もライブオペ(上顎の右に2本と左に3本。下顎は5歯を抜歯即時でのAll-on-4を用いた上下同時のインプラント手術)これが、早い!!! 上顎はフラップレス(切開や剥離しないで)なので左右で20分くらい!左右5本のインプラント埋入ですよ!
下顎は抜歯後骨を平坦に整えて、オトガイ孔(神経の出口)間に4本のインプラントを傾斜埋入を含めバランスよく配置し、即時加重! うーん、、、。まあ、私でもやれない事はない。
じつに、手際よく手術が行われるので、つい簡単に感じてしまうが、実際は、診断診断やCTからや骨質、骨形態を含め解剖を熟知し綿密な治療計画の上で行われている事を忘れがち。

今日の講義(Nobel Speedy * Tiunite All the way up)の中から面白いコメントをご紹介します。
「インターナルコネクションでは、ネック部の構造上からスレッドが組み込めない。このことは骨表面のコーチカルボーンとの初期固定を得にくい」
「根先部でも初期固定を考えるとITIのような先端がラウンドでスレッドの無いものは即時加重のようなコンセプトには不向きであり、このような形状が考えられた当初は骨との大きなコンプレスは避けるべきと考えられていた」

All-on-4の力学考察は説得力があった。が、図や絵に描かないと説明が難しいので、この場での解説は避けますね。


PS * これをお読みの諸先生から反論もあろうかと思いますが、ぜひ、広く知識を持つ事は良い事と思います。その中から真実を探求すべきと私はかんがえています。もちろん、新しいものが全て良いとはかぎらないと思います!