最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

インプラント治療の練習は?&徒然草

2005-09-17 21:49:39 | Weblog
野球選手だって、ゴルファーだって、いきなり試合に出て良い結果は残せませんよねえ。ホームランを打ったり、良いスコアーを出すには、練習は欠かさないでしょ。素振りや相手ピッチャーの球種やコースをビデオに撮ったり、データーを揃えて、研究、コースを確認しますよね。
医師も一緒なんです。インプラント治療において今までは、骨の形態や状況、神経との距離関係とかは、レントゲンやお口の型を取って検討していました。
近年、CT(コンピュータートモグラフィー)の開発や3D画像からイメージだけでなく、患者さん固有の骨の状態を‘光造形’によって実物大に再現できるようになりました。この最新の‘光造型モデル’を応用すると、どうなるか?
つまり、患者さんの手術の練習(シュミレーション)が出来るのです。この光造形モデルは‘ハンスフィールド値’(骨密度)も含まれるので、骨が柔らかいとか、実際の骨の幅や骨量が、手にとってわかるのです。また、この‘光造形モデル’にインプラントを入れてみたり、骨移植を行ない、手術時にどんなことが起こるのかも想定できるものです。
今月末に難しい骨の移植の患者さんが2名おり、その患者さんの為に、この最新の‘光造形モデル’を作製し、手術のシュミレーションを行いたいと思っています。

さて、最近読んだ本で、チョッと良い話が載っていたので、ご紹介しますね。渡辺淳一の‘手書き作家の本音’というエッセイ集。
この中の、「夏果てて秋くるにはあらず」(徒然草の中の一節)というエッセイには、まさに、今。今が書かれています。季節の変わり目も‘五感’を研ぎ澄ませていれば、夏の中にも秋は見えるということですが、これは、人生や仕事にも言えると作者は述べています。
~ 人生や会社、が隆盛の時にも、徐々にひずみや問題点が出始めていることも。でも目先の‘良さ’に目を奪われて、そのひずみや問題点が大きくなって、気がついた時には、すでに遅し、、、 ~
夏果てて秋くるにはあらず! いろいろな事を考えされられる言葉ですが、皆さんはいかがお考えでしょうか