最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

審美を優先の抜歯即時埋入インプラント

2005-09-15 09:57:05 | Weblog
従来インプラント手術では、抜歯後、歯肉の治りや骨の安定を待ってインプラント埋入手術を行っていました。しかしながら、骨や歯肉は‘痩せて治る’つまり、歯を抜歯すると、その歯を支えていた骨は日に日に痩せていき、それに伴って歯肉も痩せてしまうのです。
なので、審美的には、骨が痩せる前にインプラントを埋入する方法が推奨されています。

さらに、一般的には、歯肉を開いて、骨を明示して手術をおこなうのですが、この方法だと、歯間乳頭(歯肉の間の三角形の歯肉)とよばれる部位が凹んでしまい審美的でないので、‘フラップレス’と歯肉を開かない方法が考案されています。
ただ、経験の浅い先生では難しいので気をつけてね。

昨日のオペは、この‘抜歯即時埋入インプラント’でさらに、‘フラップレス’を併用した手術でした。銀座のM先生や口腔外科専門医K先生も見学に来院され、手術の見学をされました。
抜歯即時で難しいのは、インプラントの埋入方向が上あごの裏の骨に埋入する為、角度や付き易く、また、初期固定(初期の安定性)に十分注意を払う必要があります。そして、なんといっても‘歯肉の形態を保存すること’です。ですので、けっこう、神経質になって、スタッフの女の子(歯科衛生士)もピリピリしていました。
ヒーリングアバットもカスタムで歯を抜いた形態や大きさに合せて作るので、ホントに細かい細かい治療なんですよ。!


私(当院 天王洲インプラントセンター)は、特に、審美的な部位でのインプラント治療の研修施設の一面もあり、経験の浅い先生やインプラントを勉強している先生達への実際の手術を見学してもらいながら講義をおこなっています。
10月22日、23日(土日)は‘グローバル オーラル インプラント アカデミー’という国際学会(GOIA http://www.goia-japan.com )が横浜の国際会議場(パシフィコ)で開催され、私も「審美領域でのインプラント治療を考える」というタイトルで1時間30分の講演を行なう予定です。
また、神奈川歯科大学の豊田教授、出口教授の市民公開講座も開催されるので、もし、インプラント治療にご興味ある方はぜひ、良いチャンスなのでご来場ください。