Advance

インテリアコーディネーターのブログ。
住まいのこと。インテリアのこと。仕事のこと。子どものこと。。。

3月18日 住宅用語集「ち」「つ」「て」

2006-03-20 | 用語集
住宅用語集を作成し始めて、随分な月日が経過したように思います。「ん」まで完成すれば、この用語集もこのブログも活用して頂ける幅がぐっと増すのでしょうけれど・・・なかなか道のりは長そうです。
今日もこつこつ更新していきます。
それでは、用語集スタート。

「ち」
◆地役権(ちえきけん)
他人の土地(承役地)を自分の土地(要役地)の一定の都合や利益のために支配する物権のこと。具体的には、水を引いたり、進行したり、眺望や日照の確保のために家を建てさせなかったりするのは地役権の一つ。

◆地下室
建築基準法では、天井の高さが平均地盤面より1m以下にある部屋のこと。その建築物の住宅の用途に供する部分の延べ床面積の合計1/3を限度として容積率に算入されない。地下室は、趣味を楽しむ部屋や収納スペースにしたり、年間を通じて温度差が小さいことを利用して、食品や酒類の貯蔵庫として使える。

◆地上権
借地権の一つで、他人の所有する土地を使用する権利のこと。地主との契約で設定され、登記や譲渡、転貸することができる。

◆チムニー
煙突のこと。暖炉のための煙突ではなく、洋風住宅外観のアクセントとするため、形だけのチムニーをつけることもある。

◆地目(ちもく)
土地の現況と利用状況による区分のこと。田、畑、宅地、塩田、鉱泉地、池沼、山林、牧場、原野、墓地、境内地、運河用地、水道用地、用悪水路、ため池、堤、井溝、保安林、公衆用道路、公園、雑種地の21種類に区分されている。登記簿上の地目と、実際の土地の利用状況が必ずしも一致しているとは限らない。

◆仲介
不動産の取引で、売主と買主の間に立って両者の契約を成立させること。「媒介」ともいう。

◆中間金(ちゅうかんきん)
土地や建物の売買契約を結び、手付金を支払った後、最終決済までの間に支払う金銭のこと。

◆賃借権
賃貸借契約に基づく賃借人の権利のこと。賃借権は、賃貸人の承諾がないと譲渡したり転貸できない。

「つ」
◆ツーウェイ
両面通行の、2方向通行のという意味。例えば「ツーウェイキッチン」という場合、キッチンへの出入口が2ヶ所あり、リビング・ダイニングへだけでなく、洗面室へも出入りできるようになっている。炊事をしながら洗濯できるなどの家事動線が短くて効率的。

◆ツーバイフォー工法(2×4工法)
北米で生まれた建築工法で、「枠組壁工法」ともいう。躯体を構成する時に、厚さ2インチ×幅4インチ断面の部材を多く使うことから、ツーバイフォー工法と呼ばれる。軸組み工法が躯体を柱や梁で支えるのに対して、ツーバイフォー工法は床や壁、天井といった「面」で躯体を支えるのが特徴。柱のない広い空間が確保でき、耐久性、耐震性に優れ、断熱性も高い。施工が簡単で、工期も比較的短い。

◆突き板
木材を薄くそいだ板のこと。主に良質な木材を原材料とし、内装用に合板などに接着して使われる。

◆蹲(つくばい)
和風の庭に置かれる、水を溜められるように石をくりぬいてつくった手水鉢(ちょうずばち)のこと。いまでは、そのまわりに置かれる前石や手燭石なども含めた総称として使われるケースもある。

◆付け柱
構造上は必要ではないが、デザイン上の観点から取り付けた柱のこと。石造りやレンガ造りの壁面に付けられた柱や、ツーバイフォー住宅の和室に設けられた柱も付け柱。

◆つなぎ融資
住宅の購入において、決済から、実際に住宅ローンの資金を受け取るまでの短期間だけ借り入れる融資のこと。つなぎ融資が必要になる理由は、ローンを組む時には住宅の登記をしていないと抵当権を設定できないのに、実際に住宅の登記ができるのは、受け取った融資で残金決済をして物件の引渡しを受けた後になるため。このような資金確保のタイミングのずれを解消し、売買をスムーズに行うための融資をつなぎ融資という。
残金を決済する前に入居させてもらう「先行入居」や、所有権の移転・抵当権の設定・ローンの実行を同時にしてもらう「同時決済」を行うなら、つなぎ融資を利用せずに済む。




◆坪単価
1坪(3.3㎡)あたりの物件価格のこと。

◆つみたてくん
住宅購入資金を計画的に貯めることを目的に購入する債券のこと。住宅金融公庫が発行する債券は「つみたてくん」の愛称で知られ、3年以上最長5年間、一定額を積み立てると融資額が割り増しされたり、公庫融資を借りる際の収入基準が緩和されたりする。
申し込みは春と秋の年2回。

「て」
◆DK
ダイニングとキッチンのこと。

◆定期借地権付き住宅
定期借地権は、平成4年8月1日から施行された新借地借家法に盛り込まれた新しい土地の権利関係で、契約期間や用途、契約内容によって「一般定期借地権」「建物譲渡特約付き借地権」「事業用定期借地権」がある。マイホームの分譲で主に利用されるのが一般定期借地権付きの住宅。土地を地主から50年以上の契約で借り、(一般には50年)そこに建物を建てる。契約時に保証金または権利金を払い、契約期間中は地代を払う。契約期間が終われば、建物を取り壊し、更地にして地主に返す仕組み。土地を所有する場合と比較すると、住宅取得費用がかなり抑えられる。借地権には「地上権」と「賃借権」がある。

◆定期借家制度
「借地借家法」の一部が改正され、平成12年に導入された制度。従来の借家契約では、正当な事由がない限り契約の更新を拒否できなかったが、契約時に「更新がなく期間の満了により契約が終了する」ことなどを書面を交付して説明することにより、期間満了に伴い借家契約を終了させることができる。平成12年3月1日以降の借家契約では、「従来の借家契約」、「定期借家契約」のいずれかを選択することができる。

◆停止条件付き宅地
→建築条件付き土地

◆ディスポーザー
調理時に出る生ゴミを機械で粉砕し、排水とともに下水道へ流し込んで捨てる装置のこと。キッチンのシンク下に取り付ける。ただし、下水処理の負荷が大きくなったり、下水道設備の不完全な建物や地域では詰まる原因になったりするので、設置を禁止している自治体も少なくない。

◆抵当権
債務不履行の場合、賃金について他の債権者より優先して弁済を受けられる権利のこと。例をあげると、金融機関が住宅ローンを貸す際に不動産を担保にとった土地や建物を強制的に競売して、他の債権者よりも優先的に、競売代金から借金を弁済してもらう。

◆TES(テス)
Thin and Economical Systemの略で、ガス温水冷暖房システムのこと。バルコニーなどに大型ガスボイラーを設置し、水回りへの給湯と各居室への冷暖房機に温水を送って、暖房や除湿をする。

◆手付(てつけ)
売買契約を交わす時に、当事者の一方から相手方に渡す金銭を「手付(てつけ)」という。不動産会社が受け取る手付は、「解約手付」の性格を持つ。つまり、手付を渡した方が契約を解除する時には手付を放棄し、相手方が解除する時には倍額を返す。例えば、売買契約時に買主が300万円の手付けを払った後で解約する時は、買主に300万円は戻ってこない。逆に売主が契約を解除する時には、600万円を買主に払うことになる。不動産会社が売主の場合は、手付金の額は売買代金の20%以内と定められている。

◆手付金等の保全措置
買主が手付金等を売主に払った後で、売主の倒産などで物件の引渡しができなくなった場合、支払った手付金等を返還してもらえる措置のこと。不動産の売買契約で、代金の全部または一部として授受される金銭で、契約を交わした日から物件を引き渡してもらうまでの間に「手付金」「中間金」「内金」などの名称で支払ったものを「手付金等」と呼ぶ。不動産会社が売主となって、代金の10%(未完成物件の場合は5%)または1000万円を超える手付金等が支払われる場合に、その全額に対して保全措置を講じなければならない。具体的には、金融機関や保険会社との間で保証委託契約か保証保険契約を結んで保全措置をとる。

◆手付金等(てつけきんとう)の保全措置
買主が手付金等を売主に払った後で、売主の倒産などで物件の引渡しができなくなった場合、支払った金等を返還してもらえる措置のこと。不動産の売買契約で、代金の全部または一部としえ授受される金銭で、契約を交わした日から物件を引き渡してもらうまでの間に「手付金」「中間金」「内金」などの名称で支払ったものを「手付金等」と呼ぶ。不動産会社が売主となって、代金の10%(未完成物件の場合は5%)または1000万円を超える手付金等が支払われる場合に、その全額に対して保全措置を講じなければならない。具体的には、金融機関や保険会社との間で保証委託契約か保証保険契約を結んで保全措置をとる。

◆デッドスペース
設計・プラン上、どうしてもできてしまう、利用するのが難しい空間のこと。収納スペースとなりやすい。

◆テナント
本来は、土地や建物の賃借人や賃借確保有者の意味だが、主にオフィスビルやマンションが賃貸している事務所や店舗、その借主のことを指す。

◆デベロッパー
都市開発や再開発、住宅地の造成・開発、建売住宅やマンション、別荘などの建設・分譲を行う会社のこと。環境から交通、住宅まで計画的に街づくりをしたり大規模な住宅の分譲を行う企業体を指す。

◆出窓
外に大きく張り出した窓のこと。スペースを広く感じさせるとともに採光も確保できる。既製品の「出窓サッシ」などの登場により、リビングはもちろん、キッチンや寝室など、あらゆるスペースに取り入れられるようになった。

◆テラス
ダイニングやリビングから直接出入りできるようにした、庭先に向いた広めのバルコニーのこと。部屋と庭とをつなぐ中間的スペースで、石やコンクリートブロックを敷いて庭より一段高くしている。このテラス上に設けた木の甲板がウッドデッキである。

◆テラスハウス
低層の連棟式住宅で、各住戸の敷地や庭は各住戸が単独で所有しているもの。

◆テラゾー
大理石や花崗岩を粉砕した粉をセメントや樹脂と練り混ぜ、なめらかに磨いて大理石のような美しい模様に仕上げた人造石のこと。天然石に比べ安価で、耐久性があり、手入れも簡単。ただし、酸や熱湯には弱い。

◆テレビ共聴アンテナ
1本のアンテナで複数戸のテレビを受像する装置のこと。中高層集合住宅では、建物の屋上に親アンテナを立て、これが受信した電波を分配器とケーブルによって各住戸に送る。電波障害対策のため、テレビ共聴アンテナを利用する場合もある。

◆テレビモニーター付きドアホン
インターホンにテレビカメラを取り付け、住まいの中から外の様子や訪問者の顔を見ることができる装置。ハチセでも標準仕様として採用しており、近年では白黒モニターに替え、カラーモニターが主流となってきた。

◆DEN(デン)
巣、洞穴を意味する英語「DEN」からきた言葉で、特に住宅用語として使われる場合は、「書斎」や「趣味を楽しむ部屋」という意味合いで使われる。広さや形の基準はなく、隠れ家的な用途を持つ部屋のことを言う。

◆電気温水器
電気料金が安くなる深夜電力を利用して湯を沸かし、貯湯槽に備えておいて炊事や洗面、入浴など給湯に利用する機器のこと。

◆電気調理器(ハロゲンヒーター)
電気で熱くなるヒーターに、鍋底を密着させて調理する調理設備のこと。直火のガスと違って、煮こぼれによる立ち消えの心配がなく、部屋の空気を汚すこともない。

◆電磁調理器(IHヒーター)
磁力線を使って鍋底を発熱させる調理設備のこと。プレート部分は熱くならない。メリットは電器調理器と同じ。

追記 電気調理器と電磁調理器の違いについて
電磁(IH)調理器は、熱効率がよく、なべをのせた部分以外の温度は比較的低い。しかし、使えるなべが制限されたり、使用中になべを持ち上げるとすぐに電源が切れるものもある。
電気(ハロゲン)調理器は、使えるなべがあまり制限されないが、プレートが高温になったり、揚げものができないものもある。
電磁(IH)調理器は、鍋底にわずか1mmのソリでも温度センサーが感知しにくくなり、温度が設定温度以上に高くなる場合があるので、揚げ物等には注意が必要。
電磁(IH)調理器は炎が出ないため、高温であるかどうかが分かりにくいことがある。卓上で使用する場合が多いことからも、使用中や使用後のやけどに注意が必要。

◆天井
部屋の上部を構成する面。躯体を隠し、断熱、遮音、防塵などの役目を果たし、配管や配線を通すスペースでもある。建築基準法では、居室の天井高は2.1m以上とされているが、2.4m以上あると、部屋が広々と感じられるため、多くの住宅会社で基本設定とされている。
天井の形状の例

①掛込み天井
天井の一部が低く平らに、一部が斜めに張られているもの。最も和風的で、特に茶室などに用いられ、演出効果が高い。


②腰折れ天井
天井の中央部分が水平で両脇に向かって斜めに傾斜した形状。室内に変化を持たせた洋室などに用いられる。


③斜め天井
天井全体を傾斜させるもの。室内に変化を与えて、広々とした感じを持たせることができる。屋根の勾配に合わせて天井を仕上げることが多い。


④舟底天井
船の底を逆さまにした形状の天井。狭い室内を広く落ち着いた室内として演出できる。


⑤屋形天井
舟底天井よりも勾配が強いものをいう。


⑥陸(ろく)天井
最も一般的な水平に平らな天井。落ち着いた雰囲気を醸し出す。



◆化粧天井の例◆
①化粧屋根裏天井
縁側・廊下・茶室などに多く見られる天井仕上げ。屋根裏の小屋組をそのまま化粧材としてあらわす。










②格(ごう)天井
6cm角程度の角材(角縁)を正方形の格子状で縦横に組んで、裏板を張った天井。格式が高く、本格的な和室の大広間などに用いられる。










③竿縁(さおぶち)天井
天井板の下に、意匠として「竿縁」と呼ばれる細い角材を30~40cm間隔で取付けた天井。天井板は杉・桧などが一般的。







④大和天井
化粧の床裏でササラ(小梁)と床板で構成されるものを言う。つまり、1Fの天井であると同時に、そのものが2Fの床板を担っている。

◆天袋(てんぶくろ)
天袋には二つの意味がある。
① 天井面に付いた形の吊り戸棚のこと。地袋と対応する語。
② 和室の押入れの上部に設置されている収納スペースのこと。

◆天窓
天井や屋根に設けられた開口部で、採光のために設けられるもの。「トップライト」ともいう。壁面に設ける窓より採光量に優れ、建築基準法上の採光面積を算定する際には3倍の面積に換算される。部屋全体を明るくしたい時や、大きな窓が取れない、日当たりが悪いなど採光上の問題を抱えた住宅に用いられる。