あの車両を訪ねて

全国の保存・放置車両を訪ねています。

東京都交通局170形175、国鉄D51形D51 947/三和テッキ 宇都宮事業所

2015-08-25 | 栃木県
東京都に於いて、都バスや都営地下鉄、日暮里・舎人ライナーの運行を行っている事業者が、ご存知「東京都交通局」です。
この東京都交通局、以前は都電と呼ばれる路面電車の路線網を23区を中心に運行していたことは周知の事実かと思います。現在も早稲田~三ノ輪橋間で荒川線が残っており、生活の足として活躍しています。
そんな都電の車両は、引退した後も多くの車両が保存されています。今回の記事からは、そんな都電の保存車両達をしばらく特集してみたいと思います。



栃木県の中心地、宇都宮市の郊外。工業地帯の一角に、主に架線部品などを製造している(株)三和テッキの宇都宮事業所があります。
そして今回ご紹介する車両は、その敷地内にある「鉄道広場」にて大切に保存されています。



都電170形175。同形は他に保存例はなく、数ある都電の保存車両の中でもかなり古参格の車両です。
元々は王子電軌220として1927年に製造され、その後路線が東京都に買収された際に170形175へと改称されました。その後は1967年まで運用を続け、引退後は同年に開所した三和鉄軌工業(当時)宇都宮事業所へと保存されたそうです。
引退時は黄色に赤帯のスタイルでしたが、その後の補修工事でクリームにえんじの帯へと復元。更に2011年には荒川車庫にて保存されている6000形6086の復元にも携わった業者に依頼し、現役最末期の姿へと徹底的に復元したんだとか。



復元後は専用の建屋に収められ、とても大切にされています。

なお、同じ敷地内には、箱根から運び込まれたD51 947も保存されています。



箱根にて保存されていたものの、処分されることになったところを同社が引き取り、2012年から展示しているそうです。こちらもコンディションは抜群であり、希望者には組立・搬入を記録した映像の上映もあります。

これらの車両は、月に一度予約制の一般公開を行われています。係の方が懇切丁寧に説明をしてくださるので、都合を合わせて一度行ってみてはいかがでしょうか。

〈物件データ〉
設置場所:栃木県宇都宮市 (株)三和テッキ 宇都宮事業所内「鉄道広場」
公開日時:毎月第二金曜日

撮影:2015年8月7日午後2時頃

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