JR中央本線の新府~甲府間のほぼ中間にある「韮崎中央公園」。こちらには、とても魅力的な展示のされ方をしている車両達が保存されています。
国鉄時代に活躍したEF15形式を先頭に“貨物列車”を模した姿で展示されているこれらの車両達。その車両がどの様に使われていたかが一目で分かる、画期的な展示方法だと感じますね。
先頭を務めるのは、EF15 198。1958年に製造され、本州内を転々とした同機は、最終的に八王子機関区にて廃車となり、その後当地へと保存されました。
現役時代に比べて車体の塗装がだいぶ気になりますが、状態はそこそこと言った所です。
EF15 198の後ろには、トラ70000形が3両(72379、74778、75013)連結されています。5100両と言う大所帯となり各地で使用された同形式も、今となってはJR各社からは消滅し、トロッコ用に使われている車両が残るのみとなりました。3両ともに状態は良く、表記類等もしっかりと入れられているのが好印象です。
最後尾には、国鉄時代の貨物列車には欠かせない存在、車掌車ヨ5000形ヨ14041が連結されています。
こちらの車両は、ヨ5000形と言っても新製時はヨ3500形であったものであり、二段リンク化改造を受けた際に13500番台としてヨ5000形に編入されています。
なかなか面白い方法で展示されているこれらの車両。往年の姿の思い起こす…とまでは行きませんが、車両展示としては非常に良い例ではないでしょうか。
〈物件データ〉
設置場所:山梨県韮崎市 韮崎市中央公園内
公開時間:車内公開は無し、外観は通年
撮影データ:2017年11月19日15時半頃