あの車両を訪ねて

全国の保存・放置車両を訪ねています。

上田交通モハ5250形モハ5251/さくら国際高等学校

2017-05-20 | 長野県


北陸新幹線の停車駅である上田を起点として別所温泉までを結ぶ小路線、上田電鉄別所線。
現在は東急から譲り受けたステンレス車がVVVF音を響かせる近代的な路線ですが、約30年前には好ましいデザインの旧型電車が多く走っていました。今回は、その内の一つであるモハ5250形の保存車両をご紹介します。



長野県は上田市、別所線の線路からも近い所にある「さくら国際高等学校」。廃校となった小学校の敷地を利用して2005年に開校した同校では、2011年にモハ5250形のトップナンバーであるモハ5251を譲受し、校庭にて静態保存しています。
搬入後に生徒や教職員、ボランティアの手によって修復作業が行われ、非常に良いコンディションでの保存となっています。



外部との仕切りが無いためか、訪問中も飼い犬と共に校庭を歩く人の姿がちらほら。ですが、見学の際は学校に連絡するのが無難かと思います。

〈物件データ〉
設置場所:長野県上田市 さくら国際高等学校敷地内
公開時間:不明

撮影データ:2016年8月27日14時半頃











鹿島臨海鉄道7000形7001、7002/ザ・ヒロサワ・シティ

2017-05-18 | 茨城県


JR水戸線、関東鉄道常総線、真岡鐵道線の結節点である茨城県は下館駅。そこから車で15分程行ったところにある「ザ・ヒロサワ・シティ」に、ここ数年で多くの車両が集められているのをご存知でしょうか?
今回はその中でも知名度の低いであろう、鹿島臨海鉄道7000形をご紹介します。



鹿島臨海鉄道7000形は、1992年に日本車輌製造にて製造されました。7001、7002の2両1編成のみが製造され、快速「マリンライナーはまなす」として大洗鹿島線のスター的存在となりました。
しかしそれも長くは続かず、1998年には同列車が廃止となり、その後は波動用として在籍。2010年に検査が切れ、約18年でその生涯を閉じました。
2015年に搬出され、安住の地となるザ・ヒロサワ・シティへと到着、現在に至ります。



同地では関東鉄道から来たキハ101、102の後ろ、かつJR東日本のEF81 138+24系の隣に設置され、ホーム上から車内の様子を見ることができます。
車体は搬入した当時のままなので傷みが激しい状態となっていますが、今後整備されて行くとのことなので、期待したいところですね。

〈物件データ〉
設置場所:茨城県筑西市 ザ・ヒロサワ・シティ内
公開時間:不明(ゴルフ場の営業時間に準ずると思われますが、公式サイトに記載無し)

撮影データ:2017年1月28日16時半頃