あの車両を訪ねて

全国の保存・放置車両を訪ねています。

岡山電気軌道3000形3010/チロリン村

2016-04-16 | 栃木県
更新間隔が空き気味で申し訳ありません。最近あまり鉄道趣味に時間を割けていませんが、マイペースに更新をしていこうかと思うので、どうか気長にお待ち頂けると幸いです。

さて、今回ご紹介するのは、山の中でひっそりと余生を送る、こんな車両です。



栃木県の観光地、日光から県道169号線、通称「霧降高原道路」に入り、しばらく走ると、突如左手に色鮮やかな路面電車が姿を現します。



都会で出来ない様々な遊びを体験することができる「日光霧降高原チロリン村」、その中でも一番手前に構えるショップの脇に鎮座するその車両は、岡山電気軌道3000形3010号です。
なぜ岡山の車両が日光の山奥に?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。実はこの車両、元を辿れば東武日光軌道線の100形と呼ばれる車両でした。

1968年まで日光の街をコトコトと走っていた日光軌道線の最後の新造車として、連接構造の200形と共に活躍した100形。同線の廃止後は岡山電気軌道に全車が移籍し、現在も2両が活躍を続けています。



3010号は東武時代は100形109号を名乗っていました。引退を記念して日光軌道色へと復元され、2013年4月に引退。その後、当地に運ばれ、以来保存されています。

ささやかなホームも設けられ、訪れる人々の注目の的となっていました。

〈物件データ〉
設置場所:栃木県日光市 日光霧降高原チロリン村内
公開時間:9時~16時(車内非公開)

撮影データ:2015年8月12日17時頃