かなり久々に、撮影したてほやほやの画像を投稿してみます。
千葉県いすみ市、いすみ鉄道上総中川駅近くの小高い丘にある鉄道保存施設、「ポッポの丘」。首都圏でありながら自然豊かな土地に、25両もの保存車両が保存・展示されており、保存車両ファンの皆さんは知らないことは無いでしょう。
こちらの施設に今年4月、突如として2両の国鉄型電車が輸送されました。
新型コロナウイルス感染症対策の為に休園していた同施設にとって待望の完全再開となった本日、それらの車両も盛大にお披露目となりました。
今回新たにやってきたのは、クモニ83形006号、及びクハ103形525号です。いずれも電気機関車の製造で知られている東芝府中事業所にて試験車両として活用されていたもので、今年4月14日の夜に陸送で同所を出発し、その夜の内にポッポの丘へとやってきました。
7月よりプレオープンとして営業していたポッポの丘でしたが、本日より通常営業を再開することに。そしてその目玉として、クハ103-525に様々なHMを掲げる撮影会が開催されました。
園内は営業を休止している間にリニューアルを行い、一部車両の配置が変更されました。このため、キハ38 1、クモニ83006、クハ103-525と、国鉄型車両の並びが実現しました。
今回は10時~15時の間に随時HM、運番表示、行き先表示、そして編成札を交換し、かつて103系が活躍した様々な線区での姿を再現。特に、武蔵野線で6連と8連が混在していた頃に前面に掲出されていた「8Cars」のステッカーを模したプレートが登場した際は、撮影していたファンから歓声が上がりました。
午後になって各車の前面まで日が回り込んだ会場は、暑い日差しの中ながら大盛況。クハ103-525は、車両需給の関係で中央・総武線各駅停車を一時期だけ走っていた線名表示板付きの姿が再現されました。飯田橋行きの表示が新鮮に思えます。
時間の関係で全てを見れた訳ではありませんでしたが、これだけでも十分な内容でした。今後クハ103-525は補修される中で塗装も変更されることがアナウンスされていますので、これが最初で最後の撮影会となった様です。
新たな仲間も加わり、益々見ごたえのある内容となった「ポッポの丘」。近くを走るいすみ鉄道と合わせて、ゆっくり訪問してみてはいかがでしょうか。
〈物件データ〉
設置場所:千葉県いすみ市 ポッポの丘内
公開時間:10時~16時(車内はまだ公開されないそうです)
撮影データ:2020年8月1日10時~14時頃(順光は午後)