あの車両を訪ねて

全国の保存・放置車両を訪ねています。

JR西日本キハ58 554/花の駅安野

2018-11-22 | 広島県


2003年11月30日を最後に営業を終了した、可部線可部~三段峡間。その後可部~あき亀山間が復活すると言う明るい話題もありましたが、その先の区間は現在も静寂の中朽ち果てるのを待っています。
廃線から15年が経った今年、跡地に残された車両達を見てきましたので、今回はその紹介をして行こうと思います。



現役当時は可部から8番目の駅だった安野駅。駅の裏手には太田川が流れる、長閑な土地にある駅です。
駅の手前には150m程線路が残されており、運行当時の面影を感じさせます。そしてこの線路上に、キハ58 554が鎮座しています。



キハ58 554は、新山口にあった山口鉄道部車両管理室(現在の下関総合車両所運用検修センター新山口支所)に所属し、山口線等で活躍していた車両です。そのため、加計駅跡に保存されているキハ28 2394(次の記事で紹介します)と共に可部線で運用されたことは無い、、、らしいです。尤も、安野駅の駅舎内にある紹介板には、最終日に運行とも書かれていてよく分かりません。どなたか詳細をご存知の方、ご教示頂けたら幸いです。

2019.3.28 追記

コメントにて情報を頂きましたので、2両の保存された流れを簡単にご説明します。

[11月29日(廃止前日)]所属区のある新山口から自走で広島へ回送。
[11月30日(廃止当日)]DE10 1163の牽引で早朝に加計まで回送され、留置。最終列車の発車後、キハ40形2両+キハ58 554がDE10 1163の牽引で安野まで回送、同駅でキハ58 554を切り離し、留置。

つまり、駅舎内に掲示があった「最終日に運行」と言うのは、回送された、と言う意味なんでしょうね。

情報提供ありがとうございました。



車体は非常に美しく保たれています。車内は一部の座席が外されており、時間貸しを行っているそうです。

春には美しく花々が咲き誇ると言う安野駅。紅葉した秋の山々をバックに眺めるのも、なかなか良いものでした。

加計駅編へと続きます。

〈物件データ〉
設置場所:広島県安芸太田町 花の駅安野
公開時間:外観は随時、車内は毎年4月に行われる「花まつり」に合わせて公開

撮影データ:2018年11月11日9時頃


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4 コメント

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安野駅のキハ58と加計駅のキハ28について (牡丹鍋)
2019-03-21 15:50:49
はじめまして。
1998年~2003年に可部線非電化区間でビデオ撮影していたオッサンです。(※可部線廃止当時30歳)

安野駅のキハ58と加計駅のキハ28について私が知っている情報をお伝え致します。

■2003年11月29日
新山口から広島へ回送(キハ58とキハ28の2両で自力走行)※私の肉眼でも確認(山陽本線横川駅付近)

■2003年11月30日
1.早朝に広島から加計へ回送(加計方からDE10-1163+キハ28-2394+キハ58-554)

<参考サイト>
回送車両をけん引して加計駅にDE10が到着
http://blowinthewind.net/lostrailways/kabesen/arigatou3.htm
可部駅に停車中の回送列車
http://ww5.enjoy.ne.jp/~jun-take/bekkan_railway_kabesen01.htm

2.昼間は加計駅車庫に留置(可部方からDE10-1163+キハ58-554+キハ28-2394)

3.最終営業列車(可部発→加計行)が加計到着後に広島へ回送

4.同回送列車が安芸飯室を通過した後にDE10+キハ40×2+キハ58-554が加計から安野へ回送(※安芸飯室~加計は一閉塞)

<参考サイト>
三段峡から加計までの最終列車に使用された車両と、安野駅で保存展示される気動車が連結
https://blogs.yahoo.co.jp/nisen_kenbo/33938164.html

5.安野駅でキハ58-554を切り離してDE10+キハ40×2が広島へ回送※私の肉眼でも確認(山陽本線横川駅付近)

<参考サイト>
配9284
DE10(朱)+キハ2両+キハ58-554
加計 22:55
安野 23:15-30
飯室 23:41-42
可部 23:56-59
古市 0:15-19
祇園 0:22-23
横川 0:32-33
広島 0:38
https://hobby3.5ch.net/test/read.cgi/rail/1069643684/

ネット上には色々な情報が転がっているものの検索に引っ掛かり難いのが現状です。
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Unknown (みどあず@管理人)
2019-03-28 20:53:50
牡丹鍋さん>
コメントありがとうございます。

現役時代をご存知なんですね。私自身は廃止後何年も経った後に訪れたので、とても羨ましく思います。

さて、キハ58 554及びキハ28 2394の保存の経緯について、ご教示頂きありがとうございます。なかなか参考になる資料を見つけられず暗礁に乗り上げていた所なので、資料を掲示した上での詳しいご説明は非常にありがたい限りです。情報をまとめた上、記事内に記述を追加させて頂きたいと思います。

拙い記事が多いかと思いますが、是非今後とも見守って頂ければ幸いです。
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返信ありがとうございます (牡丹鍋)
2019-03-29 08:13:41
管理人様

返信ありがとうございます。
もう一つ参考サイトが見つかりましたので追加させて頂きます。

<参考サイト>
加計(当時)← →可部
配9281 DE10 1163+キハ28 2394+キハ58 554
配9284 キハ58 554+キハ40 2046+キハ40 2045+DE10 1163
http://dc65.net/salon/back_number/old/41001-41100.html
※41034番の投稿です。

最終日の早朝と深夜の回送列車の列車番号と車番が記されています。
お役立て頂ければ幸いです。
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Unknown (みどあず@管理人)
2019-04-09 22:56:04
牡丹鍋さん>
コメントありがとうございます。

重ねての情報提供感謝です。調べれば出てくるものですね。非常に助かりました。

今後共当ブログをよろしくお願いします。
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