５年間というと、911のときスーパーマンは地球にいなかった？

「リーブ夫妻に捧ぐ」スーパーマン。

　
　
　
　
　
　
　
前シリーズからの続編という設定の新作。第１作で赤ん坊のカル＝エル（スーパーマン）が地球にたどり着いた時と同じように、クリプトンの残骸を探しに宇宙をさまよっていたスーパーマンが、クリスタルのカプセルでケント家の裏庭？に落下してくる場面から始まります。やっぱりジョン・ウィリアムズのテーマ曲は素晴らしいと思います。導入部が始まっただけで鳥肌が（笑）クレジットの最中の映像も、ちゃんと物語の導入部になっていて自然とその世界に入っていける心憎いものでした。スーパーマンが地球を離れていた５年間に人も世間も変わってしまって、再びスーパーマンが現れた事でスーパーマンを含め各登場人物がその変化を正面から受け止めなければならなくなる、その葛藤が物語の中心だったりします。なんかえらく人間臭いスーパーマンとして描いてるなぁ。前シリーズはどうだったか記憶に無いですが。レックス・ルーサーとの対決もありますが、それはどちらかというと物語の中心ではないような気が。あとは劇場で確かめて下さい（笑）でも心の機微を目やちょっとした表情で表現する演出は凄いと思った。目で演技するスーパーマンというのもカッコいいですね。他のアメコミ映画では無理な気がする。もちろん派手なアクション（救出）シーンも沢山あります。CG技術の進歩でスピード感が凄い。特にスーパーマンが飛行するシーンは、今までの飛び方が個人的には気に入らなかった（スピード感が無い）んですが、リターンズでは気持ち良い飛び方をしてくれていました。つか前シリーズの時は特撮はあってもCGのシーンってあったのかな？

今回は時間が無くてあまり下調べしないで観に行っちゃったんですが、すごく後悔。実はいろんな仕掛けがあったらしい。タワーリング・インフェルノやタイタニックは気がつきましたが、そんなに他にもあったとは。そしてマーロン・ブランドとエヴァ・マリー・セイント、そしてグレン・フォード・・・。奇しくもグレン・フォードは８月30日に亡くなったばかり。この作品で、スーパーマンが作品としても物語としても次世代へ受け継がれていく楔となることでしょう。