なにわ《オーケストラル》ウィンズの東京公演に行ってきました。今回は「フェスティヴァル・ヴァリエーションズ」を演奏するということで一も二もなく聴きに行きました。この曲は高校生の時の吹奏楽コンクールに出場したときに自由曲で演奏した曲。自分が学年リーダーでもありました。とにかくいっぱい練習して、いまでも運指をなんとなく覚えているくらい練習しました。思い出すのはコンクール会場だった神奈川県民ホールでのこと。本番前に小ホールで練習出来るのですが、そのときに指揮をしてくださった塚田さん(今の横浜ぬらひま団の音楽監督でもあります)が、練習記号を指示して演奏したんですが、みんな楽譜を見ないでいきなり演奏出来たんです。みんな完全に暗譜している訳です。あのフェスティヴァル・ヴァリエーションズをです。塚田さんもびっくりしていたのをよく覚えています。残念ながら結果は銅賞でした。直前の他校(他ならぬ平沼高校)との合同練習会に参加してそこで最高の演奏をしてしまい、言ってみれば一歩早く燃え尽きてしまった訳です。そういう熱い思い出のある曲な訳です。実はこの曲を生で聴くのは初めて。ラジオやCDではそれこそ何百回も聴いていると思いますが、生で聴く機会はありませんでした。で、NOWの演奏ですが、もう最高。コンクールで一緒にこの曲を演奏したEuphのY先輩も今回一緒に聴いていたんですがすごかったと言っていました。東京公演のプログラム最後の曲で、それまでにも気迫のこもった演奏を続けていた(アンコールまで含めると4時間近い演奏会でした)にもかかわらずあの迫力あふれる演奏。プロってすごい。死ぬまでにもう1回演奏したいなぁ。その他にもホルストの「第一組曲」やリードの「ハムレットへの音楽」、ミッチェルの「海の歌」など、演奏した事のある曲が沢山あり楽しめました。CD早く出ないかな。
原作は本屋大賞をとった三浦しをんの小説です。馬締を松田龍平がやると知った時は正直ちょっと不安だったんですが、観てみるとこれもありかな・・・と思えました。松田龍平は役者としては表情が乏しく、この人やる気あるんだろうかと見えてしまう。でもそれは実は誰かとダブル主演みたいな作品が多くて損をしているだけなんじゃないかと最近気が付きました。だから今回のような、松田龍平が単独で主役を張る作品を見てみると、あぁ良い役者なんだなと分かります。脇を固める出演者も豪華メンバー。加藤剛やオダギリジョー、宮﨑あおい、小林薫、伊佐山ひろ子ほかほか、味のある方がたばかり。しっかり世界観が出来ていて安心して観られました。監督の石井裕也がまだ30歳だというのも驚き。これからにも期待です。