sky-sky!diary

横浜在住Tuba吹きの小さな日常。Don't worry,be happy.

父親は中途半端に強く、弱い。

2013-09-28 21:02:46 | Movie!
「そして父になる」
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公開前にカンヌ映画祭で審査員賞を受賞し、スピルバーグも絶賛という触込みの話題作。という事前の話題と、題材が題材なので心が揺り動かされ感動作を予想して観ましたが、内容はとても淡々とした、半ばドキュメンタリーのような映画でした。エンターテインメントとしての虚飾は極力取り払われ、音楽すら必要最低限でピアノソロが静かに使われる程度。グッと盛り上がるような展開はまったくありません。福山雅治と育ての子とのクライマックスですら、サラリとしたものです。そういう点がカンヌ映画祭で評価されたのかもしれませんが、でも残念ながら感情移入していくことはできませんでした。男性なら父親として、女性なら母親として、もし自分がそんなシチュエーションになったら・・・と誰もが想像しながら観ると思いますが、僕は福山雅治にもリリー・フランキーにも思いを寄せる事はできないままでした。たぶん、この二人の父親の描き方がリアルすぎたからかもしれません。極端に泣いたりわめいたりせず、直面する出来事に流されながら様々な決断をし、そして覆して行く。そんな気持ちの表現の仕方が、あまりにも淡々とリアルに表現されていて、父親ってこういう風に中途半端に強く、中途半端に弱い生き物なんだなぁと思い知らされてしまいます。自分がもしそうだったらと想像できないんです。もう答えがそこにあるから。尾野真千子や真木よう子演じる母親達の方がもっとリアルでナチュラルであるために、たぶん女性が母親としての立場を想像しながら観る方が感情移入しやすいでしょう。タイトルは「そして父になる」で、これは当然福山雅治演じる父親のことですが、ラストシーンを経てやっとこれから父親になれるかも・・・という感じです。父親だって信念持ってがんばっているけど、それが100%間違っていないという訳ではなく、家族や子供に対して謝らなければならないこともある。でもなかなかそれは素直に出来る事ではないんですよねぇ。とくに性格がひねくれている父親にとっては(笑)そういう意味では身につまされる映画ではあります。



もちろんブラインドで隠すこともできますが。

2013-09-21 18:29:44 | ぬらひま団!
今日のぬらひま団の練習は、戸塚に新しく出来た「さくらプラザ」のリハーサル室での練習です。

利用料金がそれなりにしますのでそうしょっちゅうは使えませんが、交通の便はいいし便利ではあります。ご覧のように通路から丸見えの部屋ですのでちょっとした緊張感もあります。