いつも行くカメラ屋のジャンクコーナーで見つけました。全長が長く重いレンズです。重量は1kgくらいありそうです。
レンズ構成 不明
最短距離 0.9m(マクロ機構付)
フィルタ径 77mm
外観は現行品FujinonTVレンズのポータブルタイプのレンズに近いデザインです。
マウントは、アリフレックスPLマウントのようです。以前に紹介したCANON TV LENS JF25mm 1:1.4と同じマウントですので、今回もジャンクレンズから取り出したKマウントを接着剤で貼りつけて、Kマウントに改造しました。
長焦点側144mmで無限遠が出ています。このズームレンズはバリフォーカルタイプですので、焦点距離を短くしていくと無限遠の位置が変わってきます。焦点距離18mm位で最短撮影距離0.9mのところでギリギリ無限遠が出ています。これ以下の焦点距離では、手元のマクロリングを動かすことで無限遠を出すことができます。
実写の結果ですが、画角はマイクロフォーサーズでも短焦点側ではケラレます。
長焦点側ではケラレが少なくなります。
長焦点側では、結構マクロ的な使い方もできます。
いずれもLumix DMC-G2+FUJINON Aspheric TV ZOOM Lens 9-144mm F1.8
けっこう写りはよいのですが、かなりの重量のレンズですので、ピント合わせだけで腕が痛くなりそうです。
レンズ名見て突込みが入りそうですが、誤記ではありません。「Fujian」ブランドです。外箱にこのブランド名が書かれていました。いかにも安っぽく、胡散臭くみえるレンズです。
Cマウントでマイクロフォーサーズでイメージサークル的にギリギリ使えるというところです。
写りは、強烈です。とにかく、グルグル渦を巻きます。
遠景でも開放F値では、周囲がぐるぐる回っています。
いずれもLumix DMC-G2+Fujian TV LENS 25mm F1.4
いまどきこれほど個性の強いレンズが売られているとは。
とても安く手に入れることができますので、ぜひお一つ入手して楽しんでみてはいかがですか。
ちなみにこのレンズと同一スペックと思われるレンズが、いくつかの名前で売られているようです。
いつものカメラ屋のジャンクコーナーで見つけました。細身の全身シルバーで絞り付近に大きな円盤があり、ズーム環にはいかにも手製のレバーが付いています。本来はゴムや皮で出来ているピント合わせ部分が取れて金属がむき出しになっているようです。
マウントはバヨネットとネジの両方がついています。バヨネットは合致するマウントは見つかりませんでしたが、ネジはは39mm径でL39マウントとほぼ同等のフランジバックということが判明しました。そもそもL39マウントのTVレンズって、どんな用途に使われていたのでしょうか?
絞り付近の円盤やズームレバーなど、とても怪しい!改造レンズの匂いがします。
さて、何はともあれ、L39マウントが使えると分かれば、マウントアダプターを介してマイクロフォーサーズで試写してみましょう。
広角側の18mmではかなりけられます。
Lumix DMC-G2+CANON TV Zoom Lens V6X18 18-108mm F2.5 <18mm付近で>
望遠側でも間マイクロフォーサーズでギリギリな感じです。もしかすると鏡胴の直径が小さいのでけられやすいのかもしれません。
<70mm付近で>
<108mm付近で>
安物のTVレンズに比べると、写りはかなり良いです。中心はきっちり解像しています。近距離では、少し後ろボケがぐるぐる回るようです。
<70mm付近で>
<35mm付近で>
けっこう謎だらけのTVレンズでした。
ちょっとだけ昔のCマウントのTVレンズFujinon TV Lens 9mm F1.4(Cマウント)です。
レンズ構成 不明
最短撮影距離 0.3m
フィルター径 43mm
レンズの側面には、HF9A-2と書かれています。
マイクロフォーサーズで使えそうなCマウントの広角レンズとして入手したのですが、底面が広く後ろのレンズが出ているのでどうもマイクロフォーサーズのアダプターでは使えませんでした。今は、PentaxのQマウントアダプターで使っています。Q7で使うと35ミリ換算で約41mmくらいになりそう
ただ私の個体は、Pentax-Q7でも無限遠が出ていません。
このレンズは絞り開放でも滲みやグルグルボケなどはほとんど起きません。ただ焦点距離9mmですので、やはりボケは少ないです。
Pentax Q7+Fujinon TV Lens 9mm F1.4
Dマウントのシネレンズには、なかなか個性が強いモノが多いようです。その中でも飛びぬけてクセが強いレンズを紹介しましょう。8ミリシネカメラ用のCINE YASHINON 13mm F1.4。
昭和30年代のDマウントレンズです。ちょっと奥まった位置にレンズがあります。焦点距離は13mmですので、先に紹介したKino-Sankyo 13mmと同じで、35ミリフィルムカメラ換算で約60mmのほぼ標準のシネレンズになります。今まで紹介してきたシネ用レンズの中では一番明るく、開放F値は1.4です。
さて、写りを見てみましょう。
まずは、これを見てください。開放F値で近接撮影です。
中心は、ややソフトですが十分に解像しています。ところが周辺は見事にグルグル渦を巻いたように写ります。
今度は花壇のチューリップ。
見事に回っています。
さて、このグルグルですが、絞りを絞っていくとどうなるのかを試してみました。
まずは、F2では。まだけっこう回っています。
そしてF4まで絞ると、ずいぶんと感じが変わります。だいぶグルグル感は弱くなったようです。
いずれも、Pentax Q7+CINE YASHINON 13mm F1.4
楽しいですね。こういうレンズ、好物です。
先日紹介した8ミリシネカメラSankyo 8Tのターレットについていたレンズです。8ミリシネカメラの望遠レンズとなります。
正しい表記は、1と1/2ですが、書きにくいので表題含め1.5インチとさせていただきました。焦点距離は約38mmになります。細長い、全身に銀色をまとったレンズです。
これをPentax Q7につけると、35ミリフィルムカメラ換算で約175mmの望遠レンズとして使えることになります。最短撮影距離は3フィート=約0.9m
さて写りはいかがでしょうか。
まずは遠景です。解放F値では四隅がやや解像していないようにみえます。コーティングなどはあまり纏っていないようですので、逆光には少し弱いようです。
近距離ではちょっとだけグルグル回ります。
こういうシーンでは、ボケも期待できます。
Dマウントのレンズは、こんなに小さく細いレンズでも、なかなかよく写ります。個性的なレンズも多いようです。結構はまってしまいそうです。
先日紹介した8ミリシネカメラSankyo 8Tのターレットについていたレンズです。
8ミリシネカメラの標準レンズにあたります。
これをPentax Q7につけると、35ミリフィルムカメラ換算で約60mmのほぼ標準レンズとして使えることになります。
Pentax Q7につけるとどうですか、レンズが小さくてかわいいでしょう。小さなボディにかわいいレンズ、結構似合っていると思いませんか。
さて写りはいかがでしょうか。
まずは遠景です。開放F値では拡大すると若干ほやっとするのに気がつきますが、特に問題になるレベルではありません。
絞っていくと四隅がケラれていきます。4:3の画面ではF5.6で少し影が出て、F16まで絞ると四隅が黒くなります。3:2にすると影響はかなり少なくなります。
最短撮影距離は約30cm。焦点距離13mmですので開放F値でようやくボケが見られるようになります。
そして、こういうシーンですと、ちょっとぐるぐるします。
いずれも Pentax Q7+Kino-Sankyo 13mm F1.9
Pentax Qシリーズでしか使えないのですが、面白そうなレンズです。これからも、時々持ち出して楽しんでみたいと思います。
都内で開催された中古カメラ市で購入した古い8ミリシネカメラ、もちろんジャンク品です。
ターレットに2本のレンズがついています。側面には巻き上げレバーがあります。これでゼンマイを巻き上げて、その反動で駆動する仕組みになっています。
この機構を見て、今から40年以上前に、初めてシネカメラを使った時のことを思い出しました。たしか同級生宅にあった、当時でも旧式だったシネカメラでして、コマ落とし(通常よりコマ速度を下げて)で活動写真風の作品を撮りました。その時に使ったカメラと同じスタイルです。
このSankyo 8Tは、1957年(昭和32年)から発売された機種とのことです。
2本レンズのついたものが8T、3本レンズが8Rとして売られていたそうです。
さて、カメラの紹介はここまでで、欲しかったのはターレットについている2本のレンズでした。入手した時はレンズやファインダー埃が積もっている状態でしたので、丁寧にレンズを拭いてきれいにしました。
付いていた2本のレンズは
・Kino-Sankyo 13mm F1.9 (向かって右側の短い方)
・Sun Telephoto 1.5inch F1.9 (向かって左側の長い方)
全長の長い望遠レンズは、1.5インチですので約38mmとなります。短い方は焦点距離が13mmですので当時の8ミリシネの標準レンズに相当します。13mmレンズには、ワルツのフィルターと小さなフードがついていました。
両レンズともDマウントですので、マウントアダプター経由でPentax Q7で使えます。
どんな感じで写るのかは、別途ご報告したいと思います。
タムロンの旧ロゴが書かれたCマウントレンズ、タムロンTelevision Lens 16mm F1.8 (C)です。
このレンズは、マウント側の裏面の面積が大きく、マイクロフォーサーズ等のマウントアダプターのように少し裏面を沈め気味に装着する場合には、最後までねじこめずに無限遠が出ないことも多いようです。もしねじ込めた場合も、後玉が出っ張っているため、干渉する可能性もあり、マイクロフォーサーズでは危険かもしれません。
私の所有しているC/マイクロフォーサーズ・マウントアダプターも最後までねじ込めませんでした。
マイクロフォーサーズのマウントにそっと当ててみると、イメージサークルはかなり小さいことがわかります。ということで、Pentax Qシリーズで使うことにしました。Q7では35ミリ換算で約74mmの中望遠レンズの画角となります。
写りは、解放F値では、少し周辺が甘く、特に近接の場合は周囲がグルグルぼけをします。
周辺は少し収差が残っているようです。うまい具合に光のボケを作ってくれています。
ちょっと絞れば、素直な描写となります。
世の中には、あまり知られていないレンズが、まだまだたくさんあるようです。
迷レンズ探訪は、まだまだ続けられそうです。
今回はDマウントのレンズの紹介です。
FOR 8mm ARGENT F= 1 1/2(1/2は上付き小文字)inch 1:1.9 と書かれていますが、メーカー名は不明です。距離はフィート表示になっています。
今から10年ほど前に100円で入手したものです。当時は使い道もないまま保管しっぱなしになっていました。ご存知のように、Dマウントレンズはフランジバックが短く、PentaxQシリーズが出るまではデジタルで使えませんでした。最近になって、ようやくカメラを入手しましたので、この謎のレンズを試してみることができようになりました。
焦点距離は1.5インチですので、メートル法表示にすると約38mm。PentaxQ7につけると、35ミリフィルム換算は4.6倍ですので、約175mmの望遠レンズとなります。細い!まさにペンシルレンズです。
さて描写のほうはというと、こんな細い頼りない風貌のレンズですが、結構しっかり写ります。
しかし、解放F値で撮影すると、周囲は少し流れます。Q7のセンサー面積は、Dマウントレンズが使われていた8ミリフィルムの面積より大きいために周囲が流れているのかもしれません。
点光源を撮ると、さらにぐるぐる回っているのがよくわかります。
けっこうおもしろいですね。こういうレンズは好きです。
今日は曇り空。その中で公園の早咲きサクラをMinoltaのTVレンズTV Zoom Rokkor12.5-75mm F1.8で撮影しました。今日もぐるぐるボケが盛大にあわれました。
Lumix DMC-G2+Minolta TV Zoom Rokkor12.5-75mm F1.8
Minoltaの謎のTVレンズ、TV Zoom Rokkor12.5-75mm F1.8で早咲きの桜を撮影したら、ぐるぐるボケが盛大にでてきました。
さらに近づくと、もっとぐるぐる。
いずれもLumix DMC-G2+Minolta TV Zoom Rokkor12.5-75mm F1.8
いつも行くカメラ店のジャンクコーナーにあった謎のレンズです。
外観はミノルタのMCレンズのようですが、スクリューマウントになっています。
TVレンズというと、Cマウントが定番ですが、直径から見るともっと大きく、M42のようです。
ミノルタがTV用のレンズを作ってたようですが、いつ頃、対象機種などの情報がほとんどありません。分らないことだらけのレンズです。
情報お持ちの方がいらっしゃれば、ご一報ください。
レンズ構成 不明
フィルター径 49mm
最短撮影距離 1.5m
私が入手した個体は、マウント部分が落下によると思われる凹みがあって、カメラやアダプターにはねじ込めませんでした。持ち帰り、マウントの凹みをヤスリで根気よく削り、ようやくねじ込むことが出来ました。
しかし残念ながらM42のカメラに装着しても無限遠がでませんでした。フランジバックとしては、M42より2mmほど長い感じがします。一方で、イメージサークルはかなり小さいです。
このままでは撮影できないので、どいろいろ試した結果、ミノルタのSR時代の中間リングのNo.1に差し込んでマスキングテープ使って無理やり固定したところ、無限遠が出るようになりました。
よって、マウントはミノルタのSRになりました。ミノルタのレンズですので、正統なマウントになったので、良しとしましょう。
このレンズはバリフォーカルなので焦点距離によってピント位置が変動します。現在の設定では、無限遠がでるのは、30mm位から75mmまでのようです。(後日、フランジバックを合わせたら普通のズームレンズであることがわかりました)
もちろん30mm側では最短撮影距離でようやく無限遠がでます。12.5mmのときは、マクロ機構が付いているので、無限遠は可能になります。
マイクロフォーサーズでも画面がケラレます。12.5mmでは完全な円形、75mmでようやくケラレが目立ちにくくなります。
まあ使いにくいレンズですが、写りはとても個性的です。フレアも多く、グルグルぼけも多数発生します。こういうレンズ好きですね。
どういう条件でグルグルするのか、もう少し使いこなしていきたいと思います。
適度な距離をとると、グルグルボケは目立たなくなります。
いずれもLumix DMC-G2+Minolta TV Zoom Rokkor12.5-75mm F1.8
使えるようになったので、思うぞんぶん楽しんでみたいと思います。