迷レンズ探訪

あまり陽の目を見ないレンズやカメラを取り上げていきます。

カニ爪のないマイクロレンズ New Micro-NIKKOR 55mm F3.5 Ai改

2024-10-26 22:33:21 | Nikon F mount lens made by NIKON
今日のレンズは、MF時代のニコンFマウントのマイクロレンズNew Micro-NIKKOR mm F3.5 Ai改(販売店の表示によると)です。ニコンは拡大倍率等倍までのレンズをマイクロ(Micro)レンズと呼んでいます。他社はマクロレンズと言っているところが多いようです。


ニコンのレンズの種別は複雑でして、ニコンマニアではない私のような人間にとっては、区別がつきにくいです。というわけで世の中の詳しい方の情報をもとに、知ったかぶりして書いていきます。このレンズは1975年から1977年頃に発売されたようです。シリアル番号からみると、距離環がゴム巻きとなったNew Nikkorレンズですが、マウント部の裾の一部が切り取られており、いわゆるAi改造されているレンズです。Aiレンズになってカニ爪に穴が開いたタイプ(通称ブタ鼻)になるので確認できるのですが、私が入手した個体はカニ爪が除去されていました。Ai改造されたレンズのようです。ということでNew NikkorレンズですがD70でも装着できます。


外観はほぼこのままで、次のタイプのAi Micro-Nikkor 55mm F3.5に移行していきます。
 レンズ構成:4群5枚
 最短撮影距離:0.241m
 重量:240g
 フィルター径:52mm

今日はニコンD70に付けて撮影してみました。まずは遠景。なかなか、コントラストが高い絵ができます。


中景ではどうでしょうか。後ろボケは少し硬い感じがします。


もう少し近距離にすると、まだちょっと硬さが残っているようです。


さらに近寄って最短撮影距離に近づくと、ピント合致部は切れ味抜群ですね。後ろはなだらかにボケていきます。

 いずれもNIKON D70+New Micro-NIKKOR 55mm F3.5 Ai改

なかなか良いマクロ、いやマイクロレンズです。
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地下街を行く

2024-10-20 23:13:54 | Micro Four Thirds
新宿の地下街は昼夜を問わず、様々な人が行き交います。





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0系新幹線が走っていたころ(新幹線60周年にあたり)

2024-10-11 22:58:24 | A-mount by KONICAMINOLTA, SONY
今年10月で新幹線開業から60年となります。
開業時の新幹線車両といえば0系、丸っこい鼻のかわいらしい顔をしている車両でした。その0系は歴代の新幹線車両の中では一番の長寿の車両です。1964年に運行を開始し、最後は山陽新幹線として2008年11月まで定期運行していました。(※)
活躍の最後年である2008年の夏に、最後の雄姿を記録しようと思って出かけました。たしか新大阪に顔を出すのは2往復だったような記憶があります。効率よく走行写真を撮りたくて、西明石駅に出かけました。


朝7時25分頃の上りと8時20分頃の下りが0系での運用でした。



現在の山陽新幹線は、N700系(N700AやN700S含む)主体で、500系と700系がわずかに残るだけですが、2008年にはさまざまな新幹線車両が走っていました。
まずは100系。ちょっと尖った顔がお洒落にみえました。すでに4両及び6両の短編成だけが残っていました。色はグレーの車体に緑色の帯でした。


そして初代のぞみと言えば300系、鉄仮面のような顔でした。


次は新幹線車両の中では一番スマート、一番格好良いと大人気の500系。


そして、カモノハシのような顔の700系。この当時はノーマルの16両編成とレールスター用の8両編成が走っていました。



現在の主流のN700系、2007年7月から定期運用が開始された、当時としては新車両でした。

 αSweet Digital+Minolta AF 75-300mmF4.5-5.6D 

今では考えられないほどの車両バリエーションが豊富な時期でした。

参考文献
※:「特集:新幹線60年」『鉄道ファン 2024年10月号』交友社、2024年10月1日発行、pp.9-61


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絞りF1.2が作る「ほあほあ」なボケ Pergear DH MC 35mm F1.2

2024-10-01 06:15:02 | Lens made in RUSSIA, CHINA
今日のレンズは、ソニーEマウントのPergear DH MC 35mm F1.2です。レンズには表記がありませんが、中華レンズです。


APS-Cサイズ用で、フルサイズ機に付けるとかなりケラレが出ます。35mmフィルム判換算で52.5mmということでAPS-Cサイズでは標準レンズとなります。


 レンズ構成:5群6枚
 最短撮影距離:0.25m
 重量:210g
 フィルター径:43mm

開放F値1.2のレンズとしては、フィルター径43mmで収まるくらい、かなりコンパクトです。以前に取り上げたNEEWER 35mmF1.7よりは、ずいぶんと細身にみえます。
造りのほうは、ピントリングのトルクも十分あり、感触は悪くないです。絞りはクリックがなく、表記は等間隔ではありません。対数配列というわけでもなさそうです。F8の次がF16でF11が抜けているという面白い配列です。


さて写りのほうはどのような感じでしょうか。
まずは遠景。昼間は絞り開放では露出オーバーになるので、少しだけF4まで絞っています。さすがにしっかり解像しています。

 SONY NEX-3N+Pergear DH MC 35mm F1.2

このレンズの特徴は、最短撮影距離0.25mまで寄れることです。マクロレンズ的に使えそうです。F1.2の特徴を生かすために、絞り開放での近接撮影ををしてみました。ピントの合致部分も少しフレアがかかっていて、後ろ「ほあほあ」なボケになります。

 SONY NEX-3N+Pergear DH MC 35mm F1.2

ピントの合う範囲が狭く、ファインダーのない機種ではピント合わせに苦労します。俗にいう「ピントが薄い」という状況です。
 SONY α7+Pergear DH MC 35mm F1.2(APS-Cサイズにクロップ)

 SONY α7+Pergear DH MC 35mm F1.2(APS-Cサイズにクロップ)

画面によっては、後ろボケが廻っているようにもみえます。

 SONY α7+Pergear DH MC 35mm F1.2(APS-Cサイズにクロップ)


 SONY α7+Pergear DH MC 35mm F1.2(APS-Cサイズにクロップ)

ピント合わせには苦労しますが、なかなか味のある面白レンズです。


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