小西六(現:コニカミノルタ)のライカL39マウントの沈胴レンズ Hexar 50mm F3.5です。
このレンズは1950年代に、レオタックス、チヨタックス、メルコン、オーナー、イチコンなどの国産バルナック型カメラの標準レンズとして供給されたレンズのようです。(※1)
レンズ構成 3群4枚
最短撮影距離 約1m(3.5ft)
重量 145g
フィルター径 36mm
同じ沈胴型のレンズのライカのElmar 50mm F3.5とは違って絞り環がレンズ鏡胴の周囲にあるので、Elmarのように覗き込んで絞りの操作をする必要がなく、とても使いやすくなっています。
フィルターは36mm径ですが、前玉のところにもネジが切ってあり19mm径のフィルターも装着できるようです。
さて、フルサイズ機につけて撮影してみましょう。四隅までしっかり解像しています。なかなか解像度も高いようです。
近距離では、少し二線ボケ傾向で、条件によっては小さなバブルボケも出ています。
ヘリコイド付きのマウントアダプターを使用して、最短撮影距離1mよりも近寄って撮影してみました。ピントの合った中心部はかなりシャープです。ボケもまあ良い感じになりました。
SONY α7+Konishiroku Hexar 50mm F3.5
約70年前のレンズですが、スタイルも良く、なかなか立派な写りをします。技術力の高さを感じるレンズです。
※1:粟野幹男「国産バルナック型カメラ」『
カメラレビュー クラシックカメラ専科 37』朝日ソノラマ、1996年3月25日発行、pp.36-59