パノラマ風にしてみました。
SONY SLT-A33+Tamron SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di II(5枚を合成)
APS-C用のTamron SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di II(model A13)ですが、フルサイズで使えるのか、気になるところです。α7でLA-EA4を介して撮影してみました。
まず、11mmでは、丸く蹴られます。ちょっとこのままでは使えません。
ズームリングを回していくと15mmのところで蹴られがなくなります。15mmから18mmまでがフルサイズで蹴られなく使えることがわかりました。この写真は15mm。
APS-Cでの11mmは、35ミリフィルム換算で16.5mmですので、フルサイズの15mmのほうが広角になります。ここまで広角になると、太陽光がけっこう入ります。
15mmという広い画角になると、いつもと違った風景になります。
いずれもSONY α7+Tamron SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di II
APS-Cでもフルサイズでも使えることが分かりました。1粒で2度おいしい広角ズームレンズ、重宝しそうです。
今日のレンズは、タムロンの超広角ズーム SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di II(model A13)です。ソニーAマウントのAPS-C一眼レフ用です。35ミリフィルム換算で16.5-28mmの画角になります。2005年発売で2009年まで生産されていました。
レンズ構成 12群15枚
最短撮影距離 0.25m
フィルター径 77mm
重量 345g
(発売時期やレンズ仕様のデータは、タムロンのHPのデータを使っています)
前玉が出目金のように出っ張っていますが、前面には77mm径のフィルター枠があり様々なフィルターが使えて便利です。専用のフードをつけるとかなり大ぶりなレンズのように見えます。
このレンズは、ズーム比を無理せず(1.6倍)、開放F値も4.5と無理をしていないので、なかなか解像度もよいようです。最広角側の開放絞りでは四隅が少し解像が足りない気もしますが、F8まで絞ればしっかり四隅まで解像します。以下は11mmでの撮影です。
SONY SLT-A33+Tamron SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di II(11mmで撮影)
それにしても、超広角は難しいですね。使いこなせていません。もっと使ってみないといけませんね。
ISCOのスライドプロジェクター用のレンズPROJAR 85mm F2.8です。プロジェクターから外された状態のレンズ単体を入手しました。ISCOはドイツの光学メーカーで、GŌTTNGENは中部の都市名です。ISCOのレンズとしては、以前にエキザクタマウントのWESTAR 2.8/50 CとWESTROGON 1:4/24mmを紹介しました。
プロジェクターレンズですので、絞りとヘリコイドはありません。またマウントも付いていません。ジャンクレンズから摘出したマウントにレンズ鏡胴後端を差し込んだところ、ちょうどぴったりはめ込むことができました。そして、Nikon-F/M42マウントアダプターを介してM42ヘリコイドリングと中間リングを使ってソニーEマウントに変換しました。
APS-CサイズのNEX-3Nに付けて、まずは公園で撮影しました。まずは遠景。少しくすんだ感じですがしっかり写ります。
夕陽に照らされた葉を背後に入れると、なんと大きなバブルボケが得られました。
次は夜の街での撮影です。通りのイルミネーションを撮影しました。ボケの径は小さいのですが少しバブルボケ気味に写っています。
さらにボケの径が大きくなると、見事なバブルボケ得られました。
道に置かれた看板に反射したイルミネーションもバブルボケになっています。
いずれも NEX-3N+ISCO-GOTTNGEN PROJAR 85mm F2.8
また一つ、面白いレンズが増えました。バブルボケは楽しいですね。
2022年最初の写真は、レンズ交換式レンズシャッター一眼レフのTOPCON UNIREXとレアなシルバー鏡胴のUV TOPCOR 28mm F4との組み合わせです。
UNIREXはトプコンのレンズシャッター一眼レフです。なかなか洗練されたデザインでして、シャッター作動音とショック低減やと平均測光/スポット測光の切替えなどの機能を搭載し、トプコンのレンズシャッター一眼レフの集大成と言ってもよいカメラではないでしょうか。(※1)
35ミリフィルムのレンズシャッター一眼レフは、普及版の一眼レフとして1960年代に各社が競って販売していました。その中でも、国産では全群レンズ交換式一眼レフとしては、トプコン、コーワ、マミヤ、リコーが発売していました。(※2) その他の各社は、前群交換式としてはミノルタとフジカ、フロントコンバージョンレンズ付がニコンとアイレスが一眼レフを出していました。(※2)
しかしながら1970年代に入るとトプコンとコーワを除き、レンズシャッター一眼レフから撤退し、最終的には一眼レフ用シャッター「セイコーシャSLV」の製造が終了し、終焉を迎えました。トプコンUNIREXは、1969年の発売から1973年頃まで生産された、トプコンの最後のレンズシャッター一眼レフとなります。(※1)
レンズシャッター一眼レフは機構が複雑(※1、※3)なので、製造から50年以上経た現在ではかなり故障しているものも多いようです。この個体は15年ほど前に入手しましたが、外観は比較的きれいにもかかわらずシャッターはすでに故障していて不動でした。
参考文献
※1:「特集 トプコン35mmレンズシャッター一眼レフの系譜」『カメラレビュー クラシックカメラ専科 No.23』朝日ソノラマ、1992年12月25日発行、pp.72-97
※2:谷村吉彦「35mmレンズシャッター一眼レフへの道(完結編)」『カメラレビュー クラシックカメラ専科 No.22』朝日ソノラマ、1992年9月25日発行、pp.117-127
※3:脇田久仁博「トプコン・レンズシャッター一眼レフ物語」『毎日カメラムック 2002-2003カメラこだわり読本』毎日新聞社、20022年11月1日発行、pp.116-123