迷レンズ探訪

あまり陽の目を見ないレンズやカメラを取り上げていきます。

ぐるぐる、そしてホアホアなシネレンズ CINE-ARCO 1/2inch F1.8 (D)

2020-06-05 17:24:08 | Cine lens, TV lens

8mmシネフィルムカメラ用のDマウントレンズ、アルコ写真工業のCINE-ARCO 1/2inch F1.8です。

とても小ぶりなレンズです。所有するDマウントのレンズとしては、Cine-Nikkor 13mm F1.9に次ぐ小ささです。Walz社製のUVフィルターが付いていました。

    レンズ構成  ?
    最短撮影距離 1フィート
    フィルター径 19.5mm

ペンタックスQ7につけると、35ミリ判換算で約58mmの画角となります。イメージサークルは結構広いようで四隅が欠けることはありません。ただ、絞り開放では中心部でも甘い画面になります。そしてぐるぐる廻ります。

 

被写体に近づいて写すをと、バブルボケも盛大に出ます。

 

絞り開放で遠景写すと、ホアホアな画面になります。


5.6まで絞るとくっきりしてきます。でも周囲はまだ解像していませんね。


 いずれもPentax Q7+CINE-ARCO 1/2inch F1.8

Dマウントレンズの中でもトップクラスの暴れっぷりです。こういうレンズは面白いですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゆるさが程よい PENTAX COSMICAR TV LENS 8.5mm F1.5(Cマウント)

2020-05-09 16:42:51 | Cine lens, TV lens

CマウントのTVレンズPENTAX COSMICAR TV LENS 8.5mm F1.5で持ち出して、マウントアダプターを介してPentax Q7で撮影してみました。35ミリ判換算で39mmくらいの画角になります。すべて絞り開放での撮影です。

このような被写体では後ろが若干回っているように見えます。ちょっとすっきりしていませんが、ゆるさが程よい感じです。

このレンズは0.2mまで寄れます。最短撮影距離付近です。少しだけ廻っています。

このシーンも、けっこうゆるいですね。

 いずれもPentax Q7+PENTAX COSMICAR TV LENS 8.5mm F1.5(C)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

廻る廻る紅葉は廻る Cine-Zuiko 13mm F1.8

2019-12-22 23:01:10 | Cine lens, TV lens

8mmシネフィルムカメラ用のDマウントレンズ、オリンパスのCine-Zuiko 13mm F1.8を持って、公園の紅葉を撮影です。
青空をバックに廻ります。


紅葉が廻ります。


絞って、遠景を撮ると、あら不思議、廻りません。

   いずれもPENTAX Q7+Cine-Zuiko 13mm F1.8

なかな個性が強いレンズのようです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゼブラ柄の瑞光シネレンズ Cine-Zuiko 13mm F1.8

2019-09-09 09:12:18 | Cine lens, TV lens

8mmシネフィルムカメラ用のDマウントレンズ、オリンパスのCine-Zuiko 13mm F1.8です。ゼブラ柄のなかなか格好良いシネレンズです。


ペンタックスQ7につけると、35ミリ判換算で約60mmの画角となります。
   

少し四隅がけられますが、中心はかなりシャープです。


少し絞れ画面端もシャープになります。
  

近距離では、後ろボケがちょっと回っています。


Dマウントのシネレンズは、このぐるぐるが醍醐味なんです。


   
     いずれもPENTAX Q7+Cine-Zuiko 13mm F1.8

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Zunowにそっくりなヤシカのレンズ CINE YASHIKOR 13mm F1.9(Dマウント)

2019-08-15 00:41:33 | Cine lens, TV lens

先日紹介したYashica-8Sに付属していたレンズCINE YASHIKOR 13mm F1.9です。
 

    レンズ構成  不明
    最短撮影距離 30cm
    フィルター径 24mm
 

このレンズをじっくり眺めてみると、何か以前にも見たことがあるような気がしてきました。所有しているDマウントレンズを持ち出して1本ずつ見てみると、そうです、Zunow Cine 13mm F1.9にそっくりではありませんか。違いは、
 ①YASHIKORはレンズ先端に黒色のリングが付いている 
 ②距離表示が、YASHIKORはメーターで、Zunowはフィート
くらいです。全長もフィルター径も距離環や絞り環のデザインも同じです。
ウェブに載っていた1958年のヤシカの8ミリカメラのカタログを見ると、付属している13mm F1.9の標準レンズはズノーのブランドになっていました。


標準レンズに2つのブランドが存在していた理由は定かではありませんが、YASHIKORもYashica-8シリーズの付属標準レンズとして売られていたのでしょう。YASHIKORもZunowも富岡光学製とも言われているようです。詳しい方がいらっしゃればご教授よろしくお願いします。

レンズ表面にカビと汚れがあったので清掃しましたが、若干のレンズ内の汚れやレンズ表面の細かい傷は残っています。そのせいかもしれませんが、絞り開放ではフレアが比較的多く出ます。とはいえ、絞ればフレアは消えてしまいます。


絞り開放の近距離撮影では、後ろボケがけっこう回ります。


このあたりはZunow Cine 13mm F1.9とよく似ています。

  いずれもPENTAX Q7+CINE YASHIKOR 13mm F1.9(Dマウント) 

Dマウントの8ミリシネレンズはいずれも個性が強く、とても面白いですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レンズ1本勝負な8ミリシネカメラ Yashica-8S

2019-08-08 22:54:58 | Cine lens, TV lens
先日、いつもの中古カメラ店で8ミリシネカメラを入手しました。以前に紹介した古い8ミリシネカメラと同じヤシカブランドですが、今回のものはターレットがないレンズ1本で勝負するシネカメラYashica-8Sと呼ばれている機種のようです。


マウントはDマウントで、PentaxQシリーズでアダプターを介して撮影することができます。側面にはゼンマイの巻き上げレバーがあり、巻き上げてシャッターボタンを押すと軽快な音を伴いシャッターが切れます。
側面には、数字が書かれているスラーダーがあり、レンズの焦点距離で動かすとファインダーがズームします。


反対側の下側には、天気による露出の目安が書かれています。


今回入手したYashica-8Sも、付属していたレンズが目当てでした。レンズはまたの機会に紹介したいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミノルタTVズームレンズ全域で無限遠が出た Minolta TV Zoom Rokkor12.5-75mm F1.8

2019-05-04 23:35:07 | Cine lens, TV lens

以前の記事ではミノルタSRの中間リングに無理やり嵌めて撮影しました。その際に「無限遠がでるのは、30mm位から75mmまで」と書きましたが、久しぶりに持ち出してM42マウントヘリコイドリングに付け替えて試してみました。その結果、広角側18mmでも無限遠が出るようになりました。



また「このレンズはバリフォーカル」と書きましたが、広角側で無限遠が出るようフランジバックをきちんと合わせたところ、焦点距離を変えてもピント位置のずれはなさそうです。普通のズームレンズのようです。フランジバックが合っていない状態では、どうもバリフォーカルレンズのように見えてしまうようです。ちゃんとフランジバックを調整しないとだめですね。
間違った情報を発信して皆様に誤解を与えてしまい、申し訳ありませんでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あのZunowのレンズです Zunow Cine 13mm F1.9(Dマウント)

2018-11-20 23:12:54 | Cine lens, TV lens

先日紹介したYashica-8に付属していたレンズZunow Cine 13mm F1.9(Dマウント)です。
   

Zunowのレンズと言えば、一眼レフ用やライカマウントのものは珍品で高価なものが多いのですが、8ミリシネカメラ用のDマウントのレンズは比較的リーズナブルな価格で手に入れることができます。


レンズ構成  ?
最短撮影距離 0.3m
重量     67g

絞り開放では、白いベールがかかったような描写です。滲みもかなりあり独特の雰囲気を醸し出しています。


なおF5.6まで絞れば滲みも消えてきれいな絵になります。
近距離撮影での後ろボケはけっこう回ります。


夜景を撮ると、収差のオンパレードですね。なかなか面白いです。

   いずれもPENTAX Q7+Zunow Cine 13mm F1.9(Dマウント)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちょっと個性を主張しています KEYSTONE-ELGEET 0.5inch F1.9(Dマウント)

2018-11-04 17:29:36 | Cine lens, TV lens

先日紹介した広角レンズと同じKEYSTONE社のKEYSTONE-ELGEET 0.5inch F1.9と言うレンズです。マウントはDマウントで、焦点距離は0.5インチで12.7mm程度ですので、たぶん8ミリカメラ用の標準レンズだったのでしょう。
   

かなり小ぶりなレンズです。
 

写りのほうはどうでしょうか。
先日の広角レンズよりはかなりましですが、このレンズも絞り開放では周辺がややボケます。
 

絞るときれいに解像します。


絞り開放では、背景がグルグルまわり、個性を主張し始めます。

 いずれもPENTAX Q7++KEYSTONE-ELGEET 0.5inch F1.9(Dマウント)

比較的おとなしめのDマウントの標準レンズですが、時にはちょっとだけ個性を主張することもある、なかなか面白そうなシネレンズです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遠い記憶のなかで KEYSTONE Cine KEYTAR 7.5mm F1.4

2018-10-29 22:58:12 | Cine lens, TV lens


  PENTAX Q7+KEYSTONE Cine KEYTAR 7.5mm F1.4

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

裏と表の顔を持つ広角シネレンズ KEYSTONE Cine KEYTAR 7.5mm F1.4(Dマウント)

2018-10-13 17:04:59 | Cine lens, TV lens

まるで望遠レンズのように細長いレンズですが、焦点距離7.5mmの広角レンズです。


Q7に付けると35ミリフィルムカメラ換算で34.5mm程度の広角レンズとなります。


KEYSTONE社は米国ボストンの会社で、このレンズはKEYSTONE社の8ミリシネカメラに付いていた交換レンズのようです。

さて写りのほうはどうでしょうか。
絞り開放では、真中だけ解像して周辺は見事にボケボケです。球面収差の影響でしょうか。


それにしてもこんなすごい描写をするレンズ、なかなかお目にかかれません。
でもF5.6まで絞ると、なんとボケボケは消えて見事に解像しています。

 PENTAX Q7+Cine KEYTAR 7.5mm F1.4

裏と表の顔を持つ、ものすごい二面性のあるレンズでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まだ動く! Yashica-8

2018-09-30 17:41:46 | Cine lens, TV lens
この夏に入手した古い8ミリシネカメラ、Yashica-8です。


このYashica-8は、1958年頃の製品のようで、60年前のカメラということになります。
ターレットで2本のレンズを交換できるようになっています。マウントはDマウント。PentaxQシリーズでアダプターを介して使うことができます。
側面には巻き上げレバーがあり、ゼンマイを巻き上げてその反動で駆動します。この個体はゼンマイが生きており、軽快な音を伴いシャッターが切れているようでした。
反対側から見たところです。


巻き上げレバーの上には、数字が書かれているダイヤルとスラーダーがあります。
ダイヤルのほうは撮影のコマ速度調整で、スラーダーのほうはレンズの焦点距離で動かすとファインダーがズームします。


反対側の下側には、天気による露出の目安が書かれています。


そして中を開けると、ダブル8のリールが入っていました。フィルムさえ入手できれば撮影できそうです。フィルムは今でも入手できるのですかね?


このカメラを入手したのは、以前に紹介したSankyo 8Tのときと同じように、付属していたレンズが目当てでした。そのレンズ(今回の写真には写っていません)は、またの機会に紹介したいと思います。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一人たたずむ蛇口の背後に・・・

2018-09-02 23:21:40 | Cine lens, TV lens


  PENTAX Q7+Cine-NIKKOR.C 13mm F1.9

背後のボケが何か怖いものに見えてきました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マイクロサイズのニッコール Cine-NIKKOR.C 13mm F1.9(Dマウント)

2018-08-27 23:00:09 | Cine lens, TV lens

8mmシネフィルムカメラ用のニッコールレンズCine-NIKKOR.C 13mm F1.9です。マウントはDマウントで、ペンタックスQ7につけると、35ミリ判換算で約60mmの画角となります。


このレンズ、なんといっても小さいミニチュアサイズです。フィルター径はなんと14.5mm。
ペンタックスQ7の小さなボディにつけても、さらに小さいのが分かるかと思います。


ちなみに、35ミリ判の50mmのレンズと比べると、ミニチュアぶりが際立ちます。


レンズをよーく見ると、絞りの反対側には、SUMMERとWINTERの季節違いと、DULLとHAZYとBRIGHTの3つのクリックがありました。こんな表示は初めて見ました。レンズに書かれている字も小さくて、読み解くにはルーペが必要なくらいです。


さて写りはというと、絞り開放では少しフレアがあり滲みます。また周辺も少し流れています。
最短撮影距離にすると、けっこう後ろボケがぐるぐる回ります。


レンズが小さいので、けっこう無理した設計になっているのかもしれません。


ただ、F5.6まで絞れば、周辺の流れも消え、ニッコールらしくきりっとした絵になります。

 PENTAX Q7+Cine-NIKKOR.C 13mm F1.9

Cマウントのシネニッコール25mmF1.8は優等生レンズでしたが、このDマウントの13mmは、なかなか個性の強いニッコールレンズでした。
こういうレンズ、好きです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

優等生タイプの小型TVレンズ PENTAX COSMICAR TV LENS 8.5mm F1.5(C)

2018-06-03 23:18:01 | Cine lens, TV lens

ある中古カメラ店の片隅で見つけたPENTAX COSMICAR TV LENS 8.5mm F1.5(Cマウント)です。
 

 最短撮影距離 0.2m
 フィルター径 40.5mm

Cマウントなのでマイクロフォーサーズで使えるかもしれないと思って入手しましたが、レンズの後端がマウント面より後ろに出ているため、干渉しそうで装着できませんでした。ということでPentax Q7で使うことにしました。35ミリ判換算で約39mmくらいのようです。2018年5月現在でも、これと似たレンズが、リコーブランドのマシンビジョン用レンズFL-CC0815B-VGとしてホームページに出ています。

開放F値で近距離で撮影していますが、最短撮影距離0.2mまで寄ると少しだけ渦が巻いているように見えます。


遠景はわずかに歪曲がありますが、四隅まで十分解像していて破綻はしていません。


最短撮影距離以外の条件ではあまり渦を巻かないようです。優等生タイプのTVレンズです。

 Pentax Q7+PENTAX COSMICAR TV LENS 8.5mm F1.5(C)

けっこう使いやすいレンズです。もっと色々なところで使ってみたいですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする