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迷レンズ探訪

あまり陽の目を見ないレンズやカメラを取り上げていきます。

流れるボケを創りだす個性派レンズ LENSBABY MUSE Double Glass 50mmF2

2025-05-31 23:33:47 | Miscellaneous Lens
今日のレンズは流れるようなボケや幻想的なフレアが得られる個性派レンズ、LENSBABY MUSE Double Glass 50mmF2です。所有しているレンズはフォーサーズマウントのものです。

  レンズ構成 1群2枚
  最短撮影距離 0.46m
  フィルター径 37mm
  重量 195g

LENSBABY MUSEはレンズ交換が可能です。ダブルグラス以外に、シングルグラス、プラスチック、ゾーンプレート(ピンホール)の各レンズが用意されていました。
LENSBABY MUSEは、鏡胴が蛇腹状になっていて、手動でピント合わせと同時にレンズを傾けることができます。ただ傾きやピントを固定することができないため、レンズを指で押さえたまま撮影することになり、なかなか思うような撮影をすることが難しいです。


絞りはレンズ前から円形の絞りプレートを差し込み磁石で固定させます。


色々と使いにくさはあるのですが、普通レンズでは得られない個性的な流れるボケを創ることができます。今回はマイクロフォーサーズ機で撮影しています。


逆光での撮影では、面白いフレアが出ます。
  OM-D E-M1+LENSBABY MUSE Double Glass 50mmF2

いつか、以前に紹介したマウントアダプターを介して、フルサイズで撮影したいと思います。
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快速列車が通過します

2025-05-24 00:38:31 | Micro Four Thirds
  OM-D E-M1+G VARIO 45-150mmF4-5.6MEGA O.I.S. 
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キング・オブ・バブルぼけレンズ Meyer-Optik Goerlitz Trioplan 100mm F2.8

2025-05-21 17:09:37 | Lens made in GERMANY
バブルぼけレンズの王様、Meyer-Optik Goerlitz Trioplan 100mm F2.8を持って森の中の彫刻園に行きました。新緑の季節になると、なぜか毎年ここで同じレンズで撮影しています。(2014年2018年2019年
このレンズ、M42マウントとエキザクタマウントのものがあります。今回持ち出したのはM42マウントのほうです。
それでは盛大に出るバブルぼけをお楽しみください。




少し引いて撮影すると、まるで背後の木々が動いているようなボケになります。これを活用すると面白い写真が撮れそうです。
   SONY α7+Meyer-Optik Trioplan 1:2.8/100

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マイナーマウントの広角レンズで実写 Kyocera LENS AF 24mm F2.8

2025-05-16 06:30:07 | Lens made by Yashica, Kyocera
以前にもこのレンズを取り上げましたが、その時はレンズの紹介だけでした。その後、マウントアダプターを自作してデジタルでも撮影できるようになりましたので、今回ようやく実写となりました。
今日はマイクロフォーサーズ機に付けて、絞り開放で最短撮影距離付近での撮影です。35ミリフィルム判換算で48mmの画角となります。24mmなのでボケ量は少なめですが、ややボケは硬い感じもします。


天気のせいか、ちょっとメリハリは不足しているように見えますが、きれいに解像しています。

   Panasonic DMC-G2+Kyocera LENS AF 24mm F2.8

今度は、天気の良い日にフルサイズ機で試ししてみたいと思います。
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今年も赤外線写真を撮ります

2025-05-13 22:56:11 | Infrared Photography
毎年、新緑の季節になると、赤外線写真を撮りたくなります。今日のカメラはPanasonicのLUMIX DMC-FX700、赤外線フィルターはWratten filter No.89Bを使用して、白黒で仕上げました。



ちょっと感度設定を間違ってしまい、画質は粗めです。


今日はたっぷり光が当たっているので、葉がかなり白く写ります。


 いずれもLUMIX DMC-FX700+Wratten filter No.89B


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油絵調の個性的な描写が凄い Kuribayashi C.C.Petri 50mm F2

2025-05-06 17:13:25 | Lens made by PETRI
ペトリ(発売時の社名は栗林写真工業(*1))のKuribayashi C.C.Petri 50mm F2です。PETRI Penta V2の標準レンズとして1961年に発売されたペトリマウントのレンズです。ペトリマウントの標準レンズというと、55mm F2とかの55mm F1.4など、焦点距離55mmのものが多いのですが、今回のレンズの焦点距離は50mm、しかも数少ない、Kuribayashi銘のレンズになります。


  レンズ構成 4群7枚(たぶん)
  最短撮影距離 0.5m
  フィルター径 52mm

最短撮影距離も55mmのレンズに比べ短くなっていて、0.5mまで近づけます。入手した個体は少々お疲れ気味の外観でした。


ペトリ純正のEXTENSION TUBEを活用したマウントアダプターを使い、ソニーEマウントに変換して、フルサイズで撮影しました。


さて、写りのほうはどうでしょうか。絞り開放では、光が強く当たったところは少し滲みます。


背景は面白いボケになっています。


少しボケが硬いのでしょうか。なかなか個性的なボケです。


このような条件では、何か背景を油絵具で塗ったようにみえます。


油絵調の個性的な描写です。


背景のザワザワ感がたまりません。

 いずれもSONY α7+Kuribayashi C.C.Petri 50mm F2

なかなか味のある面白いレンズに遭遇しました。これだから迷レンズ探しはやめられません。

参考文献
(*1):三宅岳「消滅メーカー&ブランド回顧録 消えたメーカーを思い出す」『毎日ムック 2000-2001 カメラこだわり読本』毎日新聞社、2001年8月10日発行、pp.180
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レアなマウントのドイツレンズ ENNA LITHAGON 35mm F4.5(Argus C4 GEISSマウント)

2025-05-01 06:12:48 | 改造レンズ、マウント改造
今日は久しぶりにドイツレンズの紹介です。しかもちょっとレアなマウントの広角レンズ、Enna Lithagon 35mm F4.5(Argus C4 GEISSマウント)です。


  レンズ構成 4群4枚 
  最短撮影距離 0.9m
  重量 179g(実測)

アーガス(Argus)社のカメラとしては、ブリック(煉瓦)のような形をした距離計連動式レンジファインダーカメラのC3が有名です。このC3は1939年から1960年までの長期にわたって生産された、レンズ交換式のカメラでした。アーガス社は後継機として1950年代に様々なタイプのカメラを発売するのですが、その中にCタイプの次の番号を持つ1951年発売のArgus C4があります。ただこのC4はレンズ固定式になってしまいました。(*1) このC4は、洗練されたスタイルでかなりのベストセラーカメラだったようです。市場からのレンズ交換の強い要望もあって、1954年から1956年までの期間、シカゴにあったガイス(Geiss)社で本体(約85ドル)に10ドルを追加支払うことで、レンズ交換機能を付加した改造を受け付けていました。それが、Argus C4 Geissマウントです。(*2)


交換レンズとしては下記が用意されていたそうです。
・Enna Lithagon 35mm F4.5(ドイツ製)
・Enna Lithagon 45mm F1.9 (ドイツ製)
・Cintar 50mm F2.8(米国製)
・Enna Tele-Lithagon 100mm F4.5(ドイツ製)
Enna Tele-Lithagon 135mm F3.5(ドイツ製)
(135mm F3.5は以前に見慣れないマウントのレンズとして紹介していましたが、調べた結果、Argus C4 GEISSマウントであることが分かりました)

レアなマウントですからマウントアダプターは市販されていないので、マウントを改造することにしました。改造にあたってはWebの先達の方々のやり方を参考にさせていただきました。最終的にはライカL/Mリングを使ってMマウント化しています。


Mマウントになれば、ヘリコイドアダプターを使ってソニーEマウントで使うことができます。


さて、写りのほうはどうでしょうか。絞り開放では周辺光量落ちはわずかにありますが、開放絞り値が大きい、いわゆる暗いレンズですので、四隅まで解像しています。


最短撮影距離付近では、少し二線ボケの傾向があり、硬いボケになっています。


さらにヘリコイドアダプターを使って最短撮影距離よりも近づくと、しっかりボケてくれました。


条件によっては、少しだけ廻っているようにもみえます。

 いずれもSONY α7+ENNA LITHAGON 35mm F4.5

暗いレンズの割には、いろいろな表情を見せてくれるレンズです。70年前のレンズとしてはかなり良いレンズと言えるのではないでしょうか。

参考文献
(*1):高島鎮雄「アーガス35の系譜」『カメラレビュー クラシックカメラ専科 70』朝日ソノラマ、2003年12月25日発行、pp.80
(*2):Stephen Gandy's CameraQuest https://www.cameraquest.com/arggeiss.htm


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