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本と雑貨と手作りのブログ。

「古道具 中野商店」

2008-03-04 | 小説
こちらは、今月の新潮文庫の新刊。「センセイの鞄」などの作者・川上弘美さんの作品です。


小さな古道具屋を舞台に、主人公の<ヒトミさん>、店主の<中野さん>、その姉の<マサヨさん>、バイト仲間の<タケオ>の恋愛模様を描いたお話。年の離れたこの4人はみんな恋に不器用で、どことなく親しみを感じます。骨董品ではなく、古道具を扱っているところも、庶民的です。

物語は、「角型2号」「文鎮」「バス」…といくつか分かれていますが、どれもとりとめのない話ばかり。だけど、ただ同じ時間を共有し、日々の出来事を語り合ったりするのって、幸せな光景だなとしみじみ思いました。300ページ以上の長編ですが、さらっと読むことができました~。

また、ときどきエロい部分があったのだけど、物語とは直接、関係なかったりするような?どういう意味があるのか、ちょっとだけ気にかかりました・・・。