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本と雑貨と手作りのブログ。

「だって だっての おばあさん」

2006-03-18 | 絵本
お気に入りの1冊前に本屋でこの絵本を見たら、読み聞かせで大人気という本の帯が付いていて、何だか嬉しくなりました。誕生日の話なので、バースデープレゼントとしても使ってます。

さの ようこ / フレーベル館(1975/01)
Amazonランキング:19,199位Amazonおすすめ度:


「だって、わたしはおばあさんだもの」が口ぐせのおばあさんと、一緒に暮らすネコのお話。ネコは99歳を迎えたおばあさんのためにロウソクを買いに行くのですが、川にロウソクを落としてしまい、たった5本だけになってしまいます・・・。

しかし、おばあさんは5歳に生まれ変わった気分で、今まで行かなかった魚釣りに出かけ、川を飛びこえたり、魚をつかまえたり!生き生きとしたおばあさんの姿を見ていると、こちらも元気になれます。だんだんと歳を重ねていくことが嬉しくなくなったりしますが、前向きに新しい歳を楽しみたくなりますよ。「だってだって」と言う前に、どんどんチャレンジすることが大事ですね。


佐野さんの絵本は猫のお話が多いですが、どの猫も個性豊かでとても魅力的!あの力強い独特のタッチも素敵~☆猫の作品で一番有名なのは『100万回生きたねこ』ですが、個人的には『おれはねこだぜ』という作品もオススメです。サバ好きのネコがサバの大群に襲われるという、ブラックユーモアの効いたナンセンス絵本。何とも言えない可笑しさがあって好きです。ところで、このネコたちには名前がないのですね~。どこか客観的に見ているようで、興味深いです。

ちなみに、私が持っている『おれはねこだぜ』はサイン本講演会に行ったときに、サインしてもらいましたっ。佐野さんの講演などからはさばさばしたとした性格を感じたのですが、物語がべたべたしすぎていないのはそのせいかもしれません。