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本と雑貨と手作りのブログ。

「最悪のはじまり」

2005-06-24 | 児童書
レモニー・スニケットの「最悪のはじまり」(「世にも不幸なできごと」シリーズ1)。あまり本を読まない妹が図書館に行ってまで借りてきたので、私も読んでみました。映画「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」の原作です(妹はこの映画を見て、面白かったと言ってました)。


レモニー スニケット, Lemony Snicket, 宇佐川 晶子 / 草思社(2001/07)
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タイトルの通り、不幸なできごとがいろいろと起こる物語。「ハッピーエンドの物語がお好みの方には、本書はおすすめできない」という前置きもある通り、最後まで不幸が続きます。読後感はあまりすっきりしませんが、登場人物は魅力的でした。

物語の中心人物はボードレール家の3兄弟。長女のヴァイオレットは発明好き、長男のクラウスは本好き、末っ子のサニーは何でも噛むのが好きな赤ん坊。子どもたちは両親を火事で亡くし、オラフ伯爵の家で暮らすことになります。この伯爵は両親の財産を狙っている嫌な奴。でも、兄弟たちは知恵を出し合い、立ち向かっていきます。伯爵の隣人であるジャスティス・ストラウスは子どもたちに優しく、またまた魅力的。

この3人がこれからどうなるのか気になるので、また続きを読んでみたいです。ちなみに、レモニー・スニケットという名前はこのシリーズのために作られたペンネームだそうです。本名ですでに大人向けの小説を出版している作家らしい~。