謎に満ちている我が国の古代史。
帝紀として編纂されたはずの古事記は、ほぼ全編神話ですから物語としては面白い?
日本書紀は、それでも事実が多いとされていますが、隠されたり作り変えられたり、らしいですね。
それをもとに歴史の真実に迫ろうとする数多の学者の皆さんの努力は、称賛に値するものかもしれませんが、、、たまたま本屋で目に飛び込んできた「天武天皇」、今春までの僕ならまず手に取らなかっただろうと思いますが、購入し、そう時を経ずして読み始めている。
しかも、他の考察情報なども併読しながら。
帝紀編纂を命じた天皇自身の即位迄の事跡が謎に包まれている、普通に考えるとあり得ないことなのに、、、
10人の后妃女子と17人の子女
だから、猶更多くの専門家やロマンを求めるみなさんの興味の的になっている?
天武天皇、壬申の乱で政権を簒奪(普通にあったことですが)し、初めて天皇を名乗ったお方であり、律令制を敷いた天皇、皇統の中でも特筆すべき天皇なんですね。
僕的には、10人の后妃女子と17人の子女を設けた(公式には)、というのが凄い!と思うし、兄弟と言われる天智天皇の皇女を4人も后妃にしている!絶句!
僕の一番の食指は、天智天皇(中大兄皇子)との関係。
日本書紀では父母を共にする兄弟となっているようですが、即位迄の事跡が不明なことと壬申の乱で政権を簒奪したことって?よくあることとはいえ、大いに疑問。
背景には、蘇我家と藤原家という名門豪族の盛衰と深い関係があるかも、、、
この本、どこに興味があるのかによって、面白くもあり、つまらなくもあり、といったところかな?
本当に興味があるなら、幅広く文献を漁らないと面白くないかも。