キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

台風一過

2007年09月09日 | トンボ目
首都圏で猛威を振るった今回の台風は、北海道に再上陸したが勢力は弱まり、
函館→札幌→オホーツク海へと急ぎ早に駆け抜けた。ほっと一安心。
札幌では昨日の午前中から晴れ間が広まり、いわゆる台風一過の晴天に恵まれた。

この貴重な晴れ間を狙って、昨年、エゾアカネを確認した札幌周辺の河川敷地へ行って来た。




結論から言うと、エゾアカネを再確認することはできなかったが、
顔まで赤く染まったナツアカネにはたくさん出会った。
前日までの雨で河川は増水気味であったが、非常に穏やかで気持ちの良い空であった。






札幌市も含まれる石狩平野は北部は日本海、南部は太平洋に面する国内でも珍しい土地。
夏場、天気が安定する日本海側は稲、麦、馬鈴薯などの栽培が盛んな穀倉地帯。
逆に太平洋側は海霧が発生し、非常に涼しい気候で酪農や競走馬の育成が盛んな土地。
こんな二つの特色を持つ石狩平野が徐々に秋らしさを増してきた。



稲刈り直前の田園



牧草ロール乾燥中


北海道の農作物の収穫はこれからが本番。
家の畑のトウモロコシもそろそろである。
今年も甘いのできるかな?



キトンボ

2007年09月07日 | トンボ目




キトンボ[Sympetrum croceolum]★★★
撮影日2007.8.26(札幌市) 

北海道では8月中旬頃、平地~丘陵地の池などで発生するが局地的。
一般的にはほとんど見かけない種である。
そんなトンボがヒメオオ探しの際、札幌市内の標高600mの山中で確認できた。
無数のノシメトンボ、アキアカネに混じり、数個体の黄金のトンボはまばゆいばかりに輝いていた。
調べてみるとキトンボは一時的に、発生地域から見られなくなるとの事。
山奥にまで飛んでくるなんて、意外と冒険家のようだ。



そろそろ、北海道に台風が上陸しそう。記憶にないルートで北海道に接近している。
明日の朝には札幌付近を通過。一応、ベランダの物は片付けた。
今回の台風は風よりも雨が強いようだ。各地の林道の崩壊が心配である。
台風の勢力が弱まり、これ以上、被害が広まらないことを願う一方で、
台風に乗って、何か面白い虫が運ばれてきたら・・・と想像するのが楽しい。

一度でいいから、こっちでツマグロヒョウモンを撮ってみたい。


暑い日の思ひ出 1

2007年08月17日 | トンボ目
今週の北海道は例年に無く暑かった!
11日までのジメジメ、ムシムシとはうって変わり、
12日以降は激しい日差しが照りつけ尋常じゃない暑さ・・・
札幌は猛暑日までいかなかったものの、エアコンがない我が家では連日34℃はホントきつかった。
内地で40℃超えのニュースを聞くたびに、来年以降もこの暑さが襲ってくるのかも・・・と思うと、正直怖くなった。


しかし、昨日に前線が南下し、今は半袖では肌寒い感じになった。
コオロギやカンタンが元気に鳴きだしたので、もうすぐ秋なんだと実感する
北海道の夏は突然終わる。



ナツアカネ♀[Sympetrum darwinianum]★★★

北海道では比較的少ない種であったが、近年、各地で目撃例が多い。
農薬使用が減った為か、温暖化の影響なのかは定かではない。
13日の正午、34℃越えの最中、あちこちで止まっていたアキアカネ、ナツアカネ、
ノシメトンボなどがお尻を天空に突き上げる、この避暑ポーズをキメていた。


初トンボ

2007年06月03日 | トンボ目

シューパロ湖からの夕張岳

エゾハルゼミは全開で鳴いていました。本当に清々しい季節になりました。
嬉しいなぁ。
今日は夕張方面周ってきましたが、期待していたものは採れませんでした。



エゾイトトンボ[Coenagrion lanceolatum]★
北海道全域。低地の湿地で普通。

今日、出かける前、札幌の住宅街では中型のトンボを見ました。
ウスバキトンボ?だとしたら、随分と早い飛来記録だ。




本日のおまけ

『単線用ラッセル車 キ100』

詳しいことは判らないが、この『キ100』は機関車に押してもらって除雪していたそうである。
シンプルかつ力強いデザインです。






大雪山初冠雪

2006年09月24日 | トンボ目
23日に大雪山の旭岳で初冠雪を観測したそうです。
ジワジワと冬が迫って来てます。

そうなると平野部でも霜が降りるようになります。
そして大方の虫は死んでしまいます。
そうなる前に、撮りたかったトンボがいます。



ナツアカネ[Sympetrum darwinianum]★★★
ほぼ全道に分布するが、局所的。
平地や丘陵地の池や水田周辺に生息。

アキアカネに似ていますが、やや小振りで雄は全身真っ赤になります。
札幌近郊では個体数が非常に少ないトンボです。
ギリギリでしたが今年も会うことが出来ました。