キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

ツマグロキンバエ

2007年10月05日 | ハエ目
秋になるとハナアブの仲間が良く目に付く。
他の訪花性の蝶や甲虫などがほとんど居なくなってしまうからだ。
本当は自分がカミキリに熱中しているシーズンに、ハナアブも最も多いはずなのですが・・・全然見えていない


(ナミ)ハナアブ[Eristalis tenax]★


あと1ヶ月もすると北海道のどこかの地で雪が降るでしょう。
そんな冬が真近に迫る緊迫した雰囲気の中でも、気温が上がりさえすれば、
ハナアブの仲間は忙しそうに花の周りを飛び周る。
そんな忙しいハナアブに紛れて一見ハナアブのように見えるクロバエの仲間を見つけた。






ツマグロキンバエ[Stomorhina obsoleta]★★★

北海道では南西部で時々見られるやや少ない種。
複眼の縞々模様が、なかなかお洒落であります。




さてさて今日は、当ブログにコメントをお寄せいただいている、
クンバンさんのブログ「クンバってます!」を紹介します。
虫に対しての疑問を解明しようと採集活動しているご様子は凄く共感できるし、見習いたいです。
また、珍しい甲虫の採集のコツも一杯詰まってます。
同じ北海道の昆虫を伝えるブログサイトとして、ここに紹介したいと思います。
ブックマークに登録しましたので、皆さん必見ですよ!

クンバってます!



ネグロクサアブ

2007年06月21日 | ハエ目

ネグロクサアブ[Coenomyia basalis](ハエ目クサアブ科)★★★(写真は♀)

写真の個体は♀。体長は20㎜前後。
見ての通り、随分とメタボなアブだ。
頭部の小ささと、腹部側面の乳白色の紋様が、ぽっちゃり感をよりかもし出している。
多分、誰もが初めて見つけた時、「なんなんだ?」と不思議に思うはず・・・。

日本全土に分布するが、環境省RDB(情報不足)や、
地方RDB(群馬、京都、愛媛など)のリストに選出されている。

札幌周辺では郊外の林地から山地にかけて、6月中~下旬に見かける。
個人的には毎年2~3回見る機会があるが、♂(黒褐色に灰白色の毛)は簡単に見つけることができない珍しい虫である。


この虫を見るたびに、自分のお腹も気になる私は、
今話題のビリーズブートキャンプに挑戦したほうが良いのであろうか?









角つき蛹の結果

2007年05月23日 | ハエ目
出張から戻ってきました。


今月の12日に見つけた謎の蛹。

羽化を楽しみに待っていたのですが、ついに正体が判りました。


コイツです・・・。


ハラナガクシヒゲガガンボ[Ctenophora jozana]


ガガンボの幼虫は水の中と思い込んでいたのですが、

朽木に産卵するものも結構いるみたいですね。

がっかり



明日から道南に行ってきます。

野外で虫が見たい!

2007年02月17日 | ハエ目
緑の季節が恋しい今日この頃・・・。



ヒメヒラタアブの一種



セッケイカワゲラでもクモガタガガンボでもなんでもいい!

そう思い、この土日に雪原に繰り出すつもりでしたが、

本日、仕事の方で納期の勘違いが判明。

予定より10日早い、今月末までに仕上げなければいけないことに・・・

う~ん、参ったな~。土日返上です


6月のハナアブ

2006年06月28日 | ハエ目
そろそろ6月も終わりですね。

一番好きな季節と言っておきながら、日照不足で肌寒い日が続きました。

7月は大丈夫かな?夏らしくなってくれ



今日は、これまで紹介できなかった6月のハナアブについて、マトメてみました。



シマハナアブ[Eristalis cerealis]★
極めて普通。



モトドマリクロハナアブ[Cheilosia motodomariensis]★
毛深い体。



マルヒラタアブ[Didea fasciata]★★
斑紋が水色です。



キベリアシブトハナアブ[Helophilus sapporensis]★★(特)
北海道特産種。普通種。



ニトベナガハナアブ[Temnostoma nitobei]★★
普通種だが、結構格好良い。



ツマグロハナアブ[Leucozona lucorum]★★★
白くて可愛いらしいです。



ジョウザンナガハナアブ[Temnostoma jozankeanum]★★★
スズメバチに擬態してます。



キガオハラナガハナアブ[Brachypalpoides flavifacies]★★★★
茶褐色のスレンダーボディ。


ハナアブは、ハエの仲間でありながらとても親しみが湧きます。




にほんブログ村 写真ブログへ