キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

チョイワル?

2007年04月25日 | 動物
毎年、新年度早々の行事といえば、職場の健康診断です。
先週末、その結果が郵送されてきました。
結果を見ると、一部を除いてA判定。
その一部とは肝機能:D判定・・・


30代半ばになると、健康面の問題がいろいろ出てくるものだ。
家族の中で自分の医療費はトップ独走中。
先々月は、目のかすみがひどかったので眼科に行った。
PCに長時間向かう仕事が暫く続いたので、視力が落ちたと思っていた。
だが、結果は両眼とも1.5。
そんな事はない。確実に悪くなっているハズ。オサ堀の際に目に砂が入ったこともあるので、
角膜に傷が付いていないかも調べてもらったが、答えはノープロブレム。
いやいや、地下鉄で本を読む時や、カメラのファイダーを長時間覗く時だって、すんごく疲れる。
絶対に異常があるはず。医者は何かを見落としている~!
とも思ったが、よくよく考えると、これが老眼の始まりかも?

まだまだ、老いを認めようとしない自分がいるが、健康が一番なので、
明日はお休みもらって再検査に行ってきます



産卵池周りにいたエゾサンショウウオ


野付半島の野生

2007年01月21日 | 動物
厳しい寒さの中でも、逞しく生きる野生動物は美しい。

野付半島ではそんな野生動物を間近で見ることが出来る。



野付半島の付け根の辺りはとても狭い。
道路一本の両サイドは30mくらいずつ海岸草原広がり、その外側は海である。
延長16km程度の道路沿いの電柱には、時々止まっているオオワシを見ることができる。



オオワシ[Haliaeetus pelagicus](天然記念物)

ワシは非常に敏感な鳥なので車から降りるものなら100m離れていたってすぐに逃げてしまうが、
車の中から観察するならば意外と逃げないのである。
ただし、ジッと凝視すると視線を感じて飛び去ってしまうので、エンジンを切り、そーっと窓を開け、
時々チラ見する程度であればワシの方は気にしない様だ。
(ただし、繁殖期の鳥類に対して、たとえ車の中であっても過度に接近することは禁物です。)



オオワシの成鳥は美しい白黒のコントラストに一きわ大きい黄色い嘴が特徴だ。
毎年、欧州から北海道に向けこの鳥の観察を目的としたツアーが組まれるなど、
世界中のバーダーの憧れの鳥らしい。
羽を広げると230cm前後。止まっていても90cm以上もある巨大なワシである。
アイヌの人々も「カパッチリ・カムイ」(ワシの神)と崇めていたようだ。


海岸に目を向けると、褐色で少し地味なオジロワシが目に入ってきた。


オジロワシ[Haliaeetus albicilla](天然記念物)
インパクトこそオオワシに劣るが、羽を広げると210cm前後、体長は80cm以上の大型のワシだ。

この個体は尾羽が完全に白くなく、目も褐色なので4~5才の若鳥であろう。
これをチラ見程度で撮影していたところ、どうも様子がおかしかった。
常に上方を気にしている様だった。
そこに・・・



ドロップキック!
と言わんばかりに他の個体が若鳥に攻撃してきた。



若鳥を追い払い、陣地を奪った成鳥は「カッ、カッ、カッ、カッ・・・。」とけたたましく鳴く。



「どうだ!」

ワシは種の違い、老いも若きも関係なく仲よく並んで止まっていることが多いのだが、
餌も持っていない個体に対してこういう攻撃を加えたのは始めて見た。



オジロワシも精悍な顔してます。



草原に目を向けると、一頭の黒い影が見えた。
エゾシカの雌だ。



エゾシカ[Cervus nippon yesoensis]

昔は野付半島には居なかったらしい。
近年、シカの個体数が過剰となり、あふれた個体が、凍結した野付湾の対岸から渡って来た様である。
野付半島でシカの個体が増えると、貴重な植物も食害されてしまうので心配である。


札幌付近でもこれらの動物に会えない訳では無いのだが、道東では出会う頻度がとても高く、
より身近で見られる。
道東の昆虫も素晴らしい種が多く、今後、機会を見て撮影をしたいと思っています。

ホッチャレ

2006年10月15日 | 動物
この言葉が北海道以外で通用するのか否かは知らない。

聞いたことがない方のために「ホッチャレ」の意味を説明します。

それは、数年間、北の海を旅した後に故郷の川の遡上し、「産卵」という大事な役目を終えボロボロになったサケ、もしくはその死骸のこと。



ホッチャレが見られる川というのは、サケが自然産卵している川だけである。
河口付近にウライ(遡上してくるサケの捕獲罠)が設置されている川では、まず見られない光景だ。

この写真を見て、「気持ち悪い」とか「怖い」などと思う方も居るかも知れない。
しかし、この様な姿になったサケ(ホッチャレ)にも、まだ大事な役目がある。

ホッチャレは哺乳類や鳥類(特にオジロワシやオオワシ)の重要な餌となり、そして、河畔林はホッチャレの栄養素を取り入れ豊かに育つのだ。
河畔林が豊かであれば川魚も豊富で、また、その川の水が注ぐ海域の生物も豊富になる。
大昔は北海道中で当たり前の光景であったはずだが、河川改修、ダムの設置等による産卵場所の減少、水産資源の管理という名目でサケが河口でほとんど捕獲されている現状がある。



近年は魚道の整備や、ウライの撤去などでサケの自然産卵が可能になった河川も多くなった。
元々の自然のサイクルを取り戻した河川は、そのうち昆虫相も豊かになるに違いない。



ザリガニ

2006年08月01日 | 動物
あ~、8月に入ってしまった。
残り少ない夏を効率的に攻めないと。


2~3日、更新できませんので、先日撮った涼しげな生物を・・・






ザリガニ(ニホンザリガニ)[Cambaroides japonicus]★★★
日本固有種。北海道と東北地方の北部に分布する。
山地河川や夏でも冷たく綺麗な水が流れる沢などに生息する。
北海道では開発や外来種のウチダザリガニの分布拡大によって、個体数および分布域は減少傾向にある。


小さな沢でコイツを見つけると、ホッと安心します。
「よく生き残っててくれた。これからも生き続けるんだ!」と思ってしまうのである。


移入生物

2006年06月05日 | 動物
先月、セイヨウオオマルハナバチの写真を載せましたが、

なんだか良く判らないものだったので、今日撮れた写真をUPします。



セイヨウオオマルハナバチ[Bombus terrestris]★★(外)
(ハチ目ミツバチ科)
でかくて良く目立ちます。



もう一つ昆虫ではないですが北海道の移入種・・・



トノサマガエル[Rana nigromaculata]★★(外)
(カエル目アカガエル科)

もともとは北海道にいなかったトノサマガエル。

当初、北広島市でのみ確認されていたものが、いつのまにか千歳川を超えて分布していました。

数年もあれば石狩平野の水田地帯はトノサマだらけになるかも・・・。




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